機動戦士 GUNDAM GQuuuuuuX -群青の幻獣-   作:SEEDに出会えてよかった

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いやぁ…今回の話も中々濃い内容でしたけど、次回予告見た感じ次の回はもっとヤバそうですね…。頑張って書こうと思います!では、どうぞ!


キシリア暗殺計画

 

 ケーン「お帰り!マチュ!ほんっとにすごかったよ!」

 

 ジェジー「いつあんな戦い方思いついたんだ?マジ興奮したぜ!」

 

 2人が祝福の言葉をかけてくれている中、マチュは暗い顔をしており、その髪からは水滴が滴っていた。

 

 ジェジー「ん?どうしたんだ?ずぶ濡れじゃねぇか。」

 

 ケーン「手に汗握るバトルだったから汗だくだよ。」

 

 それもそのはずだ。

 マチュはここに来る数分前にニャアンと出くわし、その服を返してもらった後にこの場所に来たため、髪は濡れたままなのだ。

 

 マチュ(アルトも、アルトとのキラキラも、全部私だけの物なのに…)

 

 そしてマチュは、自分の最愛の人で恋人でもあるアルトを乱暴に扱われ、その上アルトとのキラキラを奪われたような気持ちになり、心底機嫌が悪かったのだ。

 

 ケーン「次の相手はさ、クランランキングトップのトゥエルブズだ!」

 

 ジェジー「コイツらに勝ちゃあ俺らポメラニアンズが名実共に最強って事だぜ!」

 

 すると、ジェジーが抱えているポメラニアンがマチュの顔を舐めた。

 

 ジェジー「気に入られたみたいだな。」

 

 アルト(マチュ……)

 

 アルトは心配そうにマチュを眺めていた。

 

 

 

 

 マチュ「ハラヘリムシー、今日も来てやったぞー。」

 

 ハロ『ハラヘリムシ ハラヘリムシ』

 

 アルト「居るかな?」

 

 その日マチュとアルトは、再び果物などを買ってシュウジの隠れ家に来ていた。

 するとマチュは、扉を少し開けて中を覗いた。

 

 ハロ『ハラヘリムシ ハラヘリムシ ハラヘリムグッ』

 

 そしてハロの口を塞いだ。

 

 マチュが覗き込むと、そこにはニャアンがおり、シュウジのメカのコンチと一緒にギョウザを包んでいた。

 それを見たマチュは扉を閉めた。

 

 ハロ『アワナイノカ?』

 

 マチュ「今日はね……」

 

 そういうと、マチュは踵を返して去って行く。

 

 アルト「マチュ…。行くよ、ハロ。」

 

 アルトはハロを抱えて後を追った。

 

 マチュとアルトが去った後、ニャアンが扉を開けて通路を見た。

 するとそこにはひとつのリンゴが落ちていた。

 そしてニャアンは、あの日のことを思い返す。

 

 回想

 

 

 ニャアン「キラキラってすごいね!マチュの言った通り!」

 

 マチュ「なんでニャアンが乗ってるんだ!」

 

 マチュはひどく怒った様子で言った。

 

 ニャアン「え?でも…」

 

 ニャアンはその様子に困惑した。

 

 マチュ「うるさい!!そこは私の場所だろ!」

 

 ニャアン「ご…ごめん……」

 

 ニャアンは小さな声で、ただ一言そう言った。

 

 

 

 

 

 あの後、アルトとマチュは自宅へ帰り、2人でマチュの部屋にいた。

 

 ハロ『ウー』

 

 そしてなぜかハロがリンゴに埋もれていた。

 

 ハロ『アノコイッテタゾ コワイケド トモダチノタメニ ノルッテ』

 

 マチュ「分かってるよそんなこと…」

 

 アルト「おいで、ハロ。」

 

 アルトがそう言うと、ハロはアルトの膝の上に乗った。

 

 マチュ「ん?」

 

 すると、マチュのスマホに母親からの『三者面談いつ?』というメールが来る。

 マチュはそのメールに『来るの?』と返す。そのメールに母親からは『当たり前でしょ。なんで。』という簡素な返信が来る。

 そしてマチュはそのメールに『忙しそうだから。』『ありがとう。』と分割して返した。

 

 

 

 

 

 

 

 一方、その頃。

 

 アンキーは今、幾つもの重機が活動し、何やら開拓をしている場所へ来ていた。それも、1人で。

 もちろん、1人で来ると言った際には、ポメラニアンズのメンバー達にも強く反対された。しかし、アンキーは『誰か』と1人で会う約束をしていたため、約束通り1人で来たのだ。

