にじさんじクエスト!!   作:赤い髪の勇者

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明日はいよいよブンブンジャーの最終回!!

一年間ありがとう!最後に最高の爆上期待してますよ!

つい熱くなってしまいました。お待たせしました。投稿です。


第十一話 再開と特訓

異世界を救う覚悟を決めた翌日の放課後、部屋に帰ってきてバッグを放った俺はポケットから例の指輪を取り出し、指に嵌めた。これから再び異世界に戻るためだ。ライセンスをポケットに入れるなよというツッコミはしないでほしい。

 

「これから俺の冒険が始まるんだな、、。」

 

某海賊漫画の主人公みたいなセリフが口に出たが、俺の心臓はバクバクだった。何しろ異世界の運命が俺の手にかかっているのだ。プレッシャーが凄いが、こういうのは早めに行動した方がいい。先延ばしにしていたら後々取り返しのつかないことになるからな。異世界の危機を夏休みの宿題みたいに言うのはやめろよとは言わないでほしい。ごもっともだが。

 

「ていうか戻ったらリゼさん達に言い訳しなきゃ、、絶対なんか言われるよな。」

 

何しろいきなり何も言わずにいなくなったのだ。知り合いからしてみればふざけんなと思うだろう。腹が痛くなったが何とか許してもらうしかないだろう。俺の使命には仲間が必要なのだから。

 

「確か指にはめて念じるだけでいいんだよな、、。」

 

指輪がはまっているのを確認して、とりあえず頭の中で「リ○ク・ス○―ト!」と言ってみた。すると前日と同じく白い光が俺の周りを覆った。マジかよ、これでいいの?ガバガバすぎない?白い光に視界が覆われると浮遊感を感じて意識が暗転した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「暗転する感じなの!?」

 

かなり不安しか感じない転移にツッコミを入れながらガバっと起き上がると、そこは異世界で俺が用意してもらった宿屋の部屋だった。窓からは朝日が差し込んで、小鳥がさえずっている。よ、良かった。前回みたいにまた草原だったら命の危険があったからな。スライム様とか。

 

「とりあえずみんなに謝らなきゃな。土下座で許してくれるといいけど、、あれ?」

 

ベッドから起き上がった俺は自分の格好に違和感を感じた。確か地球の部屋では制服姿だったはず。だが今俺が来ているのは、この部屋に泊まった時に貸してもらった質素な寝間着だった。壁を見てみると異世界に転移した時に着ていた俺の私服が掛けられていた。どうゆうことだってばよ?

 

「え、もしかしてこれって『やあNIJI!』うはああい!?

 

いきなり指輪が光ったかと思うと、俺のゴッズな悪友の声が聞こえてきて思わずベッドから転がり落ちそうになる。てか転がり落ちた。こ、腰が痛い。

 

『NIJI、僕たちのエンゲージリングの調子はどうだい?』

 

「それはもういいから!てかなんで指輪からお前の声が聞こえるんだよ!?」

 

『え?僕は神様だよ?これぐらいの事はちょちょいのちょいさ。』

 

どうやらこの指輪には神様と通話できる機能も搭載されてるらしい。もし世間に公になれば大混乱どころの騒ぎじゃねえな。

 

「まさか異世界に来てまでお前の声を聞くなんてな、、。」

 

『けどトラブルに巻き込まれた時や強敵と戦うときにアドバイスをしてあげれるよ?君も顔見知りに気軽に相談できて気が楽じゃない?』

 

「今まで一回も顔見てないけどな。」

 

『まあこっちも頑張るから大船に乗ったつもりでいてよ。やっぱり君にはプリティでキュアキュアなマスコットがいるべきだよね!』

 

「マジでお前の中で俺ってどういう存在なの?」

 

しょっぱなから脱力が止まらないが、心強い(?)味方ができたのはありがたい。なんだかんだでこいつは頼りになる。ネトゲで背中を預け合った仲だもんな。せっかくだから感じた疑問に答えてもらおう。

 

「なあ、今着ているのって異世界で着た寝間着になってるんだけど、お前なんかやった?」

 

『ああ、それは時間をちょいといじったんだよ。』

 

「時間を!?」

 

『うん。その指輪には世界に転移するときにその世界で最後に過ごした時間と場所にそのまま転移できるシステムが備わっているんだ。ロールプレイングゲームでいう所のセーブシステムと言えば分かりやすいかな?あ、もちろん地球でも適用されるよ!』

 

「マジかよ、、そんな凄いこと出来るんだったらこの世界の危機も何とか出来るんじゃねえのか?」

 

『あー、それは無理。世界って意外とデリケートでさ。そのままシステムを使うには何の問題もないけど、下手に世界に干渉するとさらにイレギュラーが酷くなっちゃう。最悪世界がバラバラになるかも、、。』

 

「パソコンのプログラムを下手にいじると余計にバグが酷くなるみたいなものか。」

 

『そういうこと。そもそもルールで直接干渉するのはご法度だからねー。いやー、僕には頼れる親友がいて良かった!』

 

「全く、、人をデバッガー扱いしやがって、、。」

 

俺の立場に一言モノ申したい気持ちではあるが、ひとまずは安心した。あれからあまり時間が経ってないということはリゼ・ヘルエスタさんに心配はかけていないということか。俺の土下座が光らなくてよかったぜ。

 

『とりあえずこっちでもイレギュラーの事について調べておくからさ。君はこの世界での情報収集を頼むよ。』

 

「へいへい。」

 

俺はのそのそと服を着替えだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギルドに向かうと、相変わらず中は冒険者で賑わっていた。こそこそと中を進むと、気づかれたのか所ところから視線を感じる。好奇的だったり、好意的だったり、、嫉妬だったり様々だ。嫉妬なのはリゼ・ヘルエスタさんが原因だろうな。とりあえず俺はここでの唯一の知り合いの大人の元へと向かった。

 

「おお、サンジくん。ぐっすり眠れたかい?」

 

書類整理をしていた社築さんが顔を上げて挨拶してくれる。そっちこそ眠れてますか?隈出来てますけど?

