ファンタシースターオンライン2ニュージェネシス if 激動のハルファ   作:FY

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分かりやすく書けていないというかそもそも小説として成り立っているか怪しいかもしれません。すみません。勉強します。


第19話 掘り出し物、奇襲

ヒスイと、ロナが隣のラボに移動し、ネルアは気絶したため、家の方はすっかり静かになった。ミヌは静かに家事をしている。僕はというと…

 

「ひぃ、、、何だこのふざけたくらいに散らかってる物置は…。」

 

…僕はアカネに頼まれて、ヒスイの家の物置を整理していた。その物置はヒスイが無理やり押し込んで物をしまっていたようで、全く整理されておらず、どこに何があるか分からない。物が山積みになっている。

 

「うーん、何をしたらこんなに物が増えて散らかるんだ?…物って言っても大半が強化素材とかだけど。普通こういうのってアークス各自の倉庫に転送されて保管されてんじゃないの?」

 

僕はとにかく、物を種類で区切って分けることにした。山の中に手を突っ込み、中のものを引っ張って山を崩して、山の下敷きになっている物を取りやすいようにしていた。…しばしば物の下敷きにされかける事もあった。その時僕は思った。「ヒスイの事だから倉庫の整理が出来ず、入り切らないのをクリスペに置いているのではないか」と。しかし、アークスはアークスの組織内にある[アークス管理部門]がアークス各員のアイテム管理をアークスの安全と事件・事故を防ぐために、アークス独自の倉庫システムで、管理・監視している。そのため日用品程度のものくらいしかクリスペには持ち込めないはずなのだが、あろうことかヒスイはエネミーから取れる部品や、鉱石、植物等もクリスペ内で保管している。

 

「まさか…ヒスイって、結構好き勝手してる?これは…どうすれば…。」

 

ヒスイの物置をどう整理するか悩んでいると、隣のラボにいるであろうヒスイから通信が来た。

 

「あー、ゼノア?今頃倉庫を整理してるだろうけど、こっそりこっちにしまい込んでるのはアークス管理部門に言わないでねー?」

 

「もし言ったら…?」

 

「うーん、、、君をおもちゃにするよ。」

 

ヒスイは、普段では聞かないドスの効いた声でそう言った。僕はただならぬ威圧感を感じた。

 

「…え?おもちゃ?」

 

「んー、そう、おもちゃ。武器の威力を試すおもちゃ。」

 

「あ、う、うん。き、気をつけるよ。」

 

僕は自分の後ろにヒスイがいるような感覚を覚えた。どこからが常に見られているような、そんな感覚だ。すると、ヒスイが突然笑いだした。

 

「なーんて、うそうそ、冗談だって。そんな事しないさ。それに君も…、そんな事は…しないだろう?」

 

ヒスイが問いかけるように言ったように僕は感じた。

 

「う、うん。しないけど。あー、えっとさ、どんなふうに整理した方がいい?物置部屋。」

 

とりあえずヒスイの質問?に答えてどう部屋を整理すべきか聞いた。

 

「うーん、まぁ、種類別でまとめてくれればいいかな。多分物置部屋の入ってすぐのとこにそこそこデカめの箱があるはずだからさ。あ、あと今後そこら辺の原生生物の肉とか、クヴァリスリージョンの魚介類を保存しときたいと思ってるから置いてある冷蔵庫も綺麗にしてくれる?あ、もちろんタダとは言わないからさ!」

 

「例えば?」

 

「お、やる気あるっぽいね?そうだなぁ、やってくれたらさ、なんかあげるよ。物置部屋の物の中から好きなのひとつあげるね。じゃ、頑張ってー!」

 

そういうとヒスイは通信を切った。

 

「好きなのひとつ…か。」

 

こんなに物があるんだし、かなりすごいものがあってもおかしくないんじゃないかと考えた僕は、部屋の片付けをしつつ、何か良さげなものを探し始めた。と言っても出てくるのは武器の強化等に使えるドールズの部品や、部屋の飾り付けに使えそうな雑貨、小物に、ヨレヨレになったシャツやズボンや下着等の古い衣類、よく分からない長い変な物、長めの謎の筒などの用途不明の謎の物体まで、多種多様ではあるがこれといって役立ちそうなものは無かった。

 

「な、なんなんだこれ…訳分からないのしかないじゃないか。」

 

僕がそうしている一方で、隣のラボにいるヒスイとロナはというと…

 

「休憩ターイム!…って事でヒスイって結構怪しい人だったりする?」

 

保護バイザーを被って先程まで武器制作をしていたロナがヒスイに問う。

 

