機動戦士 GUNDAM GQuuuuuuX -群青の幻獣-   作:SEEDに出会えてよかった

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ついにジークアクス、及びこの小説も最終回です。
これまで応援してくださった皆さん、お気に入り登録してくださった皆さん、感想をくださった皆さんに、そして何より、この小説を読んでくださった全ての方に感謝しています!
本当にありがとうございました!それでは最終回、どうぞ!!


それでも

 

 

 

 

 

 

 

 その時、エグザベとシャリアの戦いは佳境に差し掛かっていた。

 

 エグザベ「キシリア様を亡き者にすれば、さらに混乱が広がってしまう!今ジオンが崩壊すれば、ニュータイプも道連れとなります!」

 

 シャリア「独裁の下では、人の革新など起こるはずもない!!」

 

 キケロガはビームをギャンに放つ。

 しかし、そのビームをギャンはひらりひらりと避ける。

 キケロガはもう一門のビーム砲でギャンに向けてビームを放ち、そのビームはギャンのランスを切り裂いた。

 しかし、切り裂いたのはランスだけであり、ギャンは居なかった。

 次の瞬間、全く別の方向からビームサーベルでギャンが突きを繰り出した。キケロガは間一髪でそれを回避する。

 そして、一瞬だけキラキラの中で会話をする。

 

 シャリア「彼はそう言っていました!」

 

 エグザベ「彼?」

 

 キケロガはビームをギャンに放ち、そのビームはギャンの盾に当たり、盾が爆ぜたことでギャンは吹き飛ばされる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 所変わって、ここはマチュとアルト達がいる場所。

 

 シャア「邪魔をするなシュウジ。向こう側から来た者は、向こう側へ帰ってもらう。」

 

 シャアがそう言うと、イオマグヌッソの壁に光が走った。

 

 マチュ「シャアさん、何をするつもりなの?」

 

 アルト「気をつけろマチュ!何か来るぞ!」

 

 すると、イオマグヌッソは真っ二つに割れた。

 

 シャア「薔薇の少女は、ゲートを開き向こう側へと送り返す。イオマグヌッソはこのために建造させたのだ。」

 

 シュウジ「ゲートが開いた…シャアは向こう側への通路を開いてしまった。向こう側は行けるということは、向こう側から来ることもできる。」

 

 そう言うと、シュウジは忽然と姿を消した。

 

 アルト「シュウジ…!?」

 

 イオマグヌッソはさらに開いていく。

 

 マチュ「どうなってるのこれ…!?」

 

 すると、彼方に光る物が見えた。

 

 アルト「あれは…!」

 

 そうこの機体こそ、向こう側で『白い悪魔』と呼ばれ、ジオンの者から恐れられた機体、『RX-78-2 ガンダム』。

 

 その時、アルファサイコミュが反応した。

 

 シャア「なんだ…!?アルファサイコミュが怯えているのか?」

 

 ガンダムはサーベルを引き抜いて、臨戦体制に入った。

 そのコックピットにいたのは、シュウジだった。

 

 シュウジ「本物のガンダムが現れてしまった。もう後戻りはできない。薔薇の少女を殺して、この世界を終わりにする。ガンダムがそう言っている。」

 

 マチュ「シュウジ!」

 

 マチュ、アルト、シュウジはキラキラの中にいた。

 

 『ラ…ラ…』

 

 アルト「ララァを殺すって……何でだよ…!?ララァは、お前の大切な人じゃないのかよ!」

 

 すると、マチュとアルトの目の前に、映像が浮かび上がった。

 ガンダムがシャロンの薔薇と戦っている光景だった。

 

 マチュ「これは、何…?」

 

 シュウジ「彼女の記憶が再現されているんだ。現実に向こう側で起こったことだけれど、それも今は蜃気楼か夢のようなものだ。」

 

 アルト「あれは…シャロンの薔薇…」

 

 シュウジ「そう。向こう側ではエルメスと呼ばれていた。」

 

 アルト「エルメス…」

 

 そして、その光景の中で赤いモビルスーツとガンダムが戦い、赤いモビルスーツは片腕を落とされ、サーベルでコックピットを貫かれた。

 それを目の当たりにしたララァの表情は、絶望に染まっていた。

 

