少しずつ配信を見ていって慣れていきたいと思います。
お待たせしました。投稿です。
「凄いな、、。」
城塞の中に入った俺は街を見て思わず呟いた。
街の中は中世ヨーロッパで見かけるような家が立ち並び、野菜や果物を売る露店では売り子らしき人が元気な大きい声で客寄せを行っている。道行く人もファンタジー感溢れる服に身を包み、中には剣を提げていたり、弓を背負っている人も見かけた。マジで異世界なんだな。やべえ、テンションが上がる!
「そういえばフレンが言ってなかったですね。ようこそ!城塞都市レイボウへ!」
リゼ・ヘルエスタさんが手を広げて歓迎してくれた。なるほど、ここは「レイボウ」って言うのか、、なんか涼しそうな名前だな。今地球だと一月だから寒々しいけど。
「というか俺のイメージだけど、こういうのは女騎、、フレンさんが言うセリフだと思うんですけど。」
「あはは、、フレンは、その、、ちょっとポンコツな所がありますから、、しょっちゅう歓迎を忘れる所があるんです。」
え、あのしっかりしてそうなフレンさんが?以外だな、、。なんか某大人気ラノベのドMクルセイダーが頭をよぎったぞ、。流石にドMではないと信じたいが。
「け、けど。フレンは信頼できるんですよ!仕事はしっかりとしていて市民からの評価も高いんですから!」
リゼ・ヘルエスタさんが慌ててフレンさんをフォローする。確かに怪しい人(俺)を街へと入れる事を心配していたからな。真面目な人なのだろう。てか俺はそんなに怪しいやつに見えるのだろうか、、。なんか凹んできたな。
「、、、ただ、街の中で迷子になるのだけはホント勘弁して欲しいですけど。もうレイボウに来て日が長いのに、、。」
本音漏れてますよリゼ・ヘルエスタさん。そうか、、成人女性(多分)なのに迷子になるのか、、これはマジでポンコツっぽいな。
「あの、思ったんですけどリゼさんはフレンさんと仲がいいんですか?」
「そうですね。彼女は明るくて失敗をした時などに励ましてもらったんですよ。本当に元気をもらって、、いつか彼女が私の騎士になってくれたらなって思います。」
笑顔でそう話すリゼ・ヘルエスタさん。そうか、、本当に心から信頼しているんだな、、。
、、この気持ちは何なんだろうか?嫉妬?いやいや、あり得ないだろ。まだ出会って数時間なんだぞ?俺は頭を振ってその考えを振り払う。
「?急に頭を振ってどうしたんですか?」
リゼ・ヘルエスタさんが怪訝な顔で尋ねてきたので俺は「なんでもないです!」と必死に誤魔化す。彼女の信頼している友人に嫉妬していましたなんて言えないからな。
「ではそろそろギルドに行きましょう。少し歩きますよ。」
「は、はい!」
リゼ・ヘルエスタさんに連れられてレイボウの街を歩く。見えているものが全て新鮮で俺はついキョロキョロしながら歩いてしまう。
「ふふっ。街を歩くのは初めてですか?」
「あっ、すいません、、。」
「気にしなくて大丈夫ですよ。私も初めてこの街に来た時は同じようなことをしましたから。新しい街ってなんだかワクワクしますよね。」
リゼ様の優しさがマジで尊い、、。こんな美少女で性格までいいとか天は二物を与えずというのはデマだったようだな。
「この店のリンゴがとても美味しくてですね。ケーキのトッピングに使うともう絶品なんですよ。」
俺もジョブを授かったら必ず彼女の隣に立てるような男になろう。前で楽しそうに話すリゼ・ヘルエスタさんを見て俺はそう決意した。
「着きました!ここがギルドです!」
「おお、、。」
リゼ・ヘルエスタさんの案内でギルドに着いた俺は目の前の建物を眺める。冒険者ギルドの建物は、二階建てでいかにもファンタジーって感じだった。赤茶色の瓦屋根が風に揺れて、白い壁がその重厚さを際立たせている。見上げると、まるで古い城みたいな雰囲気で、石造りの基礎がちょっと荒っぽくて逆にかっこよかった。扉を開けると、賑やかな声が響いてきて、ギルドの中がどれだけ活気づいているのか一目でわかる。大きな窓からは、まるで誰かが顔を覗かせそうな感じで、二階に上がったらきっとすごい景色が広がってるんだろうな。外の看板も立派で、「ここが冒険の拠点なんだな」と思わせてくれるような威圧感があった。少なくとも、ここに来るだけで一気に冒険者になった気分になれそうだ。ヤバい、なんか感動する、、。
「ギルドは正式には「王立ジョブギルド」という名称で15歳になった国民に「ジョブ」を授ける仕事をしています。その他には「ジョブ」に目覚めている人に様々な市民からの依頼を斡旋する仕事も行っているんですよ。私もここでお世話になっていますね。」
「王立ジョブギルド、、。」
ここで俺の異世界生活が本格的にスタートするのか、、。やべえ、テンションがうなぎ登りだ!
