異次元からの超常物品記録 作:一般通過読者
アイテム番号: SCP-022-CO
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル:SCP-022-COの座標は■■国との協定によって国際的な封鎖状態にあります。周辺環境はカバーストーリー「核実験事故に伴う放射線危険領域」として一般人の接近を防止する措置が取られています。現在は複数の無人ドローン及び沿岸監視施設による監視が行われています。
説明:SCP-022-COは■■国の西方約333kmに出現した孤島であり、地理的には北緯8度25分・西経87度40分付近に出現しました。地質構造は主に火成岩で構成され、山岳地帯・水路・峡谷が交錯する複雑な地形を持ちます。年間を通じて嵐が多く、外部からの接触が困難な気候条件にあります。
本島の異常性は、約20種類以上の中生代に属する恐竜種が自然環境下で繁殖・定着している点にあります。これまでに確認された主な種は以下の通りです。
草食種:アンキロサウルス、エドモントサウルス、ガリミムス、ステゴサウルス、トリケラトプス、パキケファロサウルス、パラサウロロフス、マイアサウラ、マメンチサウルス、ミクロケラトゥス、ブラキオサウルス など
肉食種:ティラノサウルス、ヴェロキラプトル、カルノタウルス、バリオニクス、スピノサウルス、ヘレラサウルス、ディロフォサウルス、ケラトサウルス など
翼竜:プテラノドン(またはゲオステルンベルギア) など
小型雑食:コンプソグナトゥス など
しかしこれらの恐竜は一部学説に反した生態や特徴を持っている等、どこか旧時代の恐竜イメージが具現化したような存在でもあります。
第1回調査時、島内の施設跡より複数の廃墟と記録媒体(データサーバ、紙資料)が発見されましたが、自然現象によるものと思われる甚大な被害を受けていました。断片的に復元された記録には、"インジェン社"、"遺伝子操作"、"パーク計画"などの単語が見られますが、同名の企業は確認されていません。
第2回調査時、ドローンによる中心地の探索が行われました。中心地は肉食動物たちの縄張り争いが常々行われていますが、スピノサウルスとティラノサウルスが頂点捕食者としてしのぎを削り合っているようです。ただしスピノサウルスは川を泳いで外縁部に出没している様子も確認されており、またコンプソグナトゥスも外縁部に出没していることから、調査の際には島の周辺のみで行うことが推奨されていますが、万全を期するため、機動部隊帯同の上で定期連絡を義務付けられます。
補遺:SCP-022-COに生息する恐竜たちの血液を採取し、DNAを解析したところ、カエルに近しいDNAが組み込まれていることが判明しました。復元記録から研究施設は琥珀に閉じ込められた蚊からDNAを採取したことが分かっていますが、DNAの半減期がおよそ数百万年であることを考えれば琥珀の採取時点で千万年以上前に生息していた恐竜のDNAが保持されていたとは考えづらく、微量しか採取されなかったDNAを基盤に現存する生物のDNAを合成した恐竜風のクローン生物であると考えられます。
従って前述の現在の学説に一部反する生態は制作段階で当時の学説を基にそうであるように復元された結果であると考えられます。