異次元からの超常物品記録 作:一般通過読者
アイテム番号: SCP-016-CO
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル:ゲートの出現森林はカバーストーリー「凶暴な野生生物の目撃情報」により封鎖状態にあります。現地の果実の接触は禁止します。内部調査を行う場合には機動部隊帯同の上72時間以内に帰還してください。
説明:SCP-016-COは■■県に出現した森林です。その植生は地球上のあらゆる既知植物とは異なる未知の植物によって形作られています。SCP-016-COの奥深くでは空間上にジッパー型の裂け目が生成されており、裂け目内では上述の未知の植物が無数に生えています。SCP-016-COに生える果実を食べた生物はインベスと呼ばれる生物(以下SCP-016-CO-a)へと変貌します。
SCP-016-CO-aは幼体時丸みを帯びたどこか愛嬌のある姿を持ちますが、成長するにしたがって動物を思わせる怪物へと変貌します。現在確認されている限りでは虎、鹿、蝙蝠、猪、龍、カミキリムシ、ライオン、ヤギを象ったようなSCP-016-CO-aが確認されています。
SCP-016-CO-aによる攻撃で傷を負った場合、傷口を通じてSCP-016-COの種子が混入するためか体に植物が生え、体内から徐々に侵食されていきます。そのまま死亡するケースも多いですが、一部は適応しSCP-016-CO-aへと変貌します。
現在SCP-016-COの封じ込めに協力する存在としてSCP-016-CO-bの存在が挙げられます。SCP-016-CO-bは民族風の衣装に身を包んだ40~50代ほどの男性です。転移前次元におけるSCP-016-COでの争いの観戦者であると自身を説明しています。その性格は人を食った様な性格でありますが、ある種の高位存在のような傲慢さを持ち合わせています。
SCP-016-COは数多の種族の進化と淘汰を促す生物の進化装置だと言います。進化に伴って侵食先の惑星を破壊と再生を行い選別するのか、或いは自身ごと森を消滅させるかの二択を迫るのだそうです。その根幹となるのが「黄金の果実」であるとのことなのですが、転移前次元ではある人物が森全体とSCP-016-CO-aを生物の存在しない惑星へと移住する決断を下したそうであり、現在本次元には黄金の果実は存在していないのだそうです。
黄金の果実が存在していないのにSCP-016-COが存在していることによってシステム全体にバグが発生している可能性もあるとSCP-016-CO-bは警告しています。また転移元次元でのSCP-016-COの結末に納得していることから封じ込めに協力していますが、本人としてはこれでSCP-016-COに侵食されてしまうのも生存競争の一端であるという思いからか必要最低限に収めている節があります。
補遺:本次元から生息域を移した生物がSCP-016-COの奥地でSCP-016-CO-aへ大量変貌したと報告がありました。またSCP-016-CO-aの生態にも変化が生じ、繁殖行動が見られるようになったとSCP-016-CO-bから驚きと共に報告されています。
対抗手段としてSCP-016-CO-bからベルト型の道具を提供されました。このベルト型道具はSCP-016-COの果実を錠前型の道具へと変貌させます。そしてこの錠前をベルトにセットし、刀型の機器を操作することで鎧武者、西洋騎士、中華風の戦士といった姿へと変身することができます。
何故最初からこの機器を提供しなかったかについては「俺たちの世界の理をこの世界に残し過ぎると問題が多いと考えていたんだが、事情が変わった」としています。
このベルト型の機器はSCP-016-COの果実を人体に無害な形でエネルギーに変換する機能が備わっているとのことですが、どういったメカニズムで木の実が金属へと変貌するのかは不明です。現在解析が勧められています
ジッパー型の裂け目の増加やSCP-016-CO-aの大量流出といった現象は見られていませんが引き続き封鎖・監視体制の強化を行ってください。