ファンタシースターオンライン2ニュージェネシス if 激動のハルファ   作:FY

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この話から三人称視点で書いていこうかと思っています。本来視点は安定させて書くべきなのですが今後の事も考え一時的に三人称視点で書いてそれで上手く作れたら今後もそうしていく予定です。そうなった場合は以前の話も一人称視点から三人称視点に修正するつもりです。今後ともよろしくお願いいたします。


第14話 無断出撃 前編

「いやー一時的なアークスとしての活動休止かぁ。」

 

ヒスイはため息混じりに言いつつも少し笑いながら独り言を言っていた。戦うのが好きなヒスイにとってシティ内で待機など最も苦痛に感じるだろう。

 

「クロフォードのやつも流石に今回ばかりはダメって言うし。毎度毎度報告してられっかよ!そんなことしてる間に誰かやられたりしたらどうするんだってんだ。チッ…。」

 

愚痴をこぼしながらヒスイがセントラルシティの外壁の上の見張り通路をグルグルと回っているとヒスイのマグであるアウルアに通信が入った。

 

「なんだぁ?まさか出撃出来ないからって雑用の頼みとかじゃないよな?嫌いじゃないけど自分からやるのがいいのであって他人に押し付けられるのはなぁ…。」

 

通信の内容がなんなのか考えていてもしょうがないのでとりあえず通信に応答する事にした。

 

「…はいはーい、今絶賛アークスとしての活動休止を命じられてるヒスイでーす。雑用を押し付けるなら他を当たりなー。それともイタズラで通信かけて来たから匿名でかけてきたんか?」

 

皮肉を言いながら通信に応答したが、特に返事は帰ってこない。もしかしてちゃんとした用事の通信なのでは?と思いヒスイが焦る。

 

「も、もしかして真面目になにか用事があったりしちゃったりする?…よな?」

 

「…貴様がアークスとしての活動休止を受けたことは知っている。それと、これは私と貴様だけの秘匿通信だ。」

 

低い声がヒスイの耳に付いている小型通信デバイスから聞こえる。ヒスイは秘匿通信という事でおおやけにはできない頼み事だと考えた。

 

「それで、わざわざそんな通信をして来たってことは…何かあるんだろ?」

 

「ああ、貴様にロストセントラルの調査を頼みたくてな。」

 

ロストセントラル、そこは突如何らかのの事情により廃棄されたクヴァリスリージョンにある元アークス拠点であり、なぜ廃棄されたのか、何が起こったのかさえも分からない場所である。今でも調査はされているものの、詳しい事は何一つわかっていないという曰く付きの場所だ。時折、そこに強力なエネミーが現れるということもあり、任務以外で行くアークスはほぼ居ない。クヴァリスリージョン自体はそこまで危険な事はないがロストセントラルのみは何が起こるか分からないので、アークス達の中では近寄らないのが常識となっている。

 

「はぁ…?なぜ今更ロストセントラルなんか調べる。」

 

「…つい先日、ロストセントラルの付近にある洞窟の奥に小さな何かのコントロールルームのような場所が見つかってな。どうやらそこからこのハルファの上空にあるあの黒い大きな物体の中に入れるらしい。それで、3人のアークスが調査に向かった。そしてその調査から今まで不明だったハルファの歴史の大部分がわかってきた。ドールズについてもな。まぁそれは近いうちに発表があるだろうな。」

 

「まさか私もこっそりそこに行けと?」

 

「いや、この上空のやつにアークスの意識が向いている間にロストセントラルの調査をして欲しい。」

 

「あー、野暮なこと聞くけどお前が自分で行っちゃダメなのか?」

 

「もちろん最初はそうしようとしたが、強いエネミーが多くて、協力者を募っても誰も行こうとしないからな。そこで戦闘能力が高く単独行動に慣れている貴様に頼もうと連絡したわけだ。」

 

「なるほどねぇ。ただタイミング悪いなお前。私は知っての通り処分期間中だから何も出来ないぞ。命令破る訳にもいかないし。それはそんなに急を要するのか?そうじゃないなら処分期間が過ぎた後にやってやるから。」

 

「いいや、時間が無い。再びダークファルスが来てヤツの攻撃などでロストセントラルに被害が出たらデータが取れなくなる恐れがある。いつ来るか分からない以上、急ぐしかない。」

 

「データを取って何をする気だ?それを技術者にでも売るのか?それとも───」

 

ヒスイの質問を遮るように通信して来た人が話を再開する。

 

「さっきハルファ上空の大きな物体の中の調査でハルファのことがかなりわかったって言ったよな。実はそれだけじゃなくてさ、スターレスって奴らがいるってのがわかったんだよ。」

 

「スターレス?」

 

「そいつはフォトンを喰らい尽くす奴らだ。そしてここ、惑星ハルファは実験場。1000年前のアークスの生き残りがスターレスと渡り合える様なアークスを創り出す為だったんだよ。ドールズはそのためのものだったんだ。ドールズはスターレスを模して作られてて、500年前のやつらは俺らアークスを強くするためにアークスとドールズ達と戦わせることで強いアークスが生まれるようにしたんだとよ。」

 

「は?」

 

突然訳の分からない事を言われヒスイは呆然とした。敵はドールズだけでなくスターレスというフォトンを喰らい尽くす敵がいること。ドールズはスターレスを模したものであり、スターレスと渡り合えるアークスを作る為のものがドールズだったこと。惑星ハルファはそのための実験場だったこと。ヒスイは話の全容を理解することが出来なかった。だが、ヒスイはひとつだけ理解していた。

 

「まぁ要するにスターレスも、ドールズも倒しちまえばいいんだよな?」

 

「っはははははは!流石ヒスイ、噂通りの戦闘狂だな!」

 

まさかの返答に驚いたのか通信してきた人が笑った。

 

「その話乗った!私ロストセントラルに行って色々調べるよ!色々知りたくなってきたからな!」

 

「ありがとう、助かるよ。俺も通信でサポートするから。ロストセントラルに着いたら連絡してくれ。」

 

そう言って通信してきた人は通信を切った。そしてヒスイはワクワクしていた。その訳は、スターレスという存在とロストセントラルに何があったのかが気になっているからだった。ヒスイは自身のクリエイティブスペースへ移動し、ロストセントラルへ向かうべく準備をするのだった。

 

 

 

第15話へ続く




三人称視点の文章を書くのに慣れていないので変な部分があるかもしれません。
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