異次元からの超常物品記録   作:一般通過読者

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原作:異世界食堂


SCP-013-CO ねこやのとびら

アイテム番号: SCP-013-CO

 

オブジェクトクラス: Safe

 

特別収容プロトコル:SCP-013-COを使用したい職員は現在の予約者リストのチェックと■■博士の了承を得てください。

 

説明:SCP-013-COは右足を上げた招き猫のような意匠のイラストが描かれている扉です。黒い樫の木で作られており、取っ手は真鍮製です。看板は不明な言語で記載されています。扉は毎週土曜日の0時から24時の間にのみ■■博士の部屋に現れます。

 

扉を開けると「洋食のねこや」という名の一般的な洋食料理店に入ることが出来ます。店主は30代半ばの日本人男性であり、若い日本人女性、ヤギの角をした若い女性の2人のウェイトレスが働いています。

 

SCP-013-CO内での禁止事項は以下の2点です。

・客同士での戦闘行為

・料金の未払い(使用する金銭は私たちの世界の金銭で構わないとのことです。内部は確かに一般的な洋食料理店ですが、クレジットや電子マネーは使用できないので気を付けてください。初回だけであればミスということでツケが効きます)

禁止事項を破った場合、入店拒否が行われ扉に触れることが出来なくなります。

 

SCP-013-COを利用する客は人間の他にドワーフやエルフなどと言った種族は勿論、リザードマン、オーガ、セイレーン、ラミア等の怪物にカテゴライズされる種族も存在します。しかし彼らは非常に理性的で前述する禁止事項を守るため、不用意な刺激を与えることは避けてください。

 

調査ログ013-CO-1:D-■■■■を入出させた際の音声記録

 

対象:SCP-013-CO

被験者:D-■■■■

 

記録開始

──────────────────────────────

 

D-■■■■:中に入ったぞ。中はなんていうか、普通の洋食屋だな。地域密着型で昔からあるって感じの。

 

ヤギの角をした若い女性:いらっしゃいませ、ようこそヨウショクのねこやへ!こちらはお客さんにお料理を提供するお店です!

 

D-■■■■:ああ、いや、それは見ればわかるんだが・・・。あー、とりあえずメニューを見せてくれるか?

 

ヤギの角をした若い女性:はい!お客さんは東大陸語は読めますか?

 

D-■■■■:東大陸語?なんだそりゃ?日本語が分かるんなら日本語のメニューとかないのか?

 

ヤギの角をした若い女性:ニホン語・・・?マスターに聞いてきますので少々お待ちください!

 

D-■■■■:おう、頼んだ。店は普通なんだが店員も客もなんか変だな。コスプレしてるやつらばっかりでさっきの店員も頭に角をつけてた。他にも侍みたいなやつとか蜥蜴みたいな格好してるやつとか色々いるぞ。

 

店主:お待たせしました。日本語のメニューが欲しいと言っていたお客さんですかね?スミマセン、うちは土曜日はこんな具合で特別営業になってまして。

 

D-■■■■:いや、それはいいんだがここはどういう店なんだ?扉も部屋の中に出てきてるし。

 

店主:ん?お客さん、定休日なのに間違えて入ってきたわけじゃないんですか?

 

D-■■■■:ああ、俺は扉の先を調査しろって言われてきたんだ。今金は持ってないから、とりあえずどういう店なのかだけ説明してくれ。そうしたら帰るからよ。

 

店主:ここは「洋食のねこや」。多分お客さんからすると異世界にある洋食屋ですね。普段来られるお客さんはよくある剣と魔法の世界みたいなところみたいで、毎週土曜日になると扉があっちの世界に現れるみたいです。お客さんの格好はこっちの世界にある服装に見えたのでてっきり定休日なのに間違えて入ってきてしまったものかと。

 

D-■■■■:こっちは・・・詳細はあんまり言えないが部屋の中に突然扉が現れたらしくてな。今度こっちのお偉いさんが話を聞きに来る。土曜日の何時頃なら空いてるんだ?

 

店主:そうですね・・・。ウチは朝から晩まで基本ひっきりなしにお客さんが来るので、最後のお客さんが帰る22時ごろに来ていただけると助かります。せっかくおいでになったんですし、何か食べていってください。お代はツケで構いませんから

 

記録終了

 

D-■■■■は■■博士の許可を得てハンバーグを注文。一般的な洋食料理屋と同等かそれよりも美味しかったと証言している。帰還したD-■■■■の健康状態を調べたが特に問題は見られなかった。

 

調査ログ013-CO-2:エージェント■■が入出した際のインタビュー記録

対象:SCP-013-CO内の店主

インタビュアー:エージェント■■

 

記録開始

──────────────────────────────

 

エージェント■■:インタビューに応じてくださりありがとうございます。食事も用意して下さったことに感謝します。

 

店主:ああ、いえ、お構いなく。一応あの扉を通ってくる人はお客さんなので、賄い料理になってしまって申し訳ないですが。

 

エージェント■■:それではいくつか質問させていただきます。あの扉はどのようなメカニズムで出現しているのですか?

 

店主:それは・・・私にもわかりません。ここにくるお客さんによると遺跡の奥深くに出てくるって人もいれば山奥に出てくるっていう人もいますし、街中にぽつんと出てくる場合もあるみたいです。唯一共通してるのは土曜日になると扉が現れるってことだけでして、私自身が出現場所を決めてるわけじゃないんです。

 

エージェント■■:私たちの世界とつながる以前はどのような世界とつながっていたのですか?

 

店主:剣と魔法の世界って感じの所みたいです。そちらでもファンタジーとかのジャンルはあるんですかね?あるんならそんな感じの所だと思ってくれれば。

 

エージェント■■:その場合料金の支払いなどはどのようにしてるのでしょうか?通貨どころか金銭という概念があるかもわからない種族がいると報告がありましたが。

 

店主:あちらのお金の銅貨を100円、銀貨を1000円、金貨は2種類あって片方を1万円、もう片方を10万円という計算で支払ってもらってます。初回だけは無料にすることもありますけど、その後は皆さん支払ってくれますね。

 

エージェント■■:あちらのお金と言いましたね。その場合あなたは儲けもないのにこの業務をやっていることになりますが、何故ですか?

 

店主:この『特別営業』は先代から続けてるんです。何故と言われると・・・趣味ですかね。

 

エージェント■■:趣味?

 

店主:ええ。売り上げは殆どあっちの世界のお客さんに頼んであっちの食べ物を取り寄せたり、霊薬っていう薬を買わせてもらったりしてます。一番はお客さんに旨いものを食べてもらってそれで喜んでる顔を見るのが一番楽しいんですよ。そういうと先代にそっくりって言われるんですけどね。

 

エージェント■■:わかりました。ありがとうございます。最後に私達の世界に出るのは私たちの施設の一角だけだと思われます。職員からの希望で利用してみたいという声が出ているのですが、支払いはどのようにすればよいでしょうか。

 

店主:支払いはそっちの通貨で大丈夫ですよ。定期的に売り上げをお渡しするのでそちらの世界の食材を卸してもらえると助かります。一応味覚なんかが違った時のために研究はしておきたいので。

 

記録終了

 

 

補遺:■■博士から扉が出現する部屋からの移動が申請され引っ越しは終えましたが、移動先の部屋にSCP-013-COは出現しています。出現先は■■博士の部屋で固定されている模様です。

 

出現先に関しては諦めたが、酒癖の悪いやつは一律弾くからそのつもりで。後どうせなら作業中に食べられるサンドイッチとかを買ってきてくれると嬉しい。 ──■■博士

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