 シュウジ「この時の彼女の絶望の波動が引き金となり、エルメスのサイコミュが、もう一つの別の宇宙を作ってしまった。それは、シャアが殺されることの無い世界。でも、どの宇宙でもシャアは白いガンダムに殺されてしまう。その度に彼女は深く傷つき、その絶望は彼女の作った宇宙を歪め、崩壊させてしまう。そんな繰り返しの果てに、ようやく辿り着いたのがこの世界線だ。」

 

 マチュ「この世界?」

 

 シュウジ「そう。シャアがガンダムに乗ればいい。この宇宙でなら、シャアはガンダムに殺されることなく生き続けられる。結果、彼女がシャアに出会うこともなくなってしまうけど、それも彼女が望んだことだ。」

 

 マチュ「ララァ……」

 

 シュウジ「だけど今、シャア自身がこの世界を否定しようとしている。それは彼女にとって耐え難いことだろう。ララァの心は激しく傷つき、壊れ、おそらくこの宇宙は崩壊する。向こう側の世界を巻き込んで。だから目覚める前の彼女を殺して、この宇宙を終わらせる。」

 

 アルト「え…?」

 

 シュウジ「この宇宙を、元々存在しなかったものにする。彼女が見たかもしれない夢の一つにしてしまうんだ。それでも、いつものように彼女は、また別の宇宙を作るだろう。愛するシャアを守るために。」

 

 アルト「でも…でも…!!」

 

 シュウジ「僕はこれまで数えきれないほど、この手で彼女を殺してきた。これ以上彼女が傷つかないように。僕は、彼女の心を守りたいんだ。そしてアルト、君のガンダムにも、消えてもらう。」

 

 アルト「そんな…!」

 

 そこへ、赤いガンダムが来る。

 

 シャア「シュウジ!子供同士が何を話している!」

 

 すると、赤いガンダムにビームが放たれる。

 ビームを放ったのは、キシリアが乗っている紫色のチベだった。

 

 シャア「キシリア閣下か…」

 

 さらにそこへキケロガがやってくる。

 

 シャア「シャリア・ブルか。」

 

 シャリア「ん…あれは…白いガンダムだと…!?」

 

 シャリアは白いガンダムを目で捉えた。

 それと同時に、とてつもない恐怖を抱く。

 

 シャリア(何だ?この言い知れぬ恐怖は。私はいつかどこかで、あのモビルスーツに討たれたことがあるのか?)

 

 そして、キケロガはチベの背後に回り、ビームを放った。

 

 シャリア「キシリア様!お覚悟!!」

 

 しかし、チベはそれを回避した。

 するとチベの進路上にサイド6の船が現れる。

 チベはそれを撃ち落とす。

 すると、爆炎の中から軍警のザクのバズーカを持った赤いガンダムが現れ、チベに向けて敬礼をした。

 

 シャア「あなたは良い上官だった。これからは、ギレン総帥と仲良く。」

 

 そして、チベのメインブリッジに狙いを定めると、容赦なくバズーカを放った。

 チベのメインブリッジは吹き飛び、跡形もなくなった。

 

 その気配を、遠方にいたニャアンも感じ取っていた。

 

 ニャアン「キシリア様…料理食べて欲しかったな…。私もう、どこにも行くところがなくなっちゃった…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてその頃、アルト達は白いガンダムと対峙していた。

 

 アルト「ララァを守るため…?」

 

 マチュ「違う…!ララァはそんなこと望んでない!私が、私たちがシュウジを止めてみせる!」

 

 アルト「ああ…その通りだ…!終わらせるぞ!マチュ!俺たちが!!」

 

 ジークアクスはサーベルを、ユニコーンはサーベルとビームマグナムを構えた。

 そして、2機はガンダムに向かっていった。

 

 ジークアクスはガンダムと互角に渡り合い、援護するようにユニコーンがマグナムを撃ち込む。

 しかし、マグナムは全て避けられる。

 そしてジークアクスとガンダムが鍔迫り合いを繰り広げると、ガンダムはジークアクスの腹を蹴り飛ばした。

 

 マチュ「ぐぅ…!!」

 

 アルト「マチュ!」

 

 ユニコーンはジークアクスを受け止めた。

 