「さぁ?怪しいと思う?どう思うんだ?ロナは、私の事をどんな人間だと思ってるんだ?」

 

「私的には手段を選ばない人に見えるかなぁ〜?」

 

「ふぅん、そうか。手段を問わない横暴なやつに見えるか。」

 

「いや、横暴と言うよりは手放したくないような…、なんて言うか、他人を侵害する為にやってるようには思えないというか?そんな感じがする。でも欲張りでしょ、ヒスイって絶対に。」

 

「…手段を問わないのは認めるけど、その後のことについては自分でもよく分からない。でも欲張りなのも認めるよ。」

 

「私ね、欲張りな人が大嫌いなんだけど、ヒスイの事はなんと言うか嫌に感じないんだよね。不思議で仕方ない。」

 

「ほぇー。そうなのか?」

 

「…関心薄すぎじゃない?」

 

「え、そういう訳じゃなくて…。なんというか誰かに今までそんなことを言われたことがないし、アカネ以外のアークスとかと絡んだことないから他人からの私のイメージがよく分からなくてさ。」

 

「うーん、ヒスイって危なそうな人だなぁ…。」

 

「危ないって、どういう意味で?」

 

「色んな意味でよ。それじゃあ、あと少し待っててね、今の作業終わった何か食べよ?」

 

そうヒスイに言って、ロナは作業に戻った。

 

「え?あ、うん。」

 

ヒスイも、とりあえずロナの作業が終わるのを待つ事にするのだった。

 

そして僕はというと、何とか物置部屋の整理を終えることに成功した。

 

「あ〜、長かったよぉ〜!疲れた…。とりあえず何か水分を…」

 

僕は水を飲もうと、ネルア達のいるリビングに向かおうと物置部屋を後にしようとしたその時、ガタン!という音と何かにぶつかった感覚が足に伝わったので足元を見ると、何か銀色のケースのような物があった。それが何かを確かめるため、僕はしゃがみこんだ。

 

「これは…、なんだ?なんかのケース?…4桁のダイヤル付き…。これはもしかしてかなりすごいものなんじゃ…?ダメ元で開くか試してみるか!」

 

僕は初めに、ダイヤル錠を触らずにロックが外せるか試した。案の定ロックは外れなかった。

 

ガチャガチャッ…ガチャガチャッ…

 

僕は手当たり次第に適当に思いついた数字を入れてみるも、開くことは当然ない。しばらくして僕は周囲にパスワードの数字の手がかりがないか探すことにした。しかし、探すとしても先程まで物の整理をしていたが、当然パスワードのヒントになりそうなものなどは見つかっていない。

 

「どうしたもんかなぁ。いっその事鍵だけ壊してあけるか?でもそんな上手くピンポイントで壊せるか分からないし、それで失敗して中身壊れたら困るしなぁ。」

 

「ヒスイがやりそうな番号…うーん。なんだ?なにか…。」

 

「開けられなさそうだな?ゼノア。」

 

後ろからヒスイの声が聞こえて、僕は焦って後ろに振り返った。

 

「ひ、ヒスイ?!いつからいたの?!」

 

「ついさっき…さ。そういえばそれ…ここに置いてたの忘れてたなぁ…。やっちゃったかぁ。みられちゃったかぁ。」

 

「あ、え?見たらまずいやつだった?」

 

部屋が暗くてヒスイの顔がよく見えない。普段感じないような恐怖を覚える。いつもの軽い雰囲気がない。初対面の時のような重く、暗い雰囲気だ。

 

「まあそうだね 。って言っても、ここの掃除を頼んで、好きなのひとつあげるって言ったの私だし、私が悪いかぁ。」

 

そういって、ヒスイはしばらく考え込んだ後、再び僕に口を開いた。

 

「んー、まぁいいか、今あげちゃっても。取り込まれたら取り込まれたでそれだけだし。後処理しなくてすむし。」

 

「え?今なんて言いました?取り込まれるって?」

 

「そう。取り込まれる。」

 

僕はそれを聞いて、警戒する。

 

「中に何が入ってるって言うのさ?」

 

「見て確かめな。」

 

そういうとヒスイは箱をこじ開けると、中には手のひらサイズの容器があった。その容器の中には黒い半透明の物質が紫色の結晶を包んでいる物体があった。

 

「これ、なんだと思う?」

 

「え?分からないですけど…。」

 

「中身だよ。魂さ。君のね。」

 

「珍しいね、ヒスイが冗談なんて。魂なかったら僕動いてないですよ。ヒスイは冗談下手くそなんだね、、、。」

 

