異次元からの超常物品記録 作:一般通過読者
アイテム番号: SCP-044-CO
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル:SCP-044-COは現在財団管理下にある農園にて収容・管理されています。当該地域は周囲を高さ10mの防護フェンス及び上空監視網で囲まれています。
SCP-044-COは夜間に自律的な飛行行動をとるため日没後は監視ドローンによる追尾が行われます。SCP-044-COによって生成される小型生物群の農園外への持ち出しを禁止します。作業終了後必ずSCP-044-CO本体への帰還を確認してください。
説明:SCP-044-COはトマトに似た外観を持つ植物です。下部には複数の根状の器官を有しており、通常は土壌中に固定されていますが、折りたたむことが可能です。上部の花弁はプロペラ上の構造になっており、内部で生成された可燃性エネルギーを利用して飛行していると推察されています。
日没後、この飛行能力を用いて後述するSCP-044-CO-aを体内に収容し、高度およそ20~50mまで飛翔します。夜明けとともに着地します。
SCP-044-COは周囲から運ばれてきた有機物を下部から吸収・分解し、その質量や成分に応じた数の種子状物体を上部から放出します。これらの種子は短時間で発芽・成長し、地表から引き抜かれた個体はSCP-044-CO-aへと変化します。
SCP-044-CO-a(通称ニン人)は平均身長2~3cm程のきわめて小型な生物です。個体の身体能力や耐久性は低いものの、集団行動を行います。地中から引き抜いた存在及びそのグループを「指揮個体」と認識し、追従・命令受諾行動をとります。この行動は単なる刷り込みではなく、指揮個体がSCP-044-COへの資源供給を促進することによってSCP-044-CO-aの個体数が増えるため、相互利益的な共生関係を築いているものと考えられます。
頭部には葉~花のいずれかを有して、成長段階に応じて移動速度や行動効率が上昇します。攻撃行動は主にこの頭部を用いた体当たりによって行われています。
SCP-044-CO-aは発見当初、その姿がにんじんに酷似していたことから便宜上「ニン人」と命名されていますが、何種類かの亜種が確認されています。確認されている亜種の性質は以下の通りです
・赤:高い耐熱性
・黄:跳躍力が高く、電気的刺激への耐性
・青:鰓状器官を有し、水中活動が可能
・紫:通常個体の約10倍の質量と筋力
・白:移動速度が速く、体内に毒性物質
・岩:鉱物質の外殻を持ち、高硬度物質を破壊可能
・羽:飛行能力
・氷:低温耐性を持ち、周囲を凍結させる能力
SCP-044-CO-aは現在財団管理下の農園にて害虫駆除業務を行っています。駆除された害虫はSCP-044-COへと運び込まれていますが、SCP-044-CO-aが100体を超えることはありません。個体数が完全に制御されていることから、この植物らはアリやミツバチなどの社会性昆虫に似た生態を有していると考えられています。
SCP-044-CO-aは外傷や捕食により容易に死亡しますが、これによって異常な拡散や二次災害が発生した事例は今のところ確認されていません