ファンタシースターオンライン2ニュージェネシス if 激動のハルファ   作:FY

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アカネはあえて漢字少なめで書こうと思います。


第4話 先輩の実力

「あの先輩2人…独特だったね…。」

 

ミヌがこめかみを軽くポリポリと掻きながら言った。

 

「あはは…そうだね…。」

 

僕からすれば正直、ヒスイさんは怖い人じゃない気がするんだよなぁ…。あの2人の事を考えながら僕たちはセントラルシティに向かって歩いていた。するとアークス認定試験直前に貰っていた多機能デバイスの「マグ」から通信が届いた。

 

「この通信はアークス全員に送っている、今ハルファ各地に大量のドールズが出現した。戦闘可能なアークスは迎撃に当たって欲しい。頼んだよ!」

 

「なんだって!お、おい、アタシ達も迎撃に向かおうぜ!アタシらならやれるって!」

 

ネルアが戦えると思って、興奮してるのか両手を振り回している。僕達はドールズと戦えると言っても、そんなに大勢を相手にできる訳では無い。

 

「ネルア、まだ私達には早いと思うわ。」

 

「そうよ、マノンの言う通りよ。」

 

「俺もまだ早いと思う。」

 

「ちぃ〜っ。釣れねぇなぁー、アタシだけでも行けるけどねー!」

 

「あっ!おいバカ!よせっ!」

 

僕が必死に呼び止めたが、ネルアがちょうど近くに現れたドールズの大群に向かって行ってしまった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ここから一旦ネルアside

 

 

 

 

「うらぁぁぁぁぁぁぁあ!」

 

こんなヤツら一瞬でアタシなら倒せるもんね!

 

「まずは1体、次にあのフワフワ浮いてるやつ!」

 

そういやマグを使ってドールズとか敵対生物の詳細を見れるんだったな…。使ってみっか!

 

「どれどれ…マグ!あのふわふわ浮いてんの何だ?」

 

『エネミーの一覧から対象をデータベースと照合中……検索結果、名称…フワン』

 

「そのまんまかぁ、弱いし!おらおらァ!かかってきなぁ!あたしが全部相手してやるよぉ!」

 

こんなヤツらにビビってあいつら来ないなんて勿体ないな、まぁどの道アイツらがいてもアタシが全部倒しちゃうけどね!

 

ネルアがあらかた周囲のドールズ達を倒し、勝ち誇っていると、突然ネルアの周りに中くらいのドールズ達が50体近く空から来た。

 

「なぁっ?!なんだよこの量!くっ、来るなぁ!来るなぁぁぁぁ!!」

 

やばい、気付けなかった!裏にいたやつがこっちに飛んできてる…!死にたくない…!

 

「やらせるかっ!せいっ!」

 

この声は…ゼノア?

 

「助けに来たぞ慢心女!」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

再びゼノアside

 

「死ぬかと…おもっ、お゛も゛っ゛た゛よぉぉぉ!」

 

ネルアが涙をだばだばと流しながら僕に飛びついてきた。情けないなぁ。

 

「ったく無理しすぎだっての。そんなんだからヒスイ先輩に嫌味言われるんだよ?」

 

「ぐぅ…ほ、ほら!次来る前に!」

 

ネルアが体制を直して、立ち上がり、震えた声でそう言った。ネルアがこんなビクビクするなんて僕は思わなかった。ああ見えて意外にビビりなんだなと僕は思ったが、誰だって怖くなるのかもしれない、あんなのは。死ぬ時怖くならない人なんてそうそう居ないだろう。

 

「ミヌ、マノン、2人共遠距離からの援護を!ネルアは僕と一緒に超近距離戦闘で確実に仕留めるぞ!」

 

僕たちは着実にドールズ達の数を減らして行った。だがそれを上回る速度で出現し、数を増していくドールズに押し返されかけていた。そして遂に完全に包囲されてしまった。

 

「まずい…!逃げ道が!」

 

周囲を確認すると僕たちに近い順から小型及び中型、その後方に支援攻撃をしてくる大型…。はっきり言って詰みだ。どうすればいい…?考えろ僕、なんかいい案思い付いてくれ!…ダメだ…。ここで終わりか…?ダークファルスすら倒してないって言うのに!

 

「引くに引けない状況になっちゃった…、ゼノア、どうする!?」

 

「くぅ…。」

 

「ゼノア!ネルア!攻撃が来てる!避けて!」

 

「え?」

 

ミヌの声に反応した時には既にもう目の前までドールズの飛びかかり攻撃が来ていた。

 

「う、あぁぁ?!」

 

「私の…初の…後輩にぃ!何してんのよォォォォ!!」

 

「この声って…ヒスイさん!」

 

ヒスイの叫びと共に強力な蹴りがドールズに入る。

 

「さん付けしなくていい、それより早くこいつらを…!ってありゃ?私の武器どこいった?」

 

ヒスイがキョロキョロ辺りを見渡しているとヒスイのマグに通信が届いた。

 

「ヒスイ〜?今どこ〜?ほぼこっちはドールズたおしたけど〜。」

 

