「1人デ相手ヲスルダト?英霊デモナイ人間ガ?舐メラレタモノダ」
「御託はいい、さっさと来い」
アサシンに対し早く来いと挑発するヒット。挑発したヒットに対しアサシンは手に持っていた短剣を高速で投擲する。それを見切ったヒットは最小限の動きで回避し、アサシンに接近する。初手で時とばしを使わないのは恐らく相手の力量を把握するためだろう。ここで時とばしを使い一撃で仕留めていればそれで終わるのだが、サーヴァント、それもアサシンが相手となればヒットの内なる闘争心には火がついていた
「さぁ、どうした。アサシンの力を見せてみろ」
「ク!?調子ニ乗ルナ!!」
アサシンは再び短剣を投擲するがヒットは首を傾けて回避する。至近距離での投擲も回避されアサシンは焦るが一度距離を取り冷静にヒットを観察していた。
(人間デアリナガラ一瞬デ目ノ前マデ接近デキルアノ速度。ソレニ加エテ至近距離カラノ投擲モ躱ス反射神経、タダノ人間ト侮ルノハ危険カ)
「どうした、こないのか?なら今度は俺から行くぞ」
ヒットは再びアサシンに高速で接近し、近接戦闘を仕掛ける。アサシンの攻撃を躱しながら的確に急所を狙うヒットに、アサシンは再び距離を取ろうとするがヒットはその腕を掴み頭部を蹴り地面に叩きつける
「グアッ!?」
「……どうした?早く立て。それとももう終わりか?」
「クッ……」
(……さて、俺は全く問題はない。だがマシュと立香は問題ないとは言えないか。勝てるとしても一筋縄では行かないはずだ。早めに決着をつけて加勢を……いや、ここはあの2人を信じるか。何でもかんでも俺が手を出したら2人の成長にも悪影響が出る。俺は目の前の戦いに集中するか)
ヒットはマシュと立香に加勢することを考えるがそれを否定する。2人の成長のためにも手を出すべきではないと考え直し戦いに戻ろうとする。しかし顔をアサシンの方へ向けた瞬間短刀が飛んでくる。ヒットは間一髪でそれを回避し、アサシンを睨む
「戦闘中ニ考エ事トハ、随分余裕ダナ」
「お前が生きていられる時間をなるべく伸ばしてやろうと思っただけだ。感謝しろ」
「舐メルノモ大概ニシロ!!」
今度はアサシンの方から接近戦を仕掛ける。ヒットの首目掛けて短刀を振るが、ヒットはその攻撃を受け流し、顔面に拳を打ち込んだ。打撃を打ち込まれたアサシンは吹き飛ぶが、体勢を立て直し着地する
「お前、アサシンならアサシンらしく気配を消したり不意打ちしたりすればどうだ。真正面から近接格闘を挑んだところで俺には勝てないぞ」
「フッ、イイダロウ。後悔シテモ知ランゾ!」
アサシンはクラススキル、気配遮断を使用する。周囲からスッと気配が消えたことでヒットは少し驚くがすぐに警戒する。どこからでも攻撃が来ていいように全体に注意を張り巡らせる。ヒットは仕事の都合上殺意を向けられることが多かったため、少しでも殺気があれば対応できるようになっている。それを証明するかのように急に後ろに気配を表したアサシンの攻撃を回避し、足払いをかけて体勢を崩し、傾いた背を蹴り上げ、そのまま顔を掴み投げ飛ばした
「やっとアサシンらしいことをしたな。まあそれも俺には通用しなかったわけだが。さぁ、次は何をする?これ以上手札がないならもう終わりにするが」
「黙レェェェェ!!」
「そうか──」
ズンッ!!
