「あんたはそれでいいの?」
「いいよ、お前が願う未来に一歩近づいたじゃないか」
「それじゃああんたが、師匠が報われない」
「いいんだよ、お前は初代博麗の巫女として歴史に名を刻め。俺はお前の師匠でもあるが、そんな肩書はどうでもいい。弟子を応援するそれだけでいい」
「なら、せめて最期くらいはきなさい。堕ちてもかなり生きるんでしょ」
「そうだな。次来るときは桃でも持ってくるよ」
「うん」
一人背を向け去っていく天人。ある戦争がここ幻想郷で起きた。人と妖怪の共存を掲げた理想郷、それを手伝ってくれ、私を鍛えてくれたもの。そして天界最強の元総領、私は彼を止められない。それでも彼は師匠だ。あのとき、私の負担を減らすために一人で戦った。まだ私の夢を応援してくれている。だから私は尊敬をした。
――――――
「急に来たと思ったら何のようかしら?」
「これを預かってほしいんだ」
「本気なの?これは天に一つの」
「だからだよ、今の俺が持つには重すぎる。かといって天界には置けないだから神綺、魔界の創造神が持っていてくれ」
「わかったわ。あの事を知るのは?」
「弟子と神綺と竜宮の使い」
「そう」
「そろそろ行くよ、数年に一度は顔出すかもな」
彼から預かった武器を見て切なさを覚える。弟子のために戦い堕とされた。それでも彼はめげなかった。でも牙は抜かれたことだけは分かる。あの時私も参加すれば、いや立場がある。だから動けなかった。彼もそれを理解しているだから責めない。その心に私は敬意を払うことしかできない。
――――――
「もう戻らないんですね」
「そうだな、あれだけの事をやったんだ。さすがに戻れんよ。だから親父も……あいつも俺を堕天させた。元だけど最後の命だ妹を頼むぞ」
「はいっ、ではこれを」
「なんでこんなものを」
「責任だなんだと言い、信用できるものに預けて武器を減らしていると思いまして、密かに用意しておきました。小回りが利くので今後役に立ちますよ。名『
「そうか、銃はありがたい。レバ式ライフルしか持ってなかったからな」
「では天子様のことは任せてください」
「頼んだぞ」
最後の頼みだったが断られてしまった。天人最強で比那名居家の元総領、名を比那名居