個人的には「毎日投稿」に天秤が寄っているのですが、果たしてそれが正解かどうか、、悩ましいですね。
お待たせしました。投稿です。
状況を整理しよう。
今俺がいるのは辺り一面に広がる草原。見渡す限り遠くにポツンと立っている木以外何もない。人どころか動物一匹見当たりやしない。
持ち物は今着ている部屋着と靴下、何故か履いている俺の靴。以上だ。
「何なんだよこれ、、。」
あいつ、、KAMIのいう言葉が正しければこれが異世界転移をいうやつなのだろうが、なにぶん興奮や喜びというよりかは困惑の方がデカい。いきなり何の準備も出来ずにこんな草原に放り込まれたのだ。それは当然だろう。一応靴は履かせてもらっているけど。
「おいKAMI!?これどうゆうことなんだよ!?おーい!!」
誰もいない草原の真ん中で大声で友人に呼びかける。誰がどう見てもヤバいやつだが人を異世界転移させることができるやつなら多分声が聞こえるだろうと思ったからだ。あいつが本物の神様だというのは、どうやら信じるしかなさそうだ。
「ぜえ、ぜえ、、。」
数分後。息も絶え絶えになって草原に寝っ転がる。ああ、喉が痛い。のど飴が欲しい、、。
「まさか人生で草原に寝っ転がる日が来るなんてな、、。」
読者の方には子供のころにそういう経験をした人もいるかもしれないが、俺は生まれも育ちも都会っ子。公園と商業施設が俺の遊び場だった。
「マジか、、一人で何とかしろってか?」
KAMIの野郎は何だって俺をこんな草原なんかにほっぽり出して何がしたいんだ?もしかしてネトゲで俺がラストアタックボーナスを横取りしたから根に持っているのか?多分そうだ。あいつ、執念深いところがあるからな。
「とにかくこんな事してても仕方ないか、、。」
俺はよっこらせと体を起き上がらせる。異世界モノではこういう時にはまず人のいる街か何かに行くんだよな。そこから物語が始まるのだ。まあ、あいつの管理する世界がそうゆうテンプレにそってくれるかどうかというのは分からないが。とりあえず何か目印がないかもう一度辺りを見渡してみると、
「あれは、、街か?」
遠くにうっすらとだが、何か人工物らしきものが見える。おそらく城塞か何かだろう。
「とりあえず目的地は出来たな。」
俺はもし機会があればあの飄々とした友人をひっぱたくと心に決めて歩き出した。
俺はずんずんと草原を歩く。歩き始めて結構立つが意外とそこまで疲れなかった。まさか俺にフィールドワークの才能があったなんてな、、。
「それにしても本当に何もないんだな。」
さっきも言った通り歩き始めてそこそこ立つが、人はもちろんのこと、兎などの動物やモンスター一匹いやしない。いや、モンスターは出ないほうがいいのだが。
「それにしても遠いな、、そこそこ歩いているのに全然近くならないじゃねえか。」
例の城塞都市(仮)は未だに小さいままで未だに大きくならない。そろそろデカくなってもいいと思うんだが、、。
(でも確かにあそこにあるんだ。歩き続ければいつかきっと辿り着けるはず。)
一瞬気が挫けそうになったが、何とか気を持ち直して足を進める。伊達にグループのパシリをやっていないのだ。立ち直りの速さはそこそこ自信がある。
(に、しても何か退屈してきたな、、なんでもいいからなにか出ないもんかね、、。)
そんな気持ちがいけなかったのだろう。ため息をつきながら歩く俺の前に一つの影が飛び出してきた。
「スライム、、?」
そう、それはファンタジーRPGでお馴染みのあのスライムだった。流石に目と口はないが、青くてプルプルとしているその姿は誰がなんと言おうとスライムだった。なんかゼリーみたいだなコイツ。
(おお、スライム君じゃねえか!こんなのが出てくるって事はホントにここは異世界なんだな、。)
内心ここは単なる地球の草原なんじゃないか?と疑っていた俺はここが異世界だと確信した。こんな謎生物が地球にいたら大ニュースだもんな。キラキラとした目でスライムを見つめていると、奴さん、大きく体を震わせてらっしゃる。
「お、やんのかこのスライム野郎?」
正直このプルプルボディを愛でていたい気持ちはあるが、こいつがやる気なら俺も気持ちを引き締めなければなるまい。シュシュとファイティングポーズを取る。
「異世界に来て初めての戦闘だ。経験値にしてやんよこのスライム野郎!」
俺が拳を唸らせてスライムに拳を突き出した、、が、スライムは素早い動きで俺のパンチを華麗によけて身体をギュッと縮こませたかと思うと、目にも止まらぬ速さで俺の腹にぶち当たった。
「ぐふぅ!?!?」
俺の声から思わず変な声が漏れる。う、噓だろ、、体育の授業の時に腹に受けたボールよりも十数倍痛ぇ!?