「──ガッ!?」
ヒットは飛びかかってきたアサシンに時とばしを使う。その拳はアサシンの心臓部に深く突き刺さっていた。強烈な打撃を受けたアサシンはそのまま倒れ込み、光に包まれ消えていった
「まあ、今までの魔術師どもよりは楽しめたか」
ヒットはそうつぶやいてその場を後にした
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アサシンとの戦闘を終え、もう一騎のシャドウサーヴァントと戦っているマシュと立香の元に向かったヒット。だがすでに戦闘は終わっており、さらに青いローブを着た知らない男までいた。その男を敵と考えたヒットは構えるが立香がそれを止める
「ああ、ヒットさん待って待って!この人は敵じゃないから!」
「そうなのか?」
「はい。この方は私達が苦戦していたところを助けてくれたんです」
「よう。見てたぜ、お前さんの戦い。サーヴァント相手に無傷の完全勝利とはな。驚いたぜ」
「なんだ。見ていたのか」
「ああ、こっちの嬢ちゃん達とお前さんの戦い。本来ならサーヴァントですらないあんたの方に加勢すべきなんだろうがあの戦いを見てたら俺まで参戦したらむしろ相手側が不憫だと思ってな。だから嬢ちゃん達の方に加勢することにした」
「そうなのか。なら2人の成長のためにとわざわざ戦闘を長引かせる必要もなかったな」
「成長のため……か。それなら俺の助けは必要なかったか?」
「いや、加勢には感謝するが……お前もサーヴァントだろう?」
『ヒット君の言う通りだね。彼のクラスはキャスターだ。流石に真名までは分からないけどね』
「それで、そのキャスターがなぜ私たちに手を貸したのかしら?」
「まあその前に、この街がこんな有様になった理由は知ってるか?」
「うーん、私は知らないかなぁ」
「経緯は俺にもよく分からねえが、街は一夜で炎に覆われ、人間は居なくなり、残ったのはサーヴァントだけだった」
「おい、何が言いたい。さっさと用件を話せ」
「まあ待て、それで、聖杯戦争を真っ先に再開したのがセイバーだった。そのセイバーの手でアーチャー、ランサー、ライダー、バーサーカー、アサシンが倒された」
「七騎のサーヴァントによるサバイバル、それがこの街で起きた聖杯戦争のルールだったわね」
「キャスターさんはその中で勝ち残った、いえ、生き残ったサーヴァントというわけですね」
「ああ、そしてセイバーに倒されたサーヴァントはさっきの二人よろしく、真っ黒い泥に汚染された」
「その聖杯戦争とやらは誰か一人になれば終わるんだろう?ならその生き残っているセイバーを倒せばこの聖杯戦争も終わるんじゃないか?」
「お、いい推理力じゃねえか。そのとおりだ。セイバーを倒せばこの街の聖杯戦争は終わる。この街の状況がもとに戻るかどうかまでは分からねえがな」
「じゃあそのセイバーに1人じゃ勝てないから、私たちを利用しよう。そういうわけね?」
「そうだ。だが悪い話じゃねえだろ?そっちの兄ちゃんに加えてさらに俺まで加わるんだ。ほら、そっち見てみろ」
『GuOOOOOO!!!!』
「ひぃ……!」
「こいつらは無尽蔵に湧いてきやがる。味方は多いに越したことはねえってこった!」
「同感だ。ならさっさと蹴散らすぞ。マシュ、お前も構えろ。立香、マシュをちゃんと使うんだぞ」
「「はい!!」」
「おうおう、随分と信頼されてんな。ここまで素直に従うなんてな」
「別に所長やロマニでも同じように従うだろ」
「はっ、まあいい。じゃあやるぞ!」
ヒットたちは集まってきた骸骨たちを危なげなく蹴散らし、再び会話へ戻る
「わりぃなお前ら、俺がランサーとして召喚されてたらセイバーなんざ一刺しで仕留めてたんだがな。やっぱキャスターは合わねえな。冬木の聖杯戦争でキャスターなんてやってらんねえっての」
「気にするな。今まで明確な目的もなくやってきてたところにセイバーという目的が出来たんだ。それだけでも俺たちにとっての進歩だ」
「お前さん、かなり達観してんだな。まあそう言ってくれりゃあこっちも気負わずにすむってもんだ。まあ利害も一致してるわけだ、お互い陽気に手を組もうじゃねえか」
「本来のマスターが今はいないとすれば、貴方のマスターは誰になるの?」
