「で、わざわざ魔界出身の私になんのようかしら?」
ここは人形使いのマーガトロイドが住む家だ。わざわざ来たのは
「魔界への行き方を教えてくれ、門はもうないからな」
「わざわざ魔界へ何をしに?」
「回収だよ、天に一つの神器のな」
「なんのために」
「けじめだ、さすがにこれは容認できない。牙を折られたとしても、また研いで噛みつくそう決めた、幻想と魔界には被害は出させん」
神綺にも口止めはしてある。だが過去に何かあることは察している、だから頼める
「わかった、案内するわでもはっきり言ってすぐには行けないわよ。今の貴方は幻想の敵だから」
「わかってる、だから他がいるときは敵対して構わない、頼んだぞアリス・マーガトロイド」
この戦争に今の装備はかなりきつい、神器ありきでギリギリだろう、あの時は門を守ればよかったが今回は幻想全体、骨が折れるな。神綺には何度か会っていたが、魔界の門が閉じられた時を境に行かなくなってしまった。
牙を研ぐには感を取り戻さなければならない。懐かしい。最初期の事を思い出す。となればまずは人里に向かうか。
家で育てた桃を幾つか持ち人里に向かう、向かった場所は稗田家、現在は、九代目だったかな?
「邪魔するぞ」
「お久しぶりですね、何のようでしょうか」
「少し挨拶にな、それに騒がしくなりそうだから」
「天人からの宣戦布告ですか」
さすがは人里の重鎮、情報が早い。
「ああ、俺はどっちにも付かない、今を生きる者に背負わせはしないよ」
「なぜ話したのですか?あの時のことを」
「世話になったから、初代の稗田阿礼に隠せなかったからな」
弟子と神綺と竜宮の使いにしか話さなかった第零次幻天戦争。俺の意見をなしに幻想郷を支配下にしようとした奴らとの戦争だ、俺が天界から出さなかったから戦争には、ならなかった。だが堕とされた。阿礼に話したのは天界の宣戦布告を知っていたから仕方なく話した。
「そろそろいくよ、十代目の顔は見れんかもな」
「そうですか」
――――――
次に寄ったのは寺子屋、桃のお裾分けだ。それとは別に目的もあるが。
「……なんで来ているんだ?」
「慧音も知っているのか、」
「ああ、人里の警備は霊夢の他に私がやっているからな」
「霊夢?」
「当代の博麗の巫女だよ」
「そうか、しかし
「あの子の、初代の夢か。幻想にある夢、博麗としか呼ばれなかったのをお前がつけたんだったよな」
「ああ、幻想郷でも幻のような話だったからな」
「本題は?」
「もう終わった」
「慧音!!」
過去の弟子の話しをしていると当代が乱入してくる。ここに来た最後の目的。
「いいのか?ここは人里だぞ」
「ちっ」
「場所を変えようか。ありがとな慧音、過去を振り返るのもいいもんだ」
人里をでて開けた場所に出る。左手に衣玖がくれた雷竜、右手にレバー式ライフルの
「それじゃあ始めようか」
二回ほど雷竜を発砲し、弾幕を放つ。戦を知らない者の実力、どれほどのものか。