異次元からの超常物品記録 作:一般通過読者
アイテム番号: SCP-033-CO
オブジェクトクラス:Safe
特別収容プロトコル:SCP-033-COが保存されているノートパソコン(以下SCP-033-CO-a)はサイト-■■の高危険度収容ロッカーに収容されています。必要な検証作業が発生した場合には事前に承認された遠隔操作ユニットを通じてのみ実施可能とします。実験に関わった職員は終了後最低72時間の隔離観察が義務付けられています。 現在SCP-033-COのデータへの直接的なアクセスおよび内容の流布は禁止されており、如何なる職員も当該ファイルの開封・閲覧は許可されていません。
説明:SCP-033-COは中古と見られるノートパソコン内に存在している隠しフォルダであり、およそ10GBにわたる怪談集ファイル群から構成されています。ファイル形式は全てテキストファイルであり、既知のどのホラー作品とも一致しない物語が記録されています。
怪談の内容は単純な怪奇譚から、未知の風習を舞台としたものまで多岐にわたっています。様々な場所から怪談を収集したのか主人公の性別は元より文体などはバラバラです。
当初は単なる創作データの集積であると判断されていましたが、収容から数日後、SCP-033-COの管理を担当していた■■博士が突如失踪する事案が発生しました。監視カメラの映像によれば■■博士は失踪直前まで自室でSCP-033-COのファイルを読み込んでいたことが確認されています。
これを契機に以下の追加実験が実施されました。
実験記録033-CO-1
対象:D-■■■■
実験内容:SCP-033-CO内のファイルを30分間閲覧。内容は逐次読み上げ、レコーダーでの保存を試みる。怪談本体に異常性がある可能性を考慮し、監視はカメラで行われ、音声はミュート、何か異常が発生した際には挙手をすることで意思表示を行うこととした
結果:当該職員は複数の怪談を読み上げたものと見られ、読み上げ最中に異常は見られなかった。レコーダーには怪談が一部しか残存せず、残りはノイズに置換されていました。
隔離から30時間経過した段階でD-■■■■から怪談に書かれていたハイヒールの足音が聞こえたり、換気口から手が出てきたりするのを目撃したと証言。収容エリアの変更を求められましたが、却下しました。
56時間経過した段階で突如D-■■■■の姿が消失。再出現は確認されていません。
その後もいくつかの実験からSCP-033-COには以下の異常性があることが確認されました。
読者の喪失:ファイルを一定以上読み込んだ人物は数日以内に失踪します。失踪者は現実空間に何の痕跡も残さずに消失し、消失時に密室であっても不明な方法で喪失します
コピーデータの変質:ファイル内のテキストデータをコピーして別のテキストファイルにコピーすると全て文字化けを引き起こし、手作業で書き起こしたテキストも数日で文字化け及び消失を引き起こします。これにより内容を正確に記録することがSCP-033-CO本体の閲覧以外では不可能です。
実験の継続は倫理委員会によって凍結され、読解そのものが異常性を発動し収容違反を誘発するとみなされたため、SCP-033-COは封印措置が決定されました。失踪した職員の安否は不明です。