異次元からの超常物品記録 作:一般通過読者
アイテム番号: SCP-026-CO
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル:SCP-026-COは物理的な形態を持たない概念的な存在です。現時点で直接的な収容は不可能と判断されていますが、影響を受けた人物に記憶処理をすることによって影響の除去を試みます。各種SNSやメディアなどで■■県における突発的な謝罪行動が発生していないか常時モニタリングする必要があります。
尚、本報告書の記載内容に不快感や不適切な印象を抱かれた場合を考慮して先に謝罪申し上げます。申し訳ありません。
説明:SCP-026-COは非物質的なミーム実体であり、ダジャレのような名称ではありますが、おそらくは「あやまれい」と読むものと考えられます。報告書にこのような冗談のような記載を書くことになり申し訳ありません。
SCP-026-COの異常性は人間に対して「自らの行動が相手に迷惑をかけた可能性がある」という第三者的視点による強迫観念を喚起し、対象が謝罪行動を取らざるを得なくなるというものです。対象者は謝罪の意を表明する発言を断続的に繰り返し続け、会話や行動の前後に謝罪を挿入し続けます。
特筆すべきは、この謝罪が対象の本心とは関係なく引き起こされる点です。自身が謝罪をする必要性がないと理解していても、「謝らなければならない」という理屈の裏付けが強制的に思考に組み込まれるため、論理的な否定や自己弁護が不可能となります。
影響下では以下のような行動が観測されています。尚、この時に不快な記述が含まれる可能性について深くお詫び申し上げます。
・何年も前の解決した内容について土下座をしながら謝罪
・SNSアカウントで自動投稿によってひっきりなしに謝罪文をアップロード
・犬猿の仲とまで言われていた人物に対して涙を流しながら謝罪を続ける
本SCPが発見されたのは、20■■/■■/■■に■■大学で行われた企業説明会でのことです。社会人、学生、教員問わず異常に謝罪を繰り返す企業説明会だったとしてSNSで話題になりました。その後SCP-026-COの収束に17時間を要しました。SCP-026-COの影響下に置かれた人々は謝罪を繰り返していたことから一部声帯に異常が見られ、内3名は一時的な失声症を訴えました。これは彼らにとって本来謝罪する必要がない物事にまで謝罪を強いられたことによるストレスだと考えられます。
現在に至るまで有効な収容方法を確立できていないことを深くお詫び申し上げます。仮にこの報告書がSCP-026-COの影響下にある場合には非常に読みにくい文面となっていることをお詫び申し上げます。