そしてそんなこんなしてるうちにスパロボ最新作でクロスアンジュ参戦決定……しかもVita対応!!凄く嬉しいっす!!速く発売日来ないかな~と思いつつ本編をどうぞ
「遅いぞアセム」
開口早々に父さんからそんな言葉を投げつけられる。
「ごめん父さん。それで新型っていうのは?」
俺は一言謝ると父さんは指で横にある藍色の戦闘機姿のパラメイルを指し示す。見た目は改造前の『グレイブ』や『アーキバス』に似ているが、変形して肩になる部分には『AGE-2』のような小型の翼が取り付けられている。
その事を父さんに聞いてみると、苦笑いと共に
「そうだ。これは『ヴィルキス』と『AGE-2』の運用データからそれぞれの長所を組み合わせて編み出した新たなパラメイル……それがこの『ヴィルセント』だ」
「『ヴィルセント』……でも誰が乗るの?」
そう呼ばれた機体はノーメイク状態の白色ではない。その事を聞いてみると、
「この機体にはミランダと別のもう一人が乗ることが決まっている。ここにあるのはミランダ用の機体だ」
「ミランダって……あのアンジュとは別の新人だっけ?」
「そうだ。なにせミランダの機体は海の藻屑となってしまったからな、新型を買うキャッシュもまだそこまで無い。よってテスターとして渡そうというわけだ」
「へぇ……じゃあもう一人は?」
すると父さんは頭を掻き毟り始めた。
「新しく第一中隊に配属されるパイロットのだ。正確には復隊するといった方が正しいのかもしれないが……」
「?どういうこと」
「元々は我々が来る数週間前に配属されたのだが、練習飛行中にドラゴンに襲われてつい最近まで入院してたらしい」
「そうなの!?」
「今はパラメイルにもう一度乗れるためにリハビリをしてるそうだがな」
その時だった。
「うわぁぁぁぁぁ!!どいてどいてどいてくださぁぁい!!」
「へ?うが!!」
突然聞き慣れない少女の声が聞こえたかと思うと、後頭部にとてつもなく硬くて大きい何かが激突した。あまりの重さにその何かに押し倒され、情けないことにうつ伏せの状態になってしまった。
「アセム!?」
「す、スミマセン!!大丈夫ですか!?」
「大丈夫……けどかなり重たいから早く退けて欲しいんだけど……」
「わぁ!!スミマセン!!」
そういって少女は父さんと一緒に俺の上に乗っていた何かを退かし、俺は背中を押さえながら立ち上がる。振り向いて確認すると、そこにはふわりとした桃色の髪の少女が申し訳なさそうに立っていた。
「イタタ……」
「す、スミマセン!!本当に大丈夫ですか?」
「うん、それよりも君は?」
俺がそう聞くと、少女は少しだけ体勢を直す。
「今度アルゼナルパラメイル第一中隊に復隊する、ナオミって言います。よろしくね」
「へぇ……じゃあ君が今話してた新型機のテストパイロットなんだ」
「はい!!といってもまだリハビリが終わってないので、もう暫く時間がかかりますけど」
少女……ナオミは照れながらそう言った。とそこで俺は自分を押し潰した荷物へと目線を向ける。そこには『精密部品有り』と書かれた紙が貼られていた。
「?あ、大変だぁぁ!!」
ナオミもそれに気付いたのか慌てて荷物を持ち上げるが、心なしかふらついているように見える。
「えっと……大丈夫?」
「はい!!じゃあ私やることがあるので、失礼します!!」
少女は両手で荷物を持ちながら、大変だぁ、と何やら叫びながら去っていった。
「……あの娘が?」
「あぁ、名前はさっきの通りナオミ、ミランダとココとは昔からの親友だったそうだ。ついでに言えば高額借金持ちでもある」
「借金?どうして?」
「テストにも関わらず機体を海の藻屑にしたからそうだ。現在の額は入院してた時の利子を含めて1億キャッシュだそうだ」
「い、1億キャッシュ~!!」
俺はどこかの貧乏クジな借金持ちのような驚きをしてしまう。
「……ともかくアセム、お前にはミランダ用の『ヴィルセント』の運用データを録って貰う。すぐにやれるか?」
「う、うん。大丈夫だよ、父さん」
俺はそう言うと『ヴィルセント』の中に乗り込む。スイッチや操縦桿は他のパラメイルと同じだから、すぐにエンジンを起動する。聞きなれたエンジン音と共に一気に飛び出した。
アンジュside
「ジル、話があるわ」
私はあの女の居る司令室に入り、彼女を睨む。
「……睨みつけて話がある、か」
「別に私の勝手でしょ。それにあんたには色々と怨みがあるしね」
「ふん、それで、話とはなんだ」
ジルは煙管を吹きながらそう問いかける。
「……ジル、あのヴィルキスって何なの?」
「何なの、か。それは初めに言った筈だ、あれはここに眠ってた旧型機だと」
「旧型機が他のパラメイルより機動力あって、尚且つ解明不可能な現象が起こるかしら」
というのも初めてアセムとコンビで戦ったドラゴン戦で、アセムの話ではヴィルキスが突然翠色に輝いて、途端にスピードが上がったという。
私もそれには覚えがあったし、何よりペダルが突然軽くなったようにも感じた。
「…………」
「黙秘?それとも分からないか……どっちにしろ、私の機体はアレしかないし、アレ以外に乗るつもりはないわ」
私はアテが外れ、仕方なく司令室から立ち去った。
「……ふん、私が知ってたらとっくに教えてるさ。何せアレの前任者は私だったんだからな」
あの女の最後の言葉を聞かずに……