 シュウジ「ララァが完全に目覚める前に終わらせなくてはいけない。邪魔をしないでくれ。」

 

 アルト「チッ…!シュウジィィィィィィィ!!!」

 

 ユニコーンが斬りかかろうとすると、ガンダムとユニコーンの間にビームが撃ち込まれる。それを撃ったのはジフレドだった。

 

 ニャアン「やめて!白いモビルスーツに乗ってるのシュウちゃんでしょ!?アルト!マチュ!何でシュウちゃんと!」

 

 そして、アルト、マチュ、ニャアンの3人はキラキラの中に居た。

 

 ニャアン「シュウちゃんと2人が殺し合うなんて絶対に嫌だよ!」

 

 マチュ「4人で海へ行くんだ…」

 

 ニャアン「その約束、まだ…?」

 

 マチュ「そのためには、シュウジを止めないと。ニャアン、一緒に戦って。」

 

 ニャアン「…私、みんなを捨てて逃げたのに…ひどいことしたのに…」

 

 マチュ「違う。それはニャアンが1人で生き抜いてきたってことでしょ!3人でマヴになろう、ニャアン。一緒に戦って!」

 

 ニャアン「マチュ…!」

 

 アルト「やるぞ…!史上初の、3人組のマヴだ!!」

 

 ジークアクスはジフレドの手を掴んだ。

 

 

 

 

 

 

 シャリア「この反応は…!」

 

 シャア「アルファ殺しか。」

 

 シャリア「大佐、やはりシャロンの薔薇の少女が目的でしたか。」

 

 シャア「うむ。この世界で私は、彼女の意思によって守られているらしい。」

 

 

 

 

 

 ユニコーン達の戦いはさらに激しさを増す。

 

 ジークアクスが斬りかかり、ジークアクスが弾かれればジフレドが斬りかかる。その2機の攻撃を援護するようにユニコーンがマグナムを撃ち込み、時には斬りかかる。

 

 マチュ「アルト!」

 

 シュウジ「っ!」

 

 アルト「そこ!!」

 

 ジークアクスが鍔迫り合いでガンダムを抑えている間に、ユニコーンがマグナムを撃ち込む。

 しかし、全て紙一重で避けられる。

 

 

 

 

 

 シャア「そのような歪な世界に、ニュータイプの時代が来るとも思えない。だから、万能の存在と言える彼女を、この世界から排除する。人類をより良き時代に導くのは、それからのことだ。」

 

 シャリア「…でしょうね。」

 

 すると、キケロガは赤いガンダムの全方位からビームを放った。

 赤いガンダムはギリギリで避ける。

 

 シャア「シャリア・ブル!?」

 

 シャリア「すでにザビ家なき後のジオンのさには、アルテイシア様を擁立する準備が整っております!」

 

 シャア「なっ!」

 

 キケロガは、次々に赤いガンダムに容赦なくオールレンジ攻撃を繰り出す。

 赤いガンダムはそれを全て回避する。

 

 シャリア「私には分かる!あなたがジオンを率いるのは危険だ!いつかキシリア様のように、地球に住む人類の粛清にたどり着く!あなたのまとう虚無がそう言っている!」

 

 シャア「未来でも見てきたような言いざまだな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃、アルト達の戦いはさらに激しくなっていた。

 

 ジークアクスが斬りかかり、ジフレドがビームを放つ。

 ユニコーンが斬りかかり、ジフレドのビットがビームを放つ。

 これが不規則に繰り返され、ガンダムは追い込まれていた。

 

 シュウジ「もう…時間がない…!」

 

 すると、シュウジの目が不気味に光り、なんとガンダムが巨大化したのだ。

 

 マチュ「ウソ…!大きくなってる!?」

 

 ニャアン「これ、バルーンじゃないの!?」

 

 アルト「どうなってやがる…!?」

 

 するとガンダムは腕で3機を振り払った。

 3機はギリギリ避ける。

 

 そして3機はガンダムに総攻撃を仕掛ける。

 

 サーベルで斬りかかり、ビーム放つ。

 しかし、あまりの巨大さゆえに、全く歯が立たない。

 

 

 

 

 

 

 そして、シャアとシャリアの戦いも佳境に差し掛かる。

 

