ファンタシースターオンライン2ニュージェネシス if 激動のハルファ 作:FY
「あーっと、アカネの病室は3階の352号室か。3階かぁ、まあエレベーター待ってるより階段登った方が早いな。さっさと行くか。」
僕達は今、病院に入って、受付の人にアカネの病室を聞き、向かっているところだ。しかし今更だか少々違和感を感じている。アカネに本当に妹っているのか?そんな話微塵も聞いていない。アカネが話さないということは仲が悪かったのか?いや、仲悪かったらお見舞いに来ないだろう。…ヒスイとアカネが隠してる事と関係がありそうな気がするような…しないような……。ええい、考えてもしょうがない。その時はその時で乗り切るか。
「───そう思わない?ゼノア。」
「んぁ?ごめん聞いてなかった。」
「もう!しっかりしてよ。ボケっと階段登ってるとコケるよ?」
「そんなに間抜けじゃない。そういうそっちこそ転ぶんじゃないのか?」
「私が転ぶわけ無いじゃない。全く、あなたと一緒にしないで欲しいわね!ってうわっと!」
「…転びそうになってるじゃないか。」
「───っ!う、うるさい!」
「ふふふ、本当にお2人は仲が良いですね!」
「そんなわけないでしょ!こんな間抜けと仲良いだなんて、勘違いしないでよね?!」
「あの人は何時もこんな面白い人達といるんですね…。ああ…、羨ましい。」
「ん?マリ、何か言った?」
「あ、いえ、何も言っていませんよ?」
「そうか、っとと、通り過ぎるところだったな。着いたよ。アカネの病室に。」
ガチャ…
僕達はアカネの病室に入り直ぐにベッドの方に視線を向けた。ヒスイから聞いた時は意識が戻るかどうかなんて言われていたが…、どうやら無事に戻ったようだ。アカネは上半身を起こして窓の方を見ていた。
「アカネ…、良かった、無事だったんだね。」
「ん、来てくれたんだ、心配かけちゃったね。」
「なんか違和感あるな…なんでだろう…。あっ、喋り方がゆるゆるじゃないからか!」
「…えっと…、いや〜?そんなことないよぉ〜?」
「いやいや、もう手遅れだよ。」
ミヌがすかさず突っ込んだ。さすがミヌ、速い。まぁそんな事はさておき、何があったか聞こうかな。
「さてと…ここまで案内してくれてありがとうね…2人とも。」
マリが俯きながらお礼を言ってきた。そんなかしこまらなくても大丈夫って言ったんだけど癖なのかなぁ。
「いいや、大丈夫だよ。私達もちょうど行こうとしてたんだしさ、だから───」
自分の後ろで話していたミヌの声が突然止まり、そのままミヌが前に倒れた。何があったのかと僕は後ろを振り向いた。そして衝撃の光景を目にした…。そこにはマリにカタナで肩から腰までにかけて斜めに斬られ倒れているミヌの姿があった。
「ま、マリ?!な…何してんだ!?」
「もう貴女たちは用済みだから。」
マリがカタナを再び振りかざし、僕に向かって振り下ろしてきた。
「くっ!避けられれば…!」
…だめだ、避けられない!もう目の前までカタナの先端が…!だが、次の瞬間、
キィン! と音が鳴った。アカネが攻撃を抑えてくれたのだ。
「させない…よぉ〜?」
「こんな時でも話し方直すんですか?!」
「わたしのとくちょーだからねぇ〜。ツッコミしてないで早く逃げなぁ〜。」
「ちぃ…!仕留め損ねた…。それにやっぱり…クラスはブレイバーかぁ。まぁいいわ、私の目的は達成ね。」
「やっぱりって?それに目的は達成って…なんでぇ〜?」
そう言って、アカネは首を傾げた。それに対して、マリは不気味な笑みを浮かべて狂気的な目つきでアカネを見た。
「ふふふ…なんで…ねぇ…アカネ…アカネェ…貴女か目的だからよ!やっと見つけた…!やっと捕まえた…!あははははははは!」
「……?!何なんだ!お前は、アカネに似たあんたは!」
「マリだって、言ったでしょ?」
「名前を聞いてるんじゃない!お前の正体は…!」
「ぁー。うるさいなぁ。まぁいいや、教えてあげちゃうよ。ここまで連れてきてくれたお礼にね。1回おしゃべりするから下がって…ねっ!」
鍔迫り合いの状況から一気にアカネを押し切って吹き飛ばした。さっきまで手加減してたって言うのか?あの強さで?
「な…!押し返された?!」
アカネも想定外のようでとても驚いているのか、口が空いている。
「それじゃあ…教えてあげるよ。あ、先に言っておくけど不意を突いて私を倒そうなんてしない事ね。もし私に不意打ちしようものならトドメ刺すから。反抗しないならゼノアとミヌには何もしないよ。何よりアカネがとても気になってそうだもんね?私の正体を。」
正体が、双子なんてオチじゃ無さそうだし、だとすればクローンとか?いやいや、だとしたら誰がそんなことを…。というかそんな技術なんて今の時点である訳ない!そんな技術あったらドールズとの戦いなんてすぐに終わってるはずだ。なら一体なんだと言うんだ…?
「私はね…アカネ、あんたのコピーなんだぁ〜。だからさぁ〜…あなたを消して、私がアカネになるんだよ!だから…大人しくしててねぇ?」
そう言いながらマリは少しずつアカネに迫っていく。
「は、は…?な、何を言っているの?」
マリはさらにアカネとの距離をジワジワと詰めていく。
「おい、マリ!やめろよ!なんなんだか知らないけど僕はお前を止める!」
僕は武器を出してマリの気を引き、何とかしてこの病室から離すことにした。もっとも、上手くいくという保証は無いが、やれる事をやるだけだ。
「あら?あらあらあら?もしかして邪魔をしようとでもしてるんですかぁ?まぁいいでしょう、私は優しいので戦ってあげるねぇ!」
そう言ってマリはロッドを構えたのだった。
13話に続く
なんか文章へんかもしれない