天人が背負う咎は幻想を巻き込む   作:紡縁永遠

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夢は現へと

side天貴

 

 「おや、随分とお揃いで」

 

 魔界から帰ると、博麗と賢者を中心に魔界の境界線に厳戒態勢を敷いていた。

 

 「アリスは?」

 「親のもとに返したよ、さて…当代いや八代目博麗の巫女、博麗霊夢!」

 「えっ…は、はい!」

 「初代博麗の巫女、博麗幻夢(げんむ)より言伝を預かっている、心して聞け!」

 

 名を、博麗を出すことで牽制とする。幻夢の遺言ならば、賢者も黙る他ない。

 

 「一言一句漏らさず言う。聞き逃すなよ、私の夢は…人と妖怪が共存し助け合う世界をつくること、元は紫、幻想郷の賢者の考えでもある、私の時代では、人と妖怪は完全に相容れないもの、として、まだなもなかった師匠、この伝言を頼んだものに、夢幻(ゆめまぼろし)だと馬鹿にされた、幻夢(げんむ)の名はそういった意味。何代目かはわからないけど、この言葉を聞いているのなら、師匠が比那名居天貴が認めたということ、そしてもし師匠か、天界とのいざこざで表に断つというのなら、共闘することを禁ずる。これが私の遺言であり言伝』

 「……じゃぁ……」

 「そういうことだ、帰れ、丁度来たみたいだしな」

 

 空には雲を突き抜けて天人があまた見下ろしてきていた先頭には、元三代目総領であり、現五代目総領である父(・)親(・)比那名居天紅(てんせき)が緋想の剣をもって、そこにいる。

 

 「元天界四代目総領、比那名居天貴の名において、ここから先、幻想郷の手出しを禁ずる。違えるというのなら、俺を殺していけ、それまでは幻想郷に被害はないと思へ!」

 

 弟子の夢がかなった矢先に壊されるなどたまったもんじゃない、最後まで抗い、せめて親父は殺す、道連れにしてでも、天子には悪いが、衣玖もいるから総領として、やっていけるはずだ。

 初代の言葉もある、幻想郷の首ったけになっても不平等条約は結ばれないはずだ。

 

 「〈夢想天生・極彩色(ごくさいしき)の空(そら)〉」

 「夢想天生!?」

 「初代と霊夢の技だろ?!」

 

 白黒の魔法使いが驚いている、元々これ夢想天生は自身の程度の能力を纏い、押し付ける技、だから皆少し違う、幻夢のは〈夢想天生・夢幻世界(むげんせかい)への橋(はし)〉、自身の理想を夢(・)を想(・)い(・)を空、天(・)に映し、ありのまま生(・)き(・)る(・)。

 

 「こいっ、クソ親父」

 「もう貴様を子と呼ぶつもりも子だと思うこともない、堕天したものに敬意を払う気もない、〈緋想叢雲(ひそうむらくも)〉死ね」

 

 緋想の剣、それは確実に弱点を穿つ剣、あたれば致命傷、そして親父の《天を定める程度の能力》が合わされば、それを雲として拡大できる。

 まぁ、予想してたからこその夢想天生なのだが、《天を支配する程度の能力》気質を変化させ天候を操ることもできるが、本領は、空という曖昧な定義の空間を支配する、

 

どちらが一手先を行くかの戦いに、火蓋が切って落とされる

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