異次元からの超常物品記録 作:一般通過読者
アイテム番号: SCP-014-CO
オブジェクトクラス: Ketel
特別収容プロトコル: SCP-014-COの出現場所の察知は現在でも確立されていません。出現している■■県ではカバーストーリー「新型感染ウィルスの流行」を適用し、遠隔授業を行うよう要請してください。高校の教室内に2人以上の人間が存在しないように数る必要があります。
説明:SCP-014-COは■■県内の高校の教室に出現する50cm四方程度の大きさのだるまです。出現に際して黒板に最も近い人間の頭を吹き飛ばし、SCP-014-COへと変貌します。
胴に当たる部分には「勇気」と書かれており、教室内の人間に対して「だるまさんがころんだ」を仕掛けます。背中にはタイマーとボタンがつけられており、SCP-014-COが振り返った瞬間に動いた人間と制限時間内にボタンを押さなかった人間すべてが体を吹き飛ばされ死亡します。
このボタンは必ずしも直接押す必要はなく、ボールや書籍を当てた場合、当てた人間のみが生存します。
インタビュー記録014-CO:SCP-014-COが初めて出現した■■高校の生存者へのインタビュー記録
| 対象:■■高校に在席していた高校生(以下高校生と記載) インタビュアー:エージェント■■(警察に扮している)
記録開始 ──────────────────────────────
エージェント■■:嫌な記憶を思い出させてしまって済まない。今回は先ほども説明したように音声記録をとらせてもらうことになったが大丈夫かな?
高校生:ああ、今でも俺はあれを悪夢か何かだと思ってる。昼休みも終わった後の3限目、俺は少し居眠りしかけてたんだ。それで眠気で船を漕いでたら俺の右前に座ってた山田が悲鳴を上げた。黒板の前には一体のだるまがこっちをぎょろぎょろ見てた。その後に気づいたんだ、黒板の下に先生が頭を無くして倒れてたのを。山田は先生の頭から出てきたとか言ってたけど正直よくわからない。
エージェント■■:君だけ何故無事だったのかな?
高校生:あいつは「だるまさんがころんだ」を始めた。最初はみんなパニックだったからそんなことに気づきもしなかったけどあいつが振り向いた瞬間に外に逃げ出そうとしてた五十嵐と佐々木が死んだ。次にそれを見て悲鳴を上げて頭を抱えた佐藤が死んだ。そうやって驚いたり、逃げ出そうとしたやつから順番に死んでいった。俺が生き残れたのは起き抜けで夢だと思い込んで身動きをとらなかったからだと思う。
エージェント■■:夢だと思ったから冷静になれた?
高校生:一番は委員長が皆を落ち着かせたことがデカかったな。その時点で俺を含めて生き残ってたのは多分10人もいなかったと思う。委員長はだるまにタイマーがあるのと「だるまさんがころんだ」って言ってたからアイツを負かせば無事に帰れるんじゃないかって言いだしたんだ。それを聞いてたのかだるまはそこから振り返るタイミングをランダムにしやがった。アイツにもう少しで近づけるってなった時には俺と委員長の二人だけになってた。 タイマーの時間的にあと一回行けるかどうかってときに委員長は後ろに居た俺に自分を踏み台にだるまに飛び掛かれって言ってきた。だるまは他のやつの死体に囲まれてるから多分足がもつれるし、もつれないように慎重にしてるだけの時間の余裕はないって。運動神経はそんなにない方だけど、何とかその作戦は成功したんだ。でも・・・
エージェント■■:ボタンを押さなかった委員長もやられてしまったと。
高校生:ああ。母さんは無事だった俺を優しく迎え入れたけど、今でも思う時があるんだ。授業中に居眠りをしようとしてた俺なんかより真面目で頼りがいがあった委員長の方が生き残るべきだったんじゃないかって
エージェント■■:最後にだるまはどうなったのかな?
高校生:この間の警察官は全然信じなかったのに変なことを聞くんだな。確か「生き残ったお前は体育館に行かなきゃならんはずなんやけど・・・、なんか世界が違うみたいだからこれで試練は終わりや。ワシは少し休んで別の所に行かなきゃならんからここでお別れや、おつかれさん。」って。抱えてたはずなのにいつの間にか消えてたぜ。
エージェント■■:ありがとう。インタビューを終了する。
記録終了
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高校生とその家族、学校関係者、現場を担当した警察は記憶処理を施し、カバーストーリー「ガス爆発」を流布しました。
その後に同様の事件が3件発生し、SCP-014-COは15~18歳の人間をターゲットにしていることが分かりました。現在のプロトコルは一時的な鎮静化であり、SCP-013-COの例と同様に■■県にのみに出現場所が限られていることを期待するものでしかありません。また現れる高校に法則性は無く、出現から10分以内に「だるまさんがころんだ」は終了する上、幸運にも確保した場合でも前触れもなく消失するため収容は不可能に近いと考えられます。