ファンタシースターオンライン2ニュージェネシス if 激動のハルファ 作:FY
「なっ、なんだァ!?あのバカでかいの!」
「あれは…ドルトリスだねぇ…。1体いるだけで充分危険だし、ドリル状の頭部は回転するし、回転させて突進してくる厄介なヤツ。でも普通こんな所にまで…しかも標準的なドルトリスよりもさらに大きい!」
「でも誰か戦ってるぽいけど…?誰だ?」
遠すぎてよく見えない…。あの服…あの髪型、武器…間違えない、ヒスイだ、一人でやるにしては無理がある!しかし下手に手伝おうとするとかえって邪魔になりかねない。ここはどうすれば…!
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一方でドルトリスと交戦するヒスイは…
「クソっ、なんでこんな所に出てくるんだよドリル野郎が!下手に逃げたらセントラルシティに行っちまう…引けない!かといってこのままだとジリ貧でこっちがやられる!」
どうにかしてセントラルシティからなるべくこいつを離さないと…、こっちも思いっきりやりにくい!充分にドンパチやっても大丈夫な所ならデカくたって大技出して当てれば私でもやれるはずだ…!
「せぇぇぇぇぃ!!」
こんだけ思いっきり一撃が入ったんだ、流石に注意がこっちに向いてくれるはずだ。…!ドルトリスが怒って一部分が、赤くなったな。こっちに注意が向いた!
「こっちに来いよ!ドリル野郎!」
私は全力でセントラルシティから離れるように移動しながらちょこちょこ攻撃を入れた。数分してようやくドルトリスと共にセントラルシティから北の方角にあるレゾルの森にドルトリスを誘導することが出来た。この場所なら…!
「なんだ?!後ろから光が…!」
後ろを振り向くと空から他のドールズが降りてきた。キリがない。しかも囲まれている。ドールズの通信妨害の影響で救援も呼べない。このままだと…!考えててもしょうがない、小型と中型をさっさと倒してドルトリスもやるしかないんだ!
「邪魔を…するなぁァァァ!」
落ちてきたドールズに対してナックルでの攻撃を何十発も撃ち込むも、中々倒れない。よく見ればこの落ちてきた奴らの方は微かに紫色に光っている。これは新種なのか?
「なんで…こんな…、倒せないの?固い…、数も多い、このままだと死ぬ…それでも!動ける限り反抗してやるっ!うぉぉぉぉ!」
ドールズの攻撃を何度も何度も避け続け、ようやく攻撃できるチャンスができた。
「そろそろくたばれ!くたばってくれよ!ぬあぁぁぁぁぁぁ!」
私の出せる最後の一撃でやっと後から降ってきたドールズ全てを一掃できた。が、まだドルトリスが残っている。フォトンブラストを当てればもしかしたら行けるかもしれないが、これ以上の戦闘はキツすぎる。なるべく早くフォトンブラストを当てなければ…。
「く、来るっ!追尾されないよう引き付けて避けないと!」
ドルトリスがドリル状の頭部を回転させながらこっちに突っ込んで来たため、避ける体制を整えた。そして目の前まで来た瞬間に避けようとしたものの身体が動いてくれなかった。どうやら私の身体は限界だったようだ。
「あっ…。」
ズドガッ!…と体に恐ろしい程の衝撃が伝わったのがわかった。それと同時に自身の体が宙を舞っているのを感じた。悲鳴すら出せない程に痛い。痛かったり痛くなかったりして感覚がおかしくなっている気がする。
────────これ…
────────死ぬなぁ…
あれ?まだ痛い…死んでない…。何故生きてる?私は生きている?背中が痛い。きっとあのまま跳ね飛ばされて木に背中から当たったんだろう。視界もぼやけてるし、耳鳴りがするし血の匂いがする…。相当ボロボロなのかな…ダサいな…私…。1人でも役に立てるなんて言ってこのザマなんて。
「ハハッ…ハハハハッ…あーッハハハハハハ!うヴォエッ…!」