 そしてしばらく歩いた後、ふと立ち止まり振り返った。

 そこに居たのは1人の男。緑がかった独特の髪色をしており、若者に分かりやすい言葉で言えば、いわゆるイケオジという感じの男だ。

 この男は、このコロニーに突如入ってきた木馬型の戦艦『ソドン』に乗っているジオンの軍人の1人である。名前は、『シャリア・ブル』。かつて赤い彗星のシャアと、マヴを組んでいた男だ。

 

 

 シャリア「再開発でシェルターを拡大しているんですね。」

 

 アンキー「戦争の準備さ。このコロニーだって築70年を過ぎだ。当時の連中が夢見た未来は、もう消えちまったよ。」

 

 シャリア「以前はジオン国籍だったとか。」

 

 アンキー「今はもう、ジオンもサイド6も信用しない。」

 

 するとアンキーは、着ているコートのポケットから携帯型の端末を出した。そして、信じられないことを口にする、

 

 アンキー「コイツを押せばあのモビルスーツは、ドッカーンだ!」

 

 シャリア「慌てないでください。私はむしろ、感謝を伝えに来たのです。」

 

 アンキーはその言葉に困惑する。

 

 シャリア「これまでに得られたガンダム・クァックスの実践データは大変貴重な物。何事もなく返却いただけるなら、謝礼をお支払いしてもいい。明日のクランバトルに勝利した後でね。」

 

 アンキー「意味がわからない。」

 

 シャリア「あの様な素晴らしいマヴをならば何度だって見たい。私も、ポメラニアンズのファンなのです。ぜひ、ランキング1位になるところを見せてください。」

 

 アンキー「モビルスーツを壊さずに返せる保証は無いよ。」

 

 シャリア「ん?何か問題でも?」

 

 アンキー「次の敵クラン、トゥエルブオリンピアンズは最近オーナーが変わった。アマラカマラ商会って名前の素性の知れない会社だ。嫌な予感がする。まさか、アンタと繋がってるんじゃ無いだろうね?……まぁいい。勝てば賞金はウチがいただくよ。それでいいね?」

 

 シャリア「もちろん。ところで、あの未確認の白いモビルスーツを動かしているのは、どの様な方なのですか?」

 

 アンキー「坊ちゃんさ。」

 

 シャリア「なるほど。ではガンダム・クァックスを動かしている方は?」

 

 アンキー「お嬢ちゃんさ。」

 

 シャリア「2人とも?」

 

 アンキー「ん?」

 

 

 

 

 

 ところ変わって学校。

 今、マチュは教室におり、担任の教師と向かい合って座っている。

 そう、今日は三者面談当日なのだ。

 マチュは暗い表情で窓から外を眺め、教師は時間を気にするような素振りをしていた。

 マチュはあの日、ニャアンにキツく当たってしまったことを気にしていたのだ。

 そして、アルトはその様子を廊下から眺めていた。

 すると教室の扉が開き、マチュの母親、タマキが入ってくる。

 

 タマキ「すいません!遅れました。」

 

 担任「お母様、実は進路希望のアンケートがまだ…」

 

 するとタマキはマチュの机に何かを強く叩きつける様に置いた。

 それは、塾の出席記録だった。

 

 タマキ「これ、説明して!塾行って無いわね。毎晩一体何やってるの!?父さんになんて言えばいいのよ!進路のことは真剣に考えてってお願いしたでしょ!」

 

 担任「お母様、今はちょっと…。そんな具体的でなくてもいいから。何かやりたい事とかない?」

 

 タマキ「希望があるなら話してみてよ。お母さんちゃんと聞くから。」

 

 するとマチュはただ一言だけ言った。

 

 マチュ「地球の海で泳ぎたい。」

 

 タマキ「そういうのは進路じゃ無いの!」

 

 マチュ「ほら!結局聞いてくれないじゃん…!」

 

 するとマチュは立ち上がり、怒った様に教室から出て行く。

 

 アルト「あっ…マチュ…!」

 

 アルトは急いでマチュの後を追いかけた。

 

 

 

 その後2人は、ポメラニアンズの隠れ家にやってきた。

 そしてドアを少し開けた時、ナブの声が聞こえた。

 

 ナブ「やっとここまで来たってのに、なんで今なんですか?」

 

 アンキー「お前だろ?危険だから早く手放せと言ったのは。」

 

 ナブ「だからって…」

 

 アンキー「赤いガンダムの隠れ家はもう見つけてある。」

 

