異次元からの超常物品記録 作:一般通過読者
アイテム番号: SCP-009-CO
オブジェクトクラス: Ketel
特別収容プロトコル:SCP-009-COが出現した■■島の■■跡地では現在でもSCP-004-CO-Aとの生存競争が行われています。決して動物性たんぱく質と毒物を投与しないでください。■■跡地は常に職員と多数の機器によって監視されています。SCP-004-CO-Aが勝利した場合には毒餌を投与しますが、SCP-009-COが勝利してしまった場合にどのような収容を行うかは現在でも検討段階です。
監視職員は週に1度SCP-004-CO-Aを50体散布してください。
説明:SCP-009-COはティラノサウルスに似た姿をしている体長20m強の生物です。SCP-001-COによるとSCP-009-COは「イビルジョー」という名称であることが分かっています。首元まで裂ける口、とげに覆われた顎、異常に発達した筋肉を備えている上その知能は非常に高く、周辺の樹木や岩石を機動部隊に投げ飛ばしたり、スタングレネードにも目をつぶることで対処したり、罠の類も事前に察知され効果を発揮されませんでした。
SCP-009-COの体温は非常に高く、おそらくは全身を動かすために激しい代謝が行われていると考えられます。したがって食欲が非常に旺盛で、常に捕食対象を探し回ります。財団が発見した際には共に転移していたと思われるドラゴンに似た生物*1が捕食されており、また発見地点から5km程の地点に存在していたはずの村が全壊していました。存在していた人々や家畜は全てSCP-009-COに捕食されたと考えられます。
興奮状態にある時、SCP-009-COは黒いエネルギーが口から漏れ出します。このエネルギーをブレスとしても活用する場合があり、その威力は機動ヘリを粉砕するほどです。人体への影響としては残存したエネルギーが機動隊員にまとわりついている様子が確認されており、銃火器類の威力減退が見られました。エネルギーは5分程度で雲散霧消しますが、その間意識が朦朧とし、力が抜ける症状がみられました。
その凶暴性と放置すれば一体でこの世界の生態系を崩壊させうる貪欲さからSCP-009-COを即時終了する判断を下しましたが、兵器類の有効性の薄さから苦肉の策としてSCP-004-CO-Aを利用した終了を決定しました。
■■島では放棄された採石場である■■跡地が存在したため、誘導を行い予め増殖させていたSCP-004-CO-Aを散布しました。散布されたSCP-004-CO-AはSCP-009-COに殺到し、即座に吸収と増殖を開始しましたが、SCP-009-COもSCP-004-CO-Aの捕食や前述のブレスで対抗を行い、現在両者は捕食し捕食されという関係を維持しています。SCP-004-CO-Aへ均衡を傾ける行為はSCP-009-COに事前に察知され破壊あるいは捕食されてしまうため、失敗しています。
SCP-004-CO-Aを捕食し続けていることで必要最低限の栄養補給はできているのか現在でも飢餓による衰弱は見られていません。
補遺:SCP-004-CO-Aによる経験値の概念が判明してからSCP-009-COの行動を再調査したところ、出現時と比べてブレスの範囲や体温の更なる上昇が確認されました。
経験値は身体能力の強化という形のみで適用されていることが分かります。ただでさえ飢餓感にさいなまれているであろうSCP-009-COの更なる飢餓は終了に近づいているとも捉えられますが、凶暴性の向上は無視できません。SCP-009-COの終了のための兵器開発や別のSCPを用いることも検討されていますが、現在のSCP-004-CO-Aとの均衡を崩すことも困難です。