天人が背負う咎は幻想を巻き込む   作:紡縁永遠

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赤点のため、勉強をしなければならないので狐の大妖の投稿ペースが遅れます。この物語は、かなり短いため許可が出たものです


零話 とある天人の言葉

 「あんたはそれでいいの?」

 「いいよ、お前が願う未来に一歩近づいたじゃないか」

 「それじゃああんたが、師匠が報われない」

 「いいんだよ、お前は初代博麗の巫女として歴史に名を刻め。俺はお前の師匠でもあるが、そんな肩書はどうでもいい。弟子を応援するそれだけでいい」

 「なら、せめて最期くらいはきなさい。堕ちてもかなり生きるんでしょ」

 「そうだな。次来るときは桃でも持ってくるよ」

 「うん」

 

 一人背を向け去っていく天人。ある戦争がここ幻想郷で起きた。人と妖怪の共存を掲げた理想郷、それを手伝ってくれ、私を鍛えてくれたもの。そして天界最強の元総領、私は彼を止められない。それでも彼は師匠だ。あのとき、私の負担を減らすために一人で戦った。まだ私の夢を応援してくれている。だから私は尊敬をした。

 

 

――――――

 

 

 「急に来たと思ったら何のようかしら?」

 「これを預かってほしいんだ」

 「本気なの?これは天に一つの」

 「だからだよ、今の俺が持つには重すぎる。かといって天界には置けないだから神綺、魔界の創造神が持っていてくれ」

 「わかったわ。あの事を知るのは?」

 「弟子と神綺と竜宮の使い」

 「そう」

 「そろそろ行くよ、数年に一度は顔出すかもな」

 

 彼から預かった武器を見て切なさを覚える。弟子のために戦い堕とされた。それでも彼はめげなかった。でも牙は抜かれたことだけは分かる。あの時私も参加すれば、いや立場がある。だから動けなかった。彼もそれを理解しているだから責めない。その心に私は敬意を払うことしかできない。

 

 

――――――

 

 

 「もう戻らないんですね」

 「そうだな、あれだけの事をやったんだ。さすがに戻れんよ。だから親父も……あいつも俺を堕天させた。元だけど最後の命だ妹を頼むぞ」

 「はいっ、ではこれを」

 「なんでこんなものを」

 「責任だなんだと言い、信用できるものに預けて武器を減らしていると思いまして、密かに用意しておきました。小回りが利くので今後役に立ちますよ。名『雷竜(らいりゅう)』コッキングで溜めができます」

 「そうか、銃はありがたい。レバ式ライフルしか持ってなかったからな」

 「では天子様のことは任せてください」

 「頼んだぞ」

 

 最後の頼みだったが断られてしまった。天人最強で比那名居家の元総領、名を比那名居天貴(てんき)、彼に仕えることはもうできない。唯一渡せた銃と桃。私なりに考えたものだ。民を見て、相手を見下さず、出来た上司だった。天界も変わる、変わってしまう。それでも彼が刻んだことは消えない

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