ファンタシースターオンライン2ニュージェネシス if 激動のハルファ   作:FY

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頑張るぞぉ


第2章 トラブルラッシュ
第7話 アカネ奪還作戦


「ゼノア達、準備しろ。アカネを今まで通り連れてかれて戻ってくるまでただひたすら待ってるのが嫌になったからな。」

 

「ははっ!そう来なくちゃなぁ!全員ぶっ飛ばしてやるぜぇ!」

 

「はいはい、落ち着きなさいバカネルア。同じアークスをぶっ飛ばしてどうする気?その点を考えないあたり本当に救いようのないバカね。」

 

血気盛んなネルアをいつも通りバカにするミヌ、その傍らでヒスイは僕とどうやってアカネを奪還するか話していた。

 

「あいつらはいつもアカネをセントラルシティの巨大モニターの端っこの何も無い小さい空きスペースで謎すぎる握手会をやってるのよ。だからその時みんな油断してるだろうからゼノアは巨大モニターの方からこっそりアカネに近づいて回収しちゃって。私は逆にセントラルシティの外壁の上でわざと目立つから。私は毎回文句言いに行ってるからこっちに食いつくでしょうし。」

 

この作戦で良いとして、問題は僕だ。僕がバレないように近付いて行くことなんて出来るのか?隠密行動なんて経験ないし。

 

「僕が出来るのか?静かに近付く事なんて。」

 

「物は試しって言うでしょ?それに私も出来るだけ気を引けるよう頑張るから。あとは…まぁダメだったらダメだったで考え直そう。今はあの2人はケンカしてるし…。さ、行こうか。」

 

こうして僕とヒスイでアカネ奪還作戦が始まった。まず、手筈通りに、ヒスイが自称ファンクラブの集団の気を引いた。

 

「おらー!アカネを返さないと力ずくで行くよー!」

 

「うるせぇ!テメェは引っ込んでろ!関係ないだろ!」

 

自称アカネファンクラブのおそらくリーダー格であろう者がヒスイに言い返し始めた。それに釣られて自称ファンクラブの人達がヒスイの方向に注目している。

 

「はぃ?!私はアカネのバディなんですけどぉ!?」

 

…ただの喧嘩にしか見えないが大きなチャンスである。

 

「どこに…あ、いたいた。地味に距離があるがこの位の距離なら奴らの気が散る前に行けるな。」

 

僕はゆっくりとアカネに近付く。そして手が届く距離まで来たが、そこでトラブルが起こった。何故だから知らないが、クロフォードが来て、ヒスイの名を呼んだ。そのせいで何人かがヒスイから気が逸れてアカネを連れ戻そうとする僕に気付いてしまった。

 

「おーい、呼び出してるのになんで来ないんだい、ヒスイ?って何してるんだそんなとこの上に立って。」

 

タイミング悪過ぎるぞクロフォード!…まずい、気付かれる…!

 

「アカネ…!早くッ!こっちに来て…!」

 

「いま無理矢理連れてかれて、疲れててぇ〜、走れなぃ〜。」

 

「なんだアンタ?…っておい!何連れてこうとしてんだ!独り占めとは許さん!」

 

くそっ!気付かれた、ここからどうする?逃げても間に合うか?いや、無理だ!奴らの速度の方が速い!

 

「独り占めするわけないでしょ、この馬鹿!」

 

「なんだァ!?格の違いが分かってねぇのかぁ!?」

 

「やばい、言い過ぎたっ!」

 

拳が迫ってくる。このままではタダでは済まない。こんな事で怪我なんざしたくないのに!

 

「でぇやぁぁぁっ!」

 

殴りかかやれる直前でヤツの顔をヒスイが蹴り飛ばした。

 

「全員かかって来い!」

 

ヒスイがファイティングポーズをとる。一方でクロフォードは何が何だか分からず、呆然としている。何やってんだ!と、ツッコミたくなる。

 

「テメェみたいな女に!何も出来ない癖にぃ!なんでアカネ様の横に並んでんのよォォォ!」

 

「馬鹿にしたなぁッ!お前らッ!私だってぇ!」

 

集団に一斉に飛びかかられたヒスイは唸りながら、殴り掛かる瞬間に、手にフォトンアーツのナックルを装備し、全力で反撃した。

 

「どうにでもなれぇぇぁぁッ!」

 

当然のごとく、フォトンアーツで攻撃されると思ってなかった自称アカネファンクラブのアークス達は吹き飛んだ。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…。クソったれがよぉ!」

 

「ヒ、ヒスイ…?大丈…夫…?」

 

僕は肩で息をするヒスイに近付いて声をかけた。だがその声は無意識に震えていた。僕は心底ヒスイの事が怖いのかもしれない。

 

「…やり過ぎたかも…ね。はぁ、後始末面倒だなぁ…。」

 

ヒスイは半笑いしながら言ったあと、空を見上げた。

 

「ヒスイ!これはどういう事だい?!」

 

クロフォードがヒスイに駆け寄る。

 