「ぐぶるええええええ!!」
俺はそのまま数メートル吹っ飛びゴロゴロと転がる。身体が悲鳴を上げてやがる、、起き上がろうにも起き上がれない、、や、ヤバい!
プル、、プル
スライムがじりじりとこちらに寄ってくる。気の抜けた擬音も今の俺にとっては恐怖の足音にしか聞こえなかった。
「や、やめっ、、。」
俺は震える手で待ったのポーズを取るが、スライム様はそんなの知ったこっちゃねえとばかりに俺のすぐそばに近寄ると再び身体を縮こませた。
「ひっ!」
俺の顔がさーっと蒼白になる。歯はガチガチとなり、体はガタガタと震えている。
(死ぬのか、、俺は、?あの時冗談のつもりで安請け合いしたばかりに?)
恐怖と後悔の気持ちで心が満たされるが、遺言をいう暇もなく、スライムはロケットのようにこちらに突進してきた。
「ちょ、まっ」
俺の最後の言葉が「ちょ、まっ」になろうとした時だった。視界の端から勢いよくこちらに向かってくる影があった。
「やああああああ!!」
その影は手に持った剣で俺のすぐそばに迫っていたスライムを切り飛ばす。スライムはポヨンポヨンと明後日の方向に跳ねて行った後、ジュクジュクと身体が溶解していき、地面のシミになった。俺は待ったのポーズでポカンとした顔で固まる。
「間一髪でしたね、、大丈夫ですか?」
こちらを労わるような声が聞こえる。澄んだような声でどこか高貴さを感じさせた。
「は、はい、、ありがとうござ、、」
失礼にも寝っ転がった体型のままお礼を言おうとした俺だったが、声のした方を見た瞬間、固まってしまった。
女神がいた。輝くような青色のインナーカラーが入った白い髪に、染み一つない肌はまるで陶磁器のようだが、どことなく暖かさを感じさせる。赤い瞳の大きな目はまるでルビーのようで俺の目を離させない。青と白を基調とした服も彼女の高貴なオーラをより一層引き立たせていた。、、、あと何故か頭に鳥が止まっている。今までの人生で出会ったことがないような、人間離れした美少女がそこにいた。
「あのー、、?」
「は、はひっ、あり、ありがとうございまっ!」
俺はテンパりながら何とか(?)お礼を言う。ヤバい、顔が熱い。心臓もバクバクとなっている。
「あはは、そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。」
彼女は朗らかに笑う。その容姿で性格がいいとか最強かよ。
「あ、あのっ!!」
「は、はい。」
「お、お、お名前は何というんでしゅか、。」
おい俺よ。いきなり名前を聞くなんてナンパかよ?しかもカミカミ過ぎて我ながら恥ずかしい。ほら、この人もキョトンとしているじゃないか。
「そうですね。名前を聞かれたら名乗るのが王族というものです。」
だがこの人は嫌な顔一つしなかった。まじ女神だ、、、待って、今王族って言った?
「私はリゼ・ヘルエスタ。ヘルエスタ王国の第二皇女です!
本編とは関係ないのですが、皆さんは実写トランスフォーマーシリーズの「最後の騎士王」は見たことはあるでしょうか?自分は父親に連れられて見に行きました。せっかくメガ様が結成したディセプティコンが序盤でほぼ全滅して悲しい、、、もうちょっと活躍が見たかった。これからの実写シリーズの展開に期待です!