ファンタシースターオンライン2ニュージェネシス if 激動のハルファ 作:FY
あらすじ
ヒスイに瓜二つな正体不明の人物から逃げてきて、セントラルシティに無事に到着したヒスイとアカネとクロフォード。アカネは瀕死のため、セントラルシティ内の病院に搬送されたものの、数時間たっても意識が戻らないという状況だった。
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ヒスイ視点
「にしても…ヒスイは良くあれで動けたな…。無理をするなと言ったのに。」
そして、私は司令部にてクロフォードから説教を食らっていた。
「あんなんで私は死にませんし、頑丈なので動けるんですー。どっかのビビりと違ってねぇ!そう、アンタよ、クロフォード!」
「いや、僕は無理に戦って死んでしまったら元も子も無いからヒスイみたいに捨て身で戦わないだけで、ビビりでは無いさ。」
「ふーん、2年だかくらい前にある時ビビり散らかしてたよね?オペレーターのみんなの前でバラしちゃっても良いんだぞ?」
「えー!聞きたい、聞きたーい!」
新人オペレーターのランが目を輝かせてこちらを見ていた。よほど聞きたいのだろうか。
「落ち着いてるクロフォードがビビってるとこ見てみたーい!」
「なぁーっ!よせ、ヒスイ!これ以上ガミガミ言わないから2年前のアレだけは言わないで!」
「ちぇー。言いたかったのになぁー。」
「私は聞きたかったのになぁー。」
ランがガッカリと肩を落とした。
「ラン、仕事に集中しろォォォッ!前もそうやって気ぃ抜いてドールズの出現する予兆の反応を見逃しかけたろぉ!」
仕事に集中しないランにクロフォード直属のオペレーターの中でリーダー的存在であるロッサが怒った。…これ私のせいだな。後でふたりに謝っておこう…。
「にしても、ドルトリスの件については本当に無謀すぎるし、いくら街に被害を出さないためと言えどひとりであんなに長時間戦うなんて危険すぎる!」
「ドルトリスの件は本当に反省してるよ私も。とはいえ被害少なくしようと考えたらあの時自分の頭には自分を犠牲にする考えしか無かったからさ…、ついね。へへへ。」
「君はもう少し自分を大事にしたした方がいい、君の悪い癖だよ。」
「まぁ…そうだよな。一応、次からは気を付けるさ。そんじゃあな。」
私はそう言って司令部を後にし、ゼノアの元へ戻った。
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ゼノア視点
アカネが重傷を負った事とヒスイが戻ってきたのをクロフォードから通信で知らされ、僕達はヒスイが司令部から出てくるのを待っていた。
「あっ、ヒスイ!割と重傷って聞いたけど無事だったの?!」
「まぁドルトリスの時ほどじゃないからな、リバースサインで何とかなったよ。でもアカネがかなりの重傷を負ってね。」
「そんな…、回復の目処は?」
「分からない。傷が治ったとしても意識が戻るかどうか…。」
「っ…、アタシらに言ってくれたって良かったじゃないか!この前のドルトリスの時といい、いつもアタシらを置いて行って!ヒスイぃ!」
そう声を荒らげ、ネルアがヒスイにグッと近付き睨んだ。ネルアは今にもヒスイを殴りそうな勢いだ。恐らくあてにされてない事に腹を立てているのだろう。
「ちょっと!ネルア!ヒスイは理由があって私たちを行かせないかも知れないでしょ!?そう直ぐに喧嘩腰になるのやめなよ!」
ミヌがネルアを収めようとするが、なかなか落ち着かない。ネルアがヒスイをさっきよりも鋭く睨みつけた。それが数秒間続くが、ヒスイがネルアに何事も無かったかのように話し始めた。
「…一応言っておくと君たちまだアークスになってから4日しか経ってないの、例えいくら力の強さがネルアの方が上だとしても対応力は私の方があるはずよ。まぁ…多分、ね?3人ともよく聞いて。特にネルアはね。まずドールズとの戦いにおいて注意すべき点は沢山あるの、自身の置かれた状況敵の数、周囲の地形、天候、味方の状態。周囲に被害を出しても問題のない場所かどうか。とかね?可能性の塊である君たちを無駄死にさせたくないのよ。」
「…グッ、うぅ…それはアタシにはまだ分からないけどいつかヒスイよりも分かるようになってやる、強くなってやるからなぁぁぁ!」
ネルアが顔を真っ赤にしながらセントラルタワーから北の方へ走り去って行ってしまった。
「ちょ、ネルア!どこ行くの!?」
「あたしの勝手だろうがぁァァっ!」
そんな走り去っていくネルアをみていたヒスイは微笑えんでいる。何でだろうか?
「なぁ、なんでヒスイはネルアを見て笑ってるんだ?」
「それはね……、…ちょーっと耳貸して?」
「ぅぇ?う、うん…いいけど…。」
僕がヒスイの方に寄ると耳にヒスイが口を近付けて話し始めた。
「私もそうだったんだよ。さっきのネルアみたいな感じだったんだ。子供の頃ね。外から見るとああいう様に見えてたんだな。へへへ…。あ、このことはくれぐれも内緒にしておいてくれよ?んじゃ、私はちょっと武器の強化でもしてくるかねぇ。」
「う、うん。」
ヒスイが昔にネルアみたいな感じの子供だったなんて考えられないなぁ。…駄々こねる人だったってこと?…なんか嫌だなぁ。良かった…そのままじゃなくて。
「…ゼノアぁ?今、私が子供の頃は駄々こねる様な人で嫌だと思ったでしょ?なんなら今そのままじゃなくて良かったなぁー。なんて思ってたでしょ。」
なっ、バレている…?!声に出てたの…か…?