 赤いガンダムを追尾していたキケロガのビーム砲を、赤いガンダムはサーベルで切り裂き、それによって起こった爆炎のから飛び出した時、キケロガにバズーカを放ち、命中させた。

 

 シャア「違うか!?」

 

 しかし、キケロガのコックピット部分はまだ残っていた。

 

 シャリア「ぐっ!なんだあれは…!」

 

 シャリアは巨大化したガンダムを見て驚いた。

 

 

 

 

 

 

 ジフレドとそのビット、そしてユニコーンはビームを放ち命中させるが、ガンダムには何故か効かない。

 その時、ジフレドはガンダムの巨大な手に掴まれ、握りつぶされた。

 

 マチュ「ニャアン!!」

 

 しかし、ニャアンは間一髪のところでコアファイターで脱出していた。

 

 アルト「クソっ!」

 

 シャリア(逃げなさい!)

 

 アルト「シャリアさん…!?」

 

 シャリア「そのモビルスーツは、この世のものではない。2人では無理です!」

 

 その時、ガンダムはその巨大なビームサーベルをエルメスに突き刺そうとする。

 

 アルト「やめろォォォォォォ!!」

 

 すると、ユニコーンが両手を広げて立ち塞がり、サイコフレームの力でビームサーベルを受け止めた。

 その背後にジークアクスがおり、あの黒い光が再び両肩と両足に現れた。

 

 マチュ「1人じゃない!ジークアクスは、いつも私の味方だった!」

 

 すると、ジークアクスの操縦桿がマチュの手を握り返すようにした。

 そして、ジークアクスの口のような開いた。

 

 アルト「ぐぅぅぅぅぅ…!!そうだ…俺は…!俺たちは2人じゃない…!どれだけ傷ついても…!それでも…それでも…!!マチュも!ニャアンも!ジークアクスも!ユニコーンも!俺たちはずっと、一緒に戦ってるんだァァァァァ!!」

 

 さらにユニコーンのサイコフレームが青から赤へ、赤から緑に変わった。そして何と、ユニコーンの全身から、装甲を突き破って結晶が溢れて出た。

 

 2機の力はビームサーベルの力を簡単に押し返し、ガンダムの腕を伝って走った。

 

 その光景を、シャリアは見つめていた。

 

 シャリア(あなた達は、サイド6の事件で故郷を追われることになっても、何の後悔もしていなかった。)

 

 ガンダムは腕を走る2機を潰そうと腕を振り下ろすが、ジークアクスはそれを避け、ユニコーンは片手でその剛腕を受け止めて押し返した。

 

 シャリア(あの拳銃は、自分のために戦い続けてきたあなた達にこそ相応しい。きっと、自由のために傷つく者こそが、本物のニュータイプなのだから。)

 

 ジークアクスはサーベルを、ユニコーンはガンダムの顔目掛けて拳を振りかぶった。

 

 

 

 

 その頃、シャリアの乗るキケロガのコックピット部分からビームが放たれ、それは赤いガンダムの右腕と頭部を破壊した。

 赤いガンダムはキケロガに向けてサーベルを突き刺すが、シャリアはギリギリ生きていた。

 

 

 

 

 

 その時、2人はシュウジと共にキラキラの中にいた。

 

 シュウジ「僕は、ララァの思いを守りたい。いつか、彼女の願った世界を、本物にしてあげたいんだ。だから僕は…!」

 

 マチュ「窮屈に生きてきた私たちは、あの日シュウジと出会った。」

 

 アルト「こんなに眩しい、キラキラした自由な世界があることを、シュウジは、俺たちに教えてくれた。」

 

 マチュ「そんなシュウジが、自分の心を縛ったりしないで。」

 

 シュウジ「え…?」

 

 マチュ「ララァのことが好きなんでしょ?シュウジの描く絵は、いつもララァがいる世界のキラキラに溢れていたよ。」

 

 シュウジ「でも、ララァを守るにはこうするしかないと、ガンダムが言っている…!」

 

 すると、マチュの背後にはあの口を開いたジークアクスが、アルトの背後には結晶を体から生やしたユニコーンがいた。

 