「そりゃあそこのお嬢ちゃんか兄ちゃんだろ。俺としてはどっちでもいいんだがお前らはどうしたい?」
「俺は別に必要ない。立香と契約すればいい」
お世辞にも立香は戦闘能力が高いとは言えない。ならマシュとキャスターで立香を守ればいい。そう考えヒットはそう提案した
「うーん、ヒットさんがそう言うなら私もそれでいいかな」
「よし、じゃあ嬢ちゃんとこの街限定の契約たが、よろしく頼むぜ」
「さて、これからのことだが、最終目的はセイバーを倒すことだな?」
「まあそうだな。そこに多分お前らの目的である大聖杯もある」
『大聖杯……?そんなの聞いたこともないけど』
「この土地の本当の心臓だ。特異点とやらがあるとしたらそこ以外あり得ない。そしてそこにはセイバーのヤロウも居座ってる。ヤツに汚染されたサーヴァントもな」
「確か今残っているのはセイバー含め、キャスターの貴方と、アーチャーとバーサーカーね。その二体はどうなの?強い?」
「アーチャーの方は俺一人でもなんとかなるだろうが問題はバーサーカーだな。あれはセイバーでも手を焼く怪物だ」
「なら見つからないように慎重に移動するか、最悪遭遇すれば俺とマシュとキャスターの三人で全力で潰そう」
ヒットはそう言うが、内心では状況によっては一人で戦うことも視野に入れている。立香達はそのことに気付いてはいないが
『状況は分かりました。我々はMr.キャスターと共に大聖杯を目指します。案内は頼めますか?』
「ミスターはいらねえよ。道筋は教えるがいつ突入するかはお嬢ちゃん次第だ」
『助かります。じゃあ探索を再開しようか。頼んだよ、立香ちゃん』
「うん、分かった」
「よし、そんじゃあ再開……と言いたいところだがまだ問題はある」
「問題?なんだそれは」
「そこのお嬢ちゃん、確かマシュって言ったか?お前さん、さっきの戦闘を見てて思ったが、宝具を使えないだろ?」
「──!!」
「その表情、図星だな。悪いがセイバーは宝具なしで戦っていいようなやつじゃねえ。そこの兄ちゃんみたいにサーヴァントに完全勝利できるなら別だがそうじゃねえだろ?」
「だがアサシンとセイバーじゃだいぶ違うはずだ。その理論で行けばアサシンに完全勝利したとは言え、セイバーまでやれるとは言えないんじゃないか?」
「いや、これでも相手の実力を見る目はある方だぜ?兄ちゃんは俺から見ればかなりの達人だ。それに、宝具みたいな特殊な力を使えるだろ」
「あの戦闘を見ただけでそこまで気づくのか」
「言ったろ?相手の実力を見る目はある方だって。それで、その特殊能力のことを俺は知りたいと思ってるんだが」
「まあそれはマシュが宝具を使えるようになってからでいいだろ」
「ヒットさん、露骨に話をそらしたね」
「そこまで言いたくないのでしょうか……?」
「まあ、説明会の時も相手に手の内を晒す馬鹿がどこにいる?って言ってたし。あいつがいいたくなるのを待つしかないんじゃない?」
「まあいい、だが嬢ちゃんが宝具を使えるようになったら説明してもらうぜ?」
「ああ、分かった」
主人公のプロフィール置いときます
名前:ヒット
性別:男性
身長:181cm
体重:69kg
もしもサーヴァントならクラスアサシン。属性は秩序・中庸・人ですね
理由としては法を仕事に置き換えれば必ず執行するため、秩序。性格は依頼があれば殺し屋としてターゲットを殺すけどそうでなければ友人などには優しいから。人はまあ言わずもがなヒットは人間なので。まあ性格に関してはヒット本人は悪と言いそうですが。
まあ現代においてはそもそも殺し屋という仕事自体がアウトよりのセーフなきがするので、そこを考えたら犯罪者として混沌になるかもしれない
イメージカラー:黒&紫
容姿:紫色の髪に紫色の目、黒い上着に黒い長ズボンをはいている。(本家ヒットを日本人風にした姿)
特技:暗殺、近接格闘
好きなもの:戦いがいのある相手、自分の素性を知っても変わらず接してくれる人
苦手なもの:甘いもの、自分を卑下する人
嫌いなもの:酒(あまり酔わないのと、毒を盛られた事があるからから)
天敵:時とばしが通用しないような相手(時とばし使用後の動きを予想して対応してくるなど)直感スキルを持ってるアルトリアとか。なお負けるとは言っていない
こんな感じですかね