「あ…とね…ぜノア達を助けに来たんだけど、武器そっちに忘れてる?かも?」

 

「うん〜落ちてた〜。」

 

ヒスイの顔色が悪くなり、冷や汗がダラダラと出てき始めた。

 

「し、仕方ない、蹴りで行くしかない…。」

 

「やれるの〜?無理なら逃げたら〜?」

 

「い、いやー、囲まれててねぇ…。まずいかも?」

 

「わかったぁ〜、そっち行くから耐えててねぇ〜。」

 

「わかったよ、頑張ってみようか…。」

 

ヒスイが身構え、ドールズ達に向かって突っ込んでいく。

 

「ちょっと!武器ないのにやれる訳…?!」

 

マノンが引き気味で言っていたが、それはそうだ。しかも攻撃を武器で相殺することすら出来ないというのにどうするのか。

 

「フワン程度ならやれるはずだ!」

 

ヒスイがフワンに向かって飛び蹴りをかます。

 

「でゃぁぁぁっ!」

 

「フワンが地面に落ちた!」

 

「まだまだぁ!」

 

するとヒスイが宙返りをし、脚を伸ばす。

 

「私のかかと落としを!食らいなぁぁぁぁぁ!」

 

ドスッ!と衝撃音が聞こえフワンが潰れていた。

 

「ヒッ…ヒスイさん?!何してんの…!?いやぁぁぁ!」

 

ミヌが口元を抑えて、悲鳴をあげた。まぁ少々グロテスクだったかもしれない。

 

「ん?あ、ああ見るな見るなぁ!わりとグチョっと行くからさ、これ。でも消滅してないから倒せてないな、こいつは。…ちょっとグロいしぶん投げとこ。」

 

ヒスイが潰れたフワンを拾い、別のフワンに投げつけた。

 

「え、えぇ…?ぇぇ…」

 

マノンは困惑しているようだ。無理もない。僕も正直意味がわからない。

 

「ほ、ほら!敵来てるから!そんなに私を変な目で見ないで!」

 

まずい、僕たちは囲まれていたのを忘れていた。さっきよりもさらにドールズ達との距離が近付いてきている…。

 

「ヒスイさん!避けて!」

 

「くっ!避けれそうだがっ…無理か?だがこのくらい…!」

 

ヒスイが攻撃に備える姿勢をとると次の瞬間敵の姿が消えていた。

 

「…危ないよ〜?ヒスイ〜。だいじょ〜ぶ〜?はいこれ武器ぃ〜。」

 

「あっ、アカネ!ありがとう!みんな伏せとけ!アカネ、やり過ぎるなよ!」

 

ヒスイが焦ってみんなに伏せろと言って、みんな伏せたがどうしたのだろうか。僕は伏せながらアカネの方を見た。

 

「うんうん…わかってる…解ってるよ、解ってるってば。」

 

アカネが武器を構えた。あれは…カタナか?それを構えた瞬間、僕はアカネから緩さが消えたのを感じ取った。なんというか…恐ろしく感じた。まるで憎しみの塊のような何かが見えた気がした。

 

「ハァァァァァッ!」

 

目に見えない速度で斬撃を繰り返しているのか、ドールズ達が次々と切り倒されていく。あの緩さからこの強さなんて想像できっこない。ヒスイもそれに負けず、ナックルを装備し、次々と殴り飛ばしていく。…ヒスイもナックルだったのか…。しかし技術はもちろん僕とネルアよりも上だ。攻撃スピードと正確に弱点を殴っているのが、見ただけでわかった。

 

「どけどけどけどけぇ!!私は腹が減ってるのに!出てくるなぁ!ランチタイムにできないだろ!」

 

…すごい圧だ、よほど腹が減っているのだろう。ヒスイって大食いなのかな…。そしてヒスイとは逆にアカネの表情はほぼ無のような感じでこれはこれで圧を感じる。目を大きく開いて1体も逃すこと無く斬り伏せていく。なんなんだこの2人は…これが先輩たちの力なのか…?なんて事なんだ、これが現実なのか…?

 

「なにこれ…圧倒的じゃないかよ…。」

 

ネルアがそう言って口を開けて唖然としている。

 

そして数分後、気が付けば80近くはいたドールズが全て消えていた。

「ふぅー。終わったぁ、お腹減ったなぁ…。何食べようかなぁ〜?」

 

「ヒスイ、そのまえに司令室にホーコクでしょ〜?」

 

「あぁ〜。面倒くさーい!もう!まーたクロフォードのとこ行かなくちゃいけないじゃない!あっ、4人とも帰ってて良いからね!それとさっきの認定試験の時はごめんね!緊張しちゃってて…。」

 

「じゃあ〜ね〜4人ともぉ〜。」

 

「は、はい…。は、ハハ…。」

 

もうめちゃくちゃだな…僕たちもご飯食べに行こうかな…。

 

「みんな…ご飯行くか?」

 

みんな頷き、僕たちもセントラルシティへ戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

第5話に続く




なんか色々やりすぎたかもしれません。はい。
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