 『僕はもう見たくない。またガンダムがララァを殺す光景を…』と大人びた青年の声でジークアクスは言う。

 

 『俺も、もう誰かが死ぬのを見るのは嫌だ。』と、優しい青年のような声でユニコーンが言う。

 

 シュウジ「誰だ…?」

 

 マチュ「私たちには分かる。ララァはそんなこと望んでいない。」

 

 アルト「お前が守らなくたっていいんだよ。誰かに守られなきゃ生き残れないなんて、そんなものは、本物のニュータイプじゃない。俺たちは日々進化し続ける。」

 

 マチュ「明日のわたしたちは…」

 

 マチュ・アルト『もっと強くなってやる!!』

 

 マチュ「誰かに守ってもらう必要なんてない!強い!ニュータイプに!」

 

 その時、薔薇の中のララァが目を覚ました。

 

 シュウジ「僕は、ララァを追って、たくさんの世界を巡ってきた。その長かった旅が、ようやく終わる。君たちのような人は初めてだ。きっとこの世界は、君たちと僕が出会うために作られたのかもしれない。ありがとう、マチュ、アルト。君たちと過ごした日々は、とても楽しかった。僕は心からそう言える。」

 

 マチュ「あぁ…」

 

 シュウジがそう言うと、マチュはシュウジに抱きついた。

 その後に続くように、アルトも強く2人を抱きしめた。

 

 そして、ジークアクスはサーベルを大きく振りかぶり、ユニコーンは拳をガンダムに向けて突き出した。

 

 シャリア「シャロンの薔薇と同じく、向こう側から来たオーパーツを使ったオメガサイコミュ。」

 

 シャア「赤いガンダムの代わりに、ゼクノヴァを起こすトリガーとして用意したシステムだが…」

 

 シャリア「オメガサイコミュ…いや。エンディミオン・ユニットとサイコフレームが覚醒したのか。」

 

 そして、ユニコーンはガンダムの頭部を力一杯に殴りつけ、ジークアクスはサーベルで首を切断した。

 

 その時、薔薇の中のララァがこう言った。

 

 ララァ「ありがとう。こちら側のニュータイプさん。」

 

 すると、エルメスから光が溢れ、とてつもない範囲のゼクノヴァが起こった。その光は辺りを包み込み、イオマグヌッソはゼクノヴァの光に飲まれて崩壊し、消失した。

 

 

 

 

 

 シャリア「シャロンの薔薇は、向こう側へ帰ったのか?…大佐はどうなさるつもりですか?」

 

 シャア「そうだな…貴様に殺されずに済むような人生を、探してみるか。」

 

 シャアはそう言い、赤いガンダムのコアファイターで飛び去っていった。

 

 シャリア「大佐……」

 

 その時、シャリアの乗るキケロガのコックピットが大きく揺れる。

 なぜなら、エグザベの乗るギャンが、シャリアを捕えるためにコックピットを射出させたからだ。

 

 シャリア「エグザベ少尉か…キシリア様は死にました。私を軍事法廷で裁きなさい。この命を持って罪を償おう。」

 

 エグザベ「ふざけるな…!アンタはニュータイプがニュータイプとして生きられる世界を作るんだろ!?なら、ザビ家なきジオンをなんとかしろ!アンタには責任がある!」

 

 シャリア「まだ生き続けなければいけませんか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ニャアン「シュウちゃん、どこ?向こう側へ帰っちゃったの?」

 

 その頃マチュは、目から涙を流していた。

 

 ハロ「ドウシタ マチュ。ドコカイタイノカ? ナイテ イルノカ?」

 

 マチュ「うん…ちょっと、悲しくて。けど、またいつか会えるよね。ね、アルト。」

 

 しかし、アルトからの応答はなかった。

 それを不思議に思い、マチュがユニコーンを見ると、ユニコーンはどこかへ行こうとしていた。

 

 マチュ「アルト…?待ってよ…アルト!行かないで!」

 

 マチュは必死に言うが、ユニコーンは止まる気配がない。

 

 マチュ「待ってー!!」

 

 ジークアクスが全速力で追いかけ、ユニコーンの片腕を掴んだ。

 そしてマチュは、腹から声を出して叫んだ。

 

 マチュ「アルトーーーーーー!!!」

 