「チッ、クロフォードかよ。」

 

ヒスイがクロフォードを睨みつけ、舌打ちをした。

 

「クロフォードには関係ない。こいつらは勝手に来たんだ。文句を言われる筋合いはない。」

 

「だとしてもやりすぎだ!怪我でもしたら…」

 

「こんな私の攻撃でケガするならそいつはアークスをやめた方がいい。あいつらは私に『アタシ達より弱い弱い女の癖に』と言った。なら不意打ちと言えど怪我もしないでしょ。それに、あいつらはアカネを勝手に連れ去ってその上でゼノアに殴り掛かった。これを繰り返すよりはマシでしょ?」

 

「それでも、これは…」

 

「だったら貴様に何が出来た?見ていたなら止められたかもしれないだろう?だがお前は、何もしなかった。呼び出しに応じれなかったのは申し訳ないけど、来たのなら止めてくれたって良いじゃない?!」

 

「僕も止めたがったが、どちらかに加担してしまえば余計に騒動が大きくなる可能性があった!」

 

「クロフォードなら私も、アイツらも、力ずくで動きを止める事なんて簡単でしょう?力があるのに使わないのは使うのがただ怖いだけだからでしょう?だったらその力を私にくれよ!」

 

「力ずくで止めるなんて危なすぎる!力をくれなんて言ったって力を渡せるわけないし、もし渡せたとしても君には渡せない!」

 

「なんで!」

 

「感情的になりやすい君には危ないだろう!」

 

「…っ!それでも私は…!」

 

ヒスイとクロフォードが言い合いをしていると、マグに通信が入った。

 

「皆さん!聞こえてますか?司令室からです、現在、各地でドールズの発生が確認されました、迎撃に当たれるアークスは各自、対応に当たって下さい!」

 

「…クロフォード、この話は後だ。行ってくる。」

 

「分かっているよ。」

 

クロフォードがセントラルタワーに向かって走っていく。

 

「ゼノア、ネルアとミヌに先に行ってると伝えておいてくれ。」

 

「あ…わ、わかったよ。気を付けろよ。」

 

「言われなくても。」

 

そう言ってセントラルシティの外壁に登って、そのまま中央エアリオのドールズの掃討に向かって行った。

 

「ヒスイ…そんなに強くなろうとしなくてもいいんじゃないか…。」

 

「それがそうも行かないのさ〜。」

 

「うぉ!アカネか…大丈夫だったの?」

 

「まぁうん。大丈夫。にしてもゆっくりしてたいのに毎回連れてかれるから助かったよ〜。彼女らも悪気は無さそうなんだけど…ちょっと過激だよねぇ〜。」

 

「…ヒスイって今までにもクロフォードとケンカしてるの?」

 

「まぁ…そこそこね〜。ヒスイは誰かの役に立ちたいと思ってるんだけど、上手くいかなくて。ドールズを襲われてた人を助けられなかったりっていうのもあったからずっと強くなろうと色々してるんだ。それで強くなろうとするんだけどいつも無理するからクロフォードに怒られてるんだ。でもあんなに声を荒らげて言い合ってたのは初めて見たかも…。」

 

「そっか…。」

 

「おーい、ゼノア〜!」

 

やや遠くから僕の名前を呼びながらネルアが走ってきた。ミヌもそれに続いて走ってきた。

 

「あれ?ヒスイは?」

 

「というかその奥に沢山人倒れてるけど何かあったの?」

 

「2人とも結構な騒ぎになってたのに気付かなかったかよ。アカネを連れ戻そうとして気づかれて、僕が襲われたところをヒスイが蹴り飛ばして…。多分プライド傷付けられて怒って、そのまま勢いでフォトンアーツであいつらを攻撃して気絶させて、さっき通信が入った通り、出現したドールズを倒しに行った。」

 

「それってただで済むのか?」

 

ミヌが心配そうな表情で聞いた。

 

「…分からないけど後で話すって。」

 

「そう…、とにかく今は私達もドールズ討伐に行かないと。アカネはヒスイのとこに行かなくていいの?」

 

「心配ないと思うよ、ミヌ。それにきっと今はそっとしておいた方がいいかもね。…君たちと一緒に行動するよ〜。」

 

いつも明るいアカネさえ、今は元気がなさそうだった。

 

「…ゼノア、どこからドールズ倒してく?とりあえずヒスイの行った反対方向にで…」

 

4人でどこに向かうか話していると突如轟音があたりに響き渡った。

「…この振動と音は…なにかの着地音?!…ヒスイの行った方向じゃないの!行くよ!」

 

ミヌが急いでセントラルシティの外へ向かっていく。僕3人も急いで後を追いかける。一体どうしたって言うのだろうか?さっきの轟音もなんなのか分からない。

 

「ちょ、待てって!ミヌ!1人じゃ危ないって!」

 

僕らがセントラルシティの外壁に登るととんでもないサイズのドールズが前にいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第8話に続く




うひゃー
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