 

「あー、昨日(?)はご迷惑をおかけしました、、。」

 

「いやいや、仕事だからな。君が気にする必要はないよ。」

 

「そうですか、、。」

 

「ああ。俺の業務時間外に来てほしかったなんてこれっぽちも思ってないさ。

 

「ホントご迷惑をおかけしました!!」

 

思わずその場で土下座しそうになる俺を社築さんは気にしなくていいからとなだめてくれた。ごっついい人や、、。

 

「本当に気にしなくていいからな、。ところで何か用事があったんじゃないのか?」

 

「あ、そうだ。あの、、リゼさんはギルドに来ていますか?」

 

「ああ、リゼちゃんなら多分この時間に、、おっと噂をすればだ。」

 

リゼ・ヘルエスタさんがギルドに現れた。長い白髪をなびかせて颯爽と歩く姿はまるでモデルのようでギルド中の男たち(それと数名の女性の方)の視線を独り占めしていた。かくゆう俺もその一人だ。

 

「あ、サンジさん。」

 

リゼ・ヘルエスタさんが笑顔を浮かべてこちらに駆け寄ってくる。男たちの嫉妬の視線が更に大きくなった。身の危険を感じる、、。

 

「あ、、お、おはようございますリゼさん、。」

 

「おはようございます。昨日はよく眠れましたか?」

 

「あ、、はい。何とか、、。」

 

「ふふ、それは良かったです。睡眠は大事ですからね。」

 

陰キャ丸出しな俺にも彼女は嫌な顔せずに受け答えしてくれる。女神か?てか女神じゃなかったらおかしいだろ。

 

「あの、、リゼさん!」

 

「は、はい。」

 

「いきなりなんですがお願いがあります!」

 

「お願い、、ですか?」

 

リゼさんがきょとんとする。正直このセリフを言うのはめちゃくちゃ恥ずかしいが、言うしかない。頼れるのは彼女しかいないのだ!

 

「お願いだと!?」

 

「野郎、まさかリゼちゃんに告白するんじゃないだろうな!?」

 

「「特別職業」持ちだからって調子乗ってるんじゃねえぞ!」

 

何やら外野が騒がしいが、そうじゃないから安心してほしい。恐れ多いわ。

 

「俺に、、剣の稽古をつけてもらえますか!?」

 

「稽古、、ですか?」

 

「はい、、詳しくは言えませんが、俺にはどうしてもやらなきゃいけない事が出来まして、、そのために強くなりたいんです。」

 

この世界の危機を救うには、危険な場所を冒険したり、強大な敵を相手にすることもあるだろう。俺にはそれを乗り越えられる強さが必要だった。その強さを手に入れるためにはやはり修行あるのみだろう。ドラ○ン○―ルで学んだ。

 

「ふふ、その言葉が聞きたかったです。」

 

「え、じゃあ、、。」

 

「はい、まだ私も未熟者ですが、貴方の師匠になりたいと思います。」

 

「っっ!ありがとうございます!」

 

「ええ。やるからにはビシバシ行きますよ。覚悟してくださいね?」

 

「はい!よろしくお願いします先生!」

 

差し出された手を俺はぎゅっと握りしめる。マジか、、こんな美少女剣士が俺の師匠になってくれるなんて俺の異世界生活、幸先良いぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、思っていた時が俺にもありました。

 

「ほらサンジさん!後たったの10周ですよー!!ファイトー!!」

 

「ぜぇ、、ぜぇ、、。」

 

俺はただいま絶賛レイボウの外周りをランニングしているで候。めちゃくちゃ辛いの巻。

いや違うんだよ。最初からこう走らされているわけじゃねえんだよ?最初の方できちんと剣を握ったんだ。だが俺は武器とは縁がない現代日本人でインドア派のゲーマー。剣の重さに腕がプルプルになったし、振ってみたらバランスを崩して転んでしまったりで散々だったのだ。これにはリゼ・ヘルエスタさんも困り顔だった。

 

「うーん、サンジさんはまず体を鍛えたほうがいいかもですね。」

 

と、いうわけで俺はレイボウの周りをランニングする羽目になったとさ。リゼ・ヘルエスタさんが手を振って応援してくれているから何とか走れているけど普段の俺だったら絶対にギブアップしていただろう。てかこんな俺を応援だけで10周も走らせるリゼ・ヘルエスタさんってすごくない?

 

(マジかよ、、確かに覚悟してたけどこんな訓練は想定してないって、、!)

 

人様に見せられない顔で走りながら俺はそう思った。

 

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