「君はあくまで代わりの魂。中身が別物なのさ。ほら、こいつを取り込んで───」

 

容器を持った手が僕に近付いてくる。僕は咄嗟に逃げ出そうとしたが足が動かない。意思に反して身体があの物体に引き寄せられている様な気がする。このままではまずい、よく分からないけどただひたすらに良くないことが起こるのはわかる。

 

「やめてヒスイ!何してんの!」

 

僕がヒスイの手に捕まる寸前のところでミヌが現れた。ミヌはヒスイを止めるのは不可能と判断して、僕を突き飛ばして距離を離した。

 

「いつこっちに戻ってたの?!てっきり隣の建物でロナと居るのかと思ってたんだけど!」

 

「チッ、生意気なメスガキが私の邪魔だと…。」

 

「失礼ね!メスガキじゃないわよ!生意気でもないわ!」

 

「うぉぉぉぉ!」

 

バサッ!

 

僕は咄嗟に床に置いてあったかなり大きい布をヒスイに被せた。

 

「ちっ、小賢しい!」

 

上手いこと布はヒスイに引っかかり、足止めに成功している。今のうちに、ミヌを連れて逃げなければ。

 

「ミヌっ、逃げるぞ!」

 

僕とミヌは窓ガラスを割って家の外へと飛び降りた。

 

「ミヌ、無事か?!」

 

「ええ、もちろん無事よ。」

 

「良かっ───?!」

 

ミヌの下に影ができる。咄嗟に上を見るとそこには空中からミヌに拳を叩き付けようとするヒスイの姿があった。

 

「まずい、このままじゃ───!」

 

「おんりゃぁぁぁぁぁぁーーーーッッ!!」

 

どこからが聞こえるヒスイの声と共に青白い閃光が走り、ミヌの上にいたヒスイがぶっ飛ばされる。

 

ヒスイがヒスイを殴り飛ばす光景に僕は目を疑う。

 

「な、何が起こってるんだ?!」

 

「間一髪セーフ!さすが私!あとロナ!こいつぁすげーや!この新しいナックルは!!そんで…、ゼノア、ミヌ、無事か?」

 

そう言って後から来たヒスイが僕とミヌに手を伸ばす。

 

「敵…じゃないよね!?」

 

ミヌがヒスイ顔を疑いの目でまじまじと見つめる。

 

「敵じゃねぇーよ!!本物だホンモノぉ!ったく。偽物なんかに負けるわけないだ───ろ゛ぉ゛っ゛?!」

 

ヒスイがそれなりにふっ飛ばされた。吹っ飛ばされた後にすぐに、本物のヒスイは立ち上がった。

 

「あー、痛ぇ…、、おいおい。もしかしてだけど少し前に出てきた偽物さんと同一人物か?」

 

「見てわかるだろ。」

 

偽物のヒスイが本物のヒスイへと距離を詰めていく。

 

「お、やり合う感じか?ならぁ、かかってこいよぉ!」

 

ヒスイは拳を構えてやる気満々のようだ。…正直ヒスイの偽物といわれると想像がつかない。ヒスイと互角の強さなのだろうか?それとも本物には敵わないのだろうか?どちらにせよ激しい戦いになるのは間違いないと僕は考え、ミヌを背負って2人から離れた。

 

「ちょっと、ヒスイ。テストもしてないんだから無理な運用はやめてよね?」

 

ラボからロナが出てきて、ヒスイにそういった。

 

「わかってるよ、ロナ。まぁ天才のロナが作ってくれたんなら大丈夫だろうがな!」

 

ヒスイはロナの事を余程信用しているらしい。まぁ悪い人には見えないが、初対面というか、会ってから1日も経ってないのにヒスイがロナと仲良くなれることが僕には不思議に感じられた。

 

「…!もぅ、ほんっとそういうとこ!!恥ずかしいんだからね!!!気をつけてね!」

 

ロナは赤面しながらヒスイにそう声をかけ、ラボに逃げるようにして戻って行った。

 

「さぁて…!ここで決着をつけてやろうじゃないか───!」

 

ヒスイのナックルから再び青白い光が輝きはじめる。

 

「臨むところだ。お前を殺して力を奪ってやる───。」

 

偽物のヒスイも、ナックルに赤い光を纏わせはじめる。2人は互いに殺意を向けあっている。僕らからすれば、正直理解の及ばないレベルの力を持つ2人。改めて考えてみれば偽物のヒスイのことはよくわからなくて当然だけど、そもそも本物のヒスイの事すら僕らは何も知らないのかもしれないと、その時僕は感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第20話に続く

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