時とばしってアサシンの技みたいじゃね?   作:作刀

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1話 仕事の時間だ

 

「視界が戻ったかと思ったら燃え盛る街にいるとはな」

 

 

目を覚ませば燃え盛る街に1人。おそらくレイシフトでここに来たんだろう。しかし暑い、周りが燃えているから仕方ないが……一応上着を脱いでおこう。そう考えて俺は着ていた黒い上着を脱いで腰に巻きつける

 

 

「さて……多分立香やマシュも来ているはずだ、二人を探して合流するのが最優先か。いや、それよりこいつらを始末するのが先か」

 

 

 

周囲を見渡せば、複数の骸骨たちに囲まれていた。剣に槍に弓、様々な武器を持っているがまぁすぐに終わるはずだ。今まで人間以外の相手はしたことがなかったが所詮骸骨。人間と弱点は変わらないだろう

 

 

 

「さて──仕事の時間だ」

 

『GI──GAAAAAAAAAA!!』

 

 

骸骨が剣を振り上げ襲いかかってくる。そんな大振りな攻撃が当たるわけないだろう。時とばしを使うまでもない。俺は剣を受け止め、足を振り上げ骸骨の頚髄を蹴る。俺に蹴られた骸骨は首から上が吹き飛び、そのまま倒れる。念の為に体も砕いておく

 

 

「お前達に時間を使っている暇などない。一瞬で終わらせてやる」

 

 

ギュン!!

 

 

俺の時とばしは0.1秒だけ自分以外の時間を止め、その間に敵を仕留める技だ。今だから言うが俺はカルデアに来る前は殺し屋をやっていた。ターゲットは主に魔術師だったがな。そのターゲットを仕留めるのにこの時とばしは非常に使い勝手がよかった。まぁ時とばしだけじゃなく他にも殺しの技術はある。だが1番はやはり時とばしだ。そしてこの骸骨たちを斃すために時とばしを使い、全滅させる。

 

 

──その間約1秒。時とばしの連続使用で一体一体確実に仕留めた

 

 

「さて、立香達を探そう」

 

 

 

 

 

 

 

───────────

 

 

 

 

 

 

襲ってくる骸骨どもを蹴散らしながら俺は立香達を探している。だが場所が悪いのか一向に見つかる気配はない。しかし焦りはしない。これだけ探してもいないということはあちらも移動しているのだろう。気楽とまではいはないが落ち着いて捜索を続けよう

 

 

 

──探し続けること十数分、何やら戦闘音が聞こえてくる。おそらく立香達だろう。俺は走る速度を速めて音のする方へ向かう

 

 

 

やはり立香達だった。戦っているマシュの後ろに立香とオルガマリー所長がいた。オルガマリー所長もここに来ていたのか。いや、今はいい。どうやら黒い霧のようなものを纏った相手にマシュは苦戦している。加勢するか

 

 

 

「ぐ……つ、強い……」

 

「どうやら苦戦しているようだな。マシュ」

 

「──!?」

 

「え、ひ、ヒットさん!?」

 

「あ、あなたも来ていたの!?」

 

 

 

俺は時とばしを使いマシュの隣に立つ。俺がいることにマシュも立香もオルガマリー所長も驚いていた。まぁ一度見せたことがあるが相手からすれば何の過程もなく突然その場に現れたようなものだから、一度や二度でなれるのは難しいのかもしれん

 

 

「疲れているだろう、下がっていろ。やつは俺に任せておけ」

 

「ちょっと待ちなさい!相手はサーヴァントよ!?いくら奇妙な技を使えるからって人間が勝てるわけがない!!」

 

『所長の言う通りだ。単独でサーヴァントを相手にするなんてただの自殺行為だ!せめてマシュと一緒に戦ってくれヒット君!』

 

「心配は必要ない。奴は人形だ。おそらく人間と構造は変わらんはずだ。不死身でもない限り確実に殺せる」

 

『た、確かに不死身ではないだろうけど……でも危険だ!』

 

「大丈夫です、ヒットさん。私はまだ戦えます」

 

「……いや、お前は休んでおけ。おそらく敵は目の前のサーヴァントだけではないはずだ。後の戦いのために今は体を休めろ」

 

「ですが……」

 

「マシュ、ここはヒットさんに任せよう」

 

「な!?先輩!?」

 

 

ほぉ、どうやら立香は俺の事を信用したらしい。だが俺に任せると言った立香に対してマシュやオルガマリー所長は驚いたような視線を向けていた

 

 

「あなた、何を勝手な──」

 

「私は信じる。絶対に勝つって、そうだよね?ヒットさん」

 

「ああ、仕事は必ず遂行する」

 

 

さて、そろそろ相手も待ってはくれないだろう。そもそもあの会話の途中に襲いかかってきてもおかしくはなかった。どうやら空気を読んだらしい。律儀なことをしてくれるな

 

 

「来い」

 

 

俺の一言でサーヴァントはこちらに飛びかかってきた。だが──

 

 

ドゴォ!