 アンキーの口から放たれたのは、驚きの一言だった。

 その言葉に、当然マチュとアルトは驚く。

 アンキーはナブに幾つかの写真を見せた。

 

 ナブ「これって…」

 

 アンキー「10年以上前に廃棄された、エアロックの跡だ。ハッチはジャンクヤードの陰にあって、外からの探知も難しい。よくあんな場所に居着いたもんだ。」

 

 ナブ「アルトとマチュの後をつけたんですか?」

 

 アンキー「世間知らずの子供だ。簡単だったよ。」

 

 アンキーは赤いガンダムの写真を見せた。

 

 アンキー「コイツに懸賞金が懸かっていることは知ってるな?クラバの賞金より高く売れる情報だ。いいかい?明日のクランバトルの最中に赤いガンダムの隠れ家を通報する。で、金が振り込まれたのを確認したらここは引き払う。今下手に騒ぐとバレる。クランバトルが始まるまでは、何もするな。」

 

 するとアンキーは金庫を開け、中に写真を入れて閉じた。

 

 ナブ「ジークアクスとユニコーンは?」

 

 アンキー「もちろん置いて行く。ジオンが本気で動き出した。」

 

 ナブ「うっ…」

 

 アンキー「これまでは福の神だったが、この先は疫病神になる。これ以上、関わらない方がいい。」

 

 すると、アンキーはマチュとアルトがいる方向に歩いてきた。

 2人はすぐに身を隠し、アンキーが出て行くまでやり過ごした。

 そして2人は、ナブがいる部屋に入った。

 

 ハロ『マチュ マチュ マチュ』

 

 ハロは嬉しそうに2人の元に来る。

 マチュはハロを抱える。

 

 アルト「あの…ナブさん…?」

 

 ナブ「……何しにきた?」

 

 マチュ「いや…私のモビルスーツに会いたくて。」

 

 アルト「俺も。」

 

 するとナブは2人のことを見た。

 

 アルト「何です?」

 

 ナブ「もうクラバに出るのはやめろ…。」

 

 アルト「え?」

 

 ナブ「お前達のおかげで借金も返せた。感謝してる。けど冒険はここまでだ。明日から普通に学校に行って普通に勉強しろ。もうここへは来るな。」

 

 マチュ「何言ってんの…?」

 

 ナブ「ハァ…とにかく、俺は止めたからな。」

 

 ナブはそう言って、上着を持って出て行く。

 

 

 

 マチュとアルトは、ジークアクスのコックピットにいた。

 

 (赤いガンダムの隠れ家はもう見つけてある。)

 

 マチュ(私のせいだ…シュウジにこの事を話したらきっとどっかへ行っちゃう…そしたら、きっともう会えない。シュウジの新しい隠れ家を見つけなきゃ。)

 

 ハロ『ガンダムモイッショ』

 

 マチュ「あっ…」

 

 マチュ(そうだ…シュウジは絶対赤いガンダムを手放さない。だから、赤いガンダムと一緒に隠せる場所が必要なんだ。どこにあるんだよ…そんな場所。どうすればいい…。)

 

 一方で、アルトはひどく落ち込んでいた。

 理由は、自分に優しくしてくれたアンキーが、自分たちを裏切ったからだ。

 シイコの件で鬱になりかけていた時、アンキーのおかけで立ち直れたアルトは、マチュよりも心を抉られていた。

 その時、マチュは何かを決めた様に顔を上げた。

 

 そして、マチュとアルトは、初めてニャアンと話した場所である、あの神社の様な場所へ、雨の中来ていた。

 

 そこへ、傘をさしたニャアンがやってきた。

 一度息を吸って、声を発した。

 

 マチュ「話がある。シュウジと赤いガンダムのこと。」

 

 

 

 

 

 




はい、というわけでここまでです。
次回はかなり物語が動きそうですね。
街中でビームを放つ巨大なモビルスーツ、それを盾で受けるジークアクス、街中を走るマチュ、左腕を押さえながら弾幕の中を突き進むジークアクス、そして何やら様子のおかしいマチュ。気になる点がいっぱいですね!そして『マチュのリベリオン』とはどういう意味なのか。次回が楽しみで仕方ありません。

一つお知らせです、僕が前に書いていたビルドファイターズの小説を消し、一から書き直すことにしました。理由としては、最初の方の出来が酷すぎること、設定が甘かったことです。なので、活動報告にその事を書くので、詳しくはそちらをご覧ください。ではみなさん、次回もお楽しみに!

書き直すビルドファイターズの小説での、主人公の機体は?

  • エクシア
  • デスティニー
  • バルバトス
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