「どうやらワクワクしているようですね。分かりますよ。私もジョブを授かる時は心が躍りましたから!」
「俺もリゼさんのようなジョブを授かれるように頑張ります!」
「ええ、あなたならきっといいジョブを授かることが出来ますよ。では早速中に入りましょう!」
リゼ・ヘルエスタさんに促されて俺はギルドの入り口をくぐった。
ギルドの扉を開けると、活気あふれる空間が広がった。壁一面に設置された巨大なボードには、たくさんの紙が隙間なく貼られている。
「あれは街の人から寄せられた依頼の紙ですね。あの中から依頼を選んで、受付で受領してもらうんですよ。」
リゼ・ヘルエスタさんがそう教えてくれた。自分は異世界の文字が読めないから内容は分からないが、おそらく雑用からモンスターの討伐、ダンジョン探索など様々な依頼があるのだろう。その前では、革鎧やマントを身につけた者たちが真剣な表情で依頼を吟味していた。
中央には受付カウンターがあり、職員らしき女性が忙しそうに書類を整理している。彼女の後ろには巻物や地図が整然と並べられており、ギルドの管理能力の高さが伺える。
左手には酒場が広がり、木製のテーブルと椅子が所狭しと並べられている。おそらく冒険を終えたであろう人たちが豪快に酒を酌み交わし、語り合う笑い声が響いている。何やら視線を感じると思ったら酒場の方から強面のおっさんから睨みつけられていた。まあそうだろう、こんな冴えない男子がリゼ・ヘルエスタさんという超弩級の美少女と共にいるのだ。男からしたらこれほど面白くないものはないだろう。
「どうかしましたか?顔が青いですけど?」
「い、いやなんでもないです、。」
「そうですか。何かあったら気軽におっしゃってくださいね。」
そう微笑むリゼ・ヘルエスタさん。つい癒されそうになるが、男たちの視線が強くなり落ち着かなくなる。俺大丈夫か、、?夜東京湾に沈められたりしない?東京湾ないだろうけど。
「じゃあ受付の人の元に行きましょう。社築さん、いるといいんですけど。」
「やしろきずくさん?」
「ええ、私の知り合いの職員の人で、、あ、あそこのカウンターにいますね。」
リゼ・ヘルエスタさんに連れられてカウンターの中の一つに行くと、一人の男性が書類に目を通していた。てか、男性の職員もいるんだな。ギルドの職員って、てっきり女性の職員しかいないと思っていた。
「お、リゼちゃんお疲れ様。クエストはもう終わったのかい?」
「はい社さん。ばっちり終わらせてきましたよ!」
「はは、相変わらず優秀だね。じゃあ書類に記載して提出をお願いね。」
男性(社築さんっていったか。)と親しげに話すリゼ・ヘルエスタさん。思ったんだけどリゼ・ヘルエスタさんって結構交友関係広そうだな。いや、まだ全然この人のこと知らないんだけど。
「ところでリゼちゃん、その子は?」
「あ、ちょっと彼のことでお願いがありまして、、あ、まだ紹介してなかったですね。虹さん。こちらがこのギルドの職員の社築さんです。」
「どうも、社築だ。これから長い付き合い、、になるかどうか分からないけどよろしく頼むよ、少年。」
「あ、虹三条です。よろしくお願いします、、。」
なんかIT系企業の社畜みたいな人だな。俺は失礼にもそう思った。
社築さんがリゼ様のことをなんて読んでいるか分からん、、普通にちゃんずけなのか、さんずけなのか、、。誰かおしえて。