 

 

「──!!」

 

「お前では俺に攻撃を当てることはできん」

 

 

 

時とばしを使いサーヴァントの腹部に強烈な打撃を与える。打撃を受けたサーヴァントはその場で膝を突き苦しそうにしていた。それを見下ろしながらさらに顔面を蹴り飛ばす。蹴り飛ばされたサーヴァントは数メートルは吹き飛んだ

 

 

「つ、強い……今、ヒットさんが攻撃した瞬間が全く見えませんでした」

 

「なんなのよあいつ……」

 

『ま、まさかサーヴァント相手にここまでやるなんて。でもこれなら勝てるよ!』

 

「やっぱり、信じてよかった」

 

 

 

 

 

「さて、終わりにするぞ」

 

「!!?」

 

 

時とばしで背後に回り込んだ俺は振り返ったサーヴァントに正面からの突きでとどめを刺した。最後の一撃を受けたサーヴァントは跡形も残らず消えていった

 

 

「仕事は完了した」

 

「す、すごい……サーヴァント相手に無傷で……」

 

「う、嘘でしょ……!?」

 

「やったぁ!!ヒットさん最高ぅ!!」

 

『喜んでいるところ悪いんだけど、今の反応と同じものがそちらに向かっている……どうするべきか、言わなくてもわかるね?』

 

「ヒット!貴方なら勝てるんでしょう!?サーヴァントに無傷で勝った貴方ならもう一体来たところで変わらないわよね!?」

 

「いや、むやみに戦えば他の敵も戦闘の音なんかを聞きつけてやってくるかもしれん。そうなればこちらがジリ貧になる。流石の俺も相手できる数は限られる。そうなれば必然的にお前達にも戦ってもらうことになるが……それでもいいのか?」

 

「わ、分かったわよ。みんな逃げるわよ!」

 

 

俺がサーヴァントの相手を引き受けたおかげで多少は皆の体力が回復している。逃げるだけなら問題ないだろう。だが逃げているだけじゃ状況は変わらない。しかし今は逃げに徹するのが得策か。

 

 

 

「一体倒せばまた一体。サーヴァントは虫か何かか?」

 

『まさかサーヴァントを虫呼ばわりするなんて……でも1つ分かったことがある。ここは聖杯戦争が行われていた街だ。本来なら冬木で召喚された七騎による殺し合いだけど、そこにはもう“何かが狂った”状況なんだ!』

 

『マスターがいないサーヴァントがいても不思議じゃない。そもそもサーヴァントの敵はサーヴァントだ!』

 

「……じゃあ、私がいるかぎり、他のサーヴァントに狙われる……?」

 

「マシュは聖杯とは無関係でしょう!あれはただの理性をなくした亡霊よ!」

 

『──見ツケタゾ。新シイ獲物。聖杯ヲ我ガ手ニ!』

 

『サーヴァント反応確認!そいつはアサシンのサーヴァントだ!』

 

「次から次へと──やはり虫か?」

 

「虫のほうがまだ愛嬌あるよ……」

 

「応戦します。先輩、私を使ってください!」

 

「いや、待て。ここは俺がやる。アサシンのサーヴァント。どんな戦い方をするのか興味がある」

 

「言ってる場合!?いいから2人で戦いなさいよ!そっちのほうが確実でしょ!?」

 

「所長、多分今のヒットさんは何を言っても止まらないと思う」

 

『こんな状況で戦い方に興味があるなんて言えるヒットの精神には一種の尊敬を覚えるよ』

 

「マシュに立香。お前達はこちらに向かってきているもう一体のサーヴァントを相手にしていろ」

 

 

どうやら休む時間など与えてはくれないみたいだな。だが体力的には全く問題ない。

 

 

『追いつかれた!そっちが本命だ!悪いがヒット君とマシュと立香ちゃんで別れて戦ってくれ!けど無理はしちゃダメだよ!』

 

「もとよりそのつもりだ。予定通り俺はアサシンを相手しよう」

 

「なら私達はあっちのサーヴァントだね」

 

「先輩、やりましょう!」

 

「所長は巻き込まれないように離れていろ」

 

「いい!絶対に勝つのよ!」

 

 

誰に言っている。負けるつもりなど毛頭ない……さて、殺し屋とアサシン。どちらが上か勝負と行こうか

 

 

 

 

 

 




アサシンのサーヴァント誰をはじめに召喚しようかな……
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