「なんでわかった?!」
「ただの勘だよ。それじゃね。あ、あとネルア見つけたらそっちに持ってくから。」
「助かるよ。」
武器の強化に向かったヒスイにお礼を言いつつ、僕たちは病院の方へと歩き始めた。僕たちと言っても他にはミヌしかいないけど。
「ねぇ、ミヌ。」
「何?ゼノア。」
「いや…その…一体何があったんだと思う?」
「ええぇ?それは…もちろんドールズかエネミーでしょ。何当たり前のこと聞いてるのよ。」
「ドールズかエネミーだったらさ、他のアークスだって向かってるでしょ。」
「…じゃぁ、何があるってのよ、他に。アークス同士の争いとか?」
「いやいや、ないない。」
「じゃあなんだって言うのよ。」
「僕さ、ふと思ったんだ。僕たちの敵ってドールズとエネミーだけなのかなって。」
「は?な、何言ってるのよ、ドールズとエネミーだけでしょ。これ以上敵増えるなんて御免だわ。」
「僕もそうであって欲しいと思うよ。でもアカネが今朝ヒスイが3日前にやられた所で誰か探すみたいな事言ってて。それがただのアークスだったらそんなに警戒しなくていいと思うんだよなぁ。だって今日の昼頃にヒスイの病室に僕たち来きて、ネルアとミヌが副医院長に追い出された後にヒスイが目を覚まして、アカネの居場所聞いてきて、服着替えて病室の窓から飛び出して行ってその時何故か待ってろって言われたし。」
「…それは確かに気になるわね。」
「…一体何を隠しているんだ?ヒスイ、それにアカネは。」
「そんなの知らないわよ…、本人に直接聞くしかそんなの分かりようがないわよ。まぁ隠してるわけだから教えてくれるわけないだろうけどね。」
「いやいや、分からないよ?だって───」
話しているうちに気付けば病院の前にまで来ていた。
「着いたな、ここまで来ちゃったけどお見舞い品とか忘れてないよな?」
「大丈夫だって。それよりあなたの方が忘れたんじゃないの?」
「そんなに僕は間抜けじゃないよ。ネルアみたいにポンコツじゃな───」
「あの〜。すみません…、貴方たち病院に向かってるんですよね?」
ミヌに間抜け扱いされてるのに文句を言っていると誰かが話しかけてきた。
「うん?どうしたんだい…って、え?あっ、あかか?アカネ?!」
「何そんなに焦ってるの、アカネは今入院…中…なんだか…らぁ?れ?…え?」
僕らの視線の先にいるのは間違いなくアカネだ。入院中じゃないのか。一体なぜこんな所にいるんだ?いや…よく見れば髪の毛の色が違うような…いや違うな…。目が…違うな?
「あ、あの〜?聞いてます?急だったので驚かれてしまいましたかね。」
「ああ、いや、そうじゃなくて。ある人に似てたもんで。」
「ある人って…姉のアカネの事でしょうか?」
驚愕の事実に僕とミヌの口は開いた。まぁ見た目似てるし姉妹と言われても違和感は無い。が、姉と妹が逆だろうと僕は思った。あのやんわり具合で姉なのか。妹の方がしっかりしてそうな…いいや。そう思うとアカネと話してる時うっかり言いそうだから考えないようにしよう。
「あのー、名前は?」
「バカね、ゼノア。名前はまず自分から名乗るのよ。ほんっと間抜け。礼儀知らずね。」
ミヌが僕の頭をぶっ叩いてきた。痛いなあ。そこまでしなくてもいいのに。
「痛いぞミヌ!ネルアみたいに石頭じゃないんだよ?!」
「ふふふ、仲良いんですね。お二人共。」
言い争っている僕達を見て彼女は微笑んだ。そんなに仲良く見えるのかな。とにかく否定だけはしておこう。
「仲良い訳ないよ!」/「仲良い訳ないわ!」
2人同時に否定してしまった。なんて事だ。こんなアニメで見るような展開本当にあるのかよ。
「っと、本題からそれちゃったね。僕の名前はゼノアだ。アカネとは同じ部隊に所属してるんだ。よろしく!」
「それで、私はミヌ。私もアカネと同じ部隊に所属してるわ。よろしくね。」
「私の名前は、マリと申します。マリと呼んでくれて構いません。ゼノアさん、ミヌさん。今後ともよろしくお願いします。」
そういうとマリが深々と頭を下げた。とても礼儀正しい人のようだ。だが、別に僕達偉いとか何か功績ある訳じゃないからなんか違和感があるような気がする。
「あぁ、そんな堅苦しくしなくていいよ。僕達別にすごい訳じゃないし。毎回堅苦しいと、疲れるだろうしさ。」
「分かりました…ゼノア、ミヌ、よろしくね。」
「そうそう。そのくらい軽くていいって!」
「それでマリ、アカネに用があってこの病院に来たのよね?」
「はい。それで私が病院に向かっていると貴方達の方からアカネと言っているのが聞こえたので話しかけたのです。」
「なら、僕達も行くところだったから案内ついでに一緒に行くか!」
「その方がアカネも、目を覚ました時喜ぶかもだからね!着いてきて、マリ!案内するよ!」
「ではそうさせていただきます。」
「そんなに固くならなくていいんだって〜!」
「つい、癖でこうなっちゃうんですよね。」
こうして僕達はマリも連れて病院内へと入っていった。
第12話に続く
久しぶりの投稿なのであらすじもいれておきました。