 その時、通信で小さく声が聞こえる。

 

 アルト『マ……チュ…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 その時、アルトは不思議な空間にいた。

 キラキラの中ではなく、優しく光る空間だった。

 

 そこには、1人の青年がいた。

 

 アルト「あなたは…?」

 

 『ありがとう。君のおかげで、俺はまた、違った形の人の可能性を見ることができた。』

 

 アルト「可能性…」

 

 『君はユニコーンを信じ、仲間を信じ、そして何より、自分を信じた。その思いにユニコーンが反応して、応えたんだ。あの結晶の姿はその証だよ。』

 

 アルト「俺が…みんなを信じたから…」

 

 『すまない。そろそろ時間だ。君の恋人の元へ、帰ってあげてくれ。』

 

 アルト「あの!あなたの名前は!?」

 

 『俺の名前はーーー』

 

 アルト「っ!」

 

 アルトには、彼が何と言ったか聞こえた。

 優しい声で、ハッキリと聞き取れた。

 すると…

 

 

 

 

 

 

 

 アルト「ハッ…!?」

 

 アルトはユニコーンのコックピットで目を覚ました。

 アルトが目を覚ますと、ユニコーンの体から溢れていた結晶はユニコーンの内部へと引っ込んだ。

 

 マチュ「アルト!アルト!!」

 

 アルト「マチュ…?俺は…何を…」

 

 マチュ「よかった…!本当に…!」

 

 マチュは泣いて喜んだ。

 

 アルト「ごめんな、マチュ。心配かけたみたいだな。」

 

 マチュ「ううん…もういいの……大好き、アルト。」

 

 アルト「俺も、愛してるよ。マチュ。」

 

 2人は互いに愛を口にした。

 

 アルト「なあ、マチュ。俺、とある人に会ったよ。」

 

 マチュ「ある人?」

 

 アルト「ああ。その人は、この結晶体のユニコーンは、俺がみんなを信じた結果だって言ってた。」

 

 マチュ「そっか…そうかもね。けど、その人の名前は?」

 

 アルト「その人の名前は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      バナージ・リンクス。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから、色々なことがあった。

 ジオンは、アルテイシアが国のトップに立ち、シャリアやエグザベたちは、今も元気にしているそうだ。

 そして、ララァはずっと会いたかったあの人と、ついに出会うことができた。

 

 ちなみに、いつぞやかのポメラニアンズたちは、ジャンク屋らしくイオマグヌッソの跡地にある残骸を取りに行ったらしい。

 

 そしてマチュは、母親にメールを送った。しかし、会いに行こうとはせず、アルト、ニャアン、マチュの3人は、今砂浜にいる。

 

 アルトとマチュのそれぞれの薬指には、銀色の指輪が付いていた。

 実は、アルトがクラバで稼いだ金でこっそり買っていたのだ。

 

 ニャアン「なんで?」

 

 マチュ「ん?」

 

 ニャアン「会いに行ってあげないの?」

 

 アルト「迷惑だろ?お尋ね者だしさ。」

 

 ニャアン「もう地球も来ちゃったし、他に行きたい所なんてないでしょ?」

 

 マチュ「あるよ。」

 

 アルト「ああ、まだ一箇所。大事なところがな。」

 

 ニャアン「まさか…シュウちゃんのところ…?」

 

 2人は恋人繋ぎをして、遠くを見つめた。

 

 アルト「全く遠すぎるな…シュウジのいる場所までは。もしかしたら、光の速さでも追いつかないかもしれない。『それでも…それでも、いつかは』と…」

 

 マチュ「いつか、また会えるって…」

 

 

 アルト・マチュ『ガンダムが言ってる。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




と言うわけで、ついに完結です。
ここまで大変でした。劇場版から始まり、テレビ本編を追いかけるように書き、時折サボってしまうこともありましたが、皆さんの応援のおかげで何とか完走できました。
これまで読んでくださった皆さん、コメントをくださった皆さん、お気に入りに登録してくださった皆さん、改めて、心から感謝しています!
本当に、ありがとうございました!
次からはビルドファイターズの小説を書き直す予定なので、楽しみにしていてください。
それでは皆さん、また次の小説でお会いしましょう。
バイバイ!

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