あまりの無能さに自分でも笑ってしまった。笑いすぎて血反吐出たな、ハハッ…。にしてもよくどこかしら身体ちぎれ無かったなぁ…。あぁ、目の前が暗くなっていく…。
ザッザッザッ…
足音…?助けか?…違うな。なんか絶対に違う気がする…。
「…こいつが例のアークス?これなら確かに使い物にならないから回収して再調整するべきか?いや、やっぱり面倒だからいいか。ここで片付け───」
…?誰なんだ…こいつは…。聞き覚えのない声だ。
「ヒスイが…っておい、血だらけじゃないか!おい、しっか……よ!し………」
ネルアか…来てくれたのかわざわざ……返事も出来ない…身体が動いてくれない…。音も遠ざかっていく。
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一方瀕死のヒスイを発見したゼノア達は…
「お、おい、ヒスイ血だらけじゃないか…。でもまだ脈はあるし急げば間に合う!ネルア、医療班を呼んでくれ!」
「任せろ!」
「ヒ…ヒスイ?死なないよね?ねぇ!」
「ミヌ…落ち着いてよ。」
「アカネ!こんなになってて落ち着ける訳ないじゃない!逆にアカネはなんで平気でいられるの?!」
「わたしだって平気な訳は無いよ…ただヒスイはこれで死ぬような人ではないって事だよ。実際、10分以上ドルトリスの注意を引き続けると共に増援のドールズを倒した上で粘りきった。これだけでも十分すぎるほどタフよ。体力面ではヒスイに並ぶ者は居ないと思ってる。」
数分後、僕たちのところに医療班が来て、ヒスイは救護班のホバートラックに乗せられてセントラルシティに送られた。
「…ヒスイが地道に体力を削り続けてくれたおかげで僕たちでドルトリス倒せたのは良かったけど…。結果がこれじゃぁ…。」
僕は今、もっとこうはならなかった方法があったんじゃないかと後悔している。でも、実戦経験がほぼない僕には分からない…。
「もっと早く手伝いに行けば…ヒスイはこうはならなかったんじゃないのか?」
「ううん…ネルア、街が近い状況で大人数での戦闘となると危険を伴う事があるんだ。敵の攻撃の流れ弾とか、敵が興奮して暴れて街の方まで行ったなんて事になったらそれこそ、被害が大きくなる。」
「…そう…だったのか…だから…。」
「…っ、今回のは誰も悪くないわ…。ひとまず、セントラルシティに戻りましょう…。」
ミヌはそう言ってセントラルシティに向かって歩き始めた。それに続き、僕、ネルアもセントラルシティに向かったがアカネは用があるから済んだら行くっと言ってその場に残った。
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その場に残ったアカネは…
「…ヒスイの倒れてた近くに誰かの足跡…。それにまだなにか気配を感じる…。…ねぇ〜誰かいるよねぇ〜?」
足音が聞こえる…ヒスイの倒れてた所の木の裏ら辺からだ。
「かくれてないで出てきてよォ〜。」
「あらあら?バレちゃったァ!ヒスイだよ!へへ、驚いたでしょ!」
確かに見た目と声はヒスイだ。でも服の形状と目の色が明らかに違う。瞳の色が赤黒い色だ。
「あなたがヒスイの偽物だよねぇ?そして通常よりも巨大なドルトリスをここに呼んだのはアンタだよね?」
「バレちゃったァ!彼女は失敗作で役に立てない足手まといの間抜けだ!1000年前のアークスを完全再現した存在であるウチの方が使えるよ?強いし、賢いし、絶対に役に立つよ?」
「……アンタ!さっきからヒスイの事…!」
わたしはこいつを許さない。ヒスイの見た目をした別人を…!
「おお、怖い怖い〜。おっと、今はここで時間を使ってる暇は無いんでね!じゃあね!あははははははははっ!」
笑いながらヒスイの真似をしたやつはワープして姿を消した。
「…なんなの…アイツ…。訳の分からないやつ…。ムカつく…。」
今度会ったら捕まえて正体を聞き出してやる…!
第9話に続く
文章安定しなくてすみません。