にじさんじクエスト!!   作:赤い髪の勇者

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今回も少なめです、、本当に申し訳ございません。

ネタ切れというわけではないですが、スケジュールをミスりましたね。反省です。

お待たせしました。投稿です。


第八話 思い出と現実

「えー、であるからして、、。」

 

午前中の地理の授業。教師の気だるげな授業を耳にしながら、俺は頬杖をついて窓の外を眺めていた。

 

(本当にあれは夢の出来事だったのか、?)

 

思い返すのは異世界での出来事。レイボウの街の街並み、スライムとの死闘、ギルドの賑わい、フレンさんや社築さんとの出会い、、、そしてリゼ・ヘルエスタさん。

 

(彼女、、本当に可愛かったな、、。)

 

あの艶やかな白い髪。陶磁器のように綺麗な肌。小さくて愛らしさを感じさせるような鼻。そして見る人を惹きつけるルビーのような目。彼女の存在が俺の脳内に焼き付いてひと時も離れようとしなかった。

 

「えー、ではこの問題を虹。」

 

(リゼ・ヘルエスタさん、、朝起きてから彼女の事ばかり考えている。)

 

「虹。聞いているかね虹。」

 

(もしもう一度寝たらあの人に会えるだろうか、、。)

 

「虹!!」

 

「うはああい!?」

 

ハッとして教卓のほうを見ると、口をヒクつかせている先生の姿が。やべえ、ボーっとしていた!?

 

「全く、さっきからボーっとして。真面目に授業を受ける気があるのかね?」

 

「す、すいません、、。」

 

「まあいい。ではこの問題を解いてみなさい。」

 

「あ、、分かりません、、。」

 

その瞬間教室中からドッと笑いが沸き起こった。たちまち俺の顔が熱を持ったように熱くなる。先生がため息をつきながら頭をガリガリと書いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの虹の「わ、わかりませぇん。」って、めっちゃウケたべ!」

 

「マジでいい見世物だったよな!」

 

「あはは、マジでウケたんだけど!!」

 

放課後の教室でリア充グループが午前中の俺の失敗をタネに盛り上がる。いつもなら彼らに暗い感情を向けているところだが、今日の俺はそれどころじゃなかった。

 

(リゼ・ヘルエスタさん、、。)

 

もう本当に彼女のことばかり考えている。俺の危機を颯爽と救ってくれた姿、かいがいしく俺の治療をしてくれた姿、フレンさんと親しげに会話する姿、朗らかに笑いながら街の案内をしてくれた姿、、全てが輝いていてつい昨日のようにありありと思い出せる。いや、この表現はおかしいか?

 

「、、しり、、パシリ野郎!!」

 

「うはっ!?」

 

いきなり呼ばれてハッとすると翔太が苛立った表情でこちらを睨みつけていた。

 

「何ボサッとしてやがるんだ。とっとと俺たちのお菓子とジュースを買ってこいや。」

 

「お情けで仲間に加えてあげているんだから仕事ぐらいしなさいよね。ホントバカなんだから。」

 

美咲も同じような表情をしている。俺は愛想笑いをしながらグループのメンバーの要望を聞いて購買へと向かった。

 

 

 

 

 

「俺、、このままでいいのかな、。」

 

手に大量のお菓子やジュースを抱えて教室に向かいながら俺は深く息を吐く。異世界の俺は美少女と知り合いでも、地球の俺は翔太たちにこき使われるパシリ君。あまりのギャップに心が重くなる。

 

(こんな姿をみたらリゼ・ヘルエスタさんはどう思うんだろうか、、。)

 

彼女がこんな情けない俺を見たらどう思うだろうか?そう考えると元々沈んでいた俺の心がさらに重くなる。

 

(けど、、、。)

 

リゼ・ヘルエスタさんの事が頭から離れない。また街を一緒に歩きたい。一緒にクエストを達成したい。もう一度、笑顔で名前を呼んでほしい。

 

(また、会いたいな、、。)

 

お菓子を落としそうになりながら、俺はそう思った。

 




やっぱりある程度ボリュームがあった方がいいでしょうか?ご意見あったらコメントくださいね。作者の励みになります!!
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