トランスフォーマー ブレイブヒーローズ   作:アルプラ

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トランスフォーマー、彼らは遠く離れた惑星・セイバートロンを生まれ故郷に持つ
超ロボット生命体だ。
彼らは、ロボットから乗り物や生活用品など色々なものに姿を変えることができるのだ。
だが、平和を愛する勢力と破壊と暴力といった残忍なやり方の勢力の2つに別れ、
コンボイ率いる「サイバトロン」とメガトロン率いる「デストロン」が強大な力を持つと言われる「レジェンドスパーク」を巡って数百万年の長い長い戦いを繰り広げていたのであった。
やがて、サイバトロン側がレジェンドスパークを宇宙の彼方に投棄することによって2つの派閥は戦いを終えて和平の道を歩んだのである。

先代メガトロンの意思を継ぐカオスメガトロンと名乗るデストロンが軍を立ち上げて反乱を起こし、レジェンドスパークの在処を示す情報を手に入れると部下達と共にセイバートロン星を逃亡し、ブレイブコンボイ率いる警備隊サイバトロンはそれの在処である惑星を目指していた。



第1話 登場!トランスフォーマー

深宇宙を突き進む二隻の巨大な戦艦が、光の矢のように閃く砲火を交えながら壮絶な追撃戦を繰り広げていた。

 

一方はデストロン軍団の旗艦・デスロード号。その漆黒の巨体はまるで暗黒の戦神の如く威圧感を放ち、激しい砲撃を浴びせていた。

対するは、勇敢なるサイバトロン警備隊のパトロール船・スターガード号。防御シールドを展開し、幾度もの攻撃を辛うじて凌ぎながら、目的の惑星、地球を目指していた。

 

スターガード号のブリッジでは、司令官のブレイブコンボイが前方スクリーンに映る敵戦艦を睨みながら、緊迫した指示を出していた。

 

「防御シールドの状況は?」

 

操縦席で計器をチェックしていた機動隊員ブラストが、迅速に報告する。

 

「シールド30%まで低下!このままでは持ちません!」

 

「全エネルギーを防御に回せ!何としても地球へたどり着くんだ!」

 

ブレイブコンボイの指示が飛ぶと、エイドファスターが迅速に補助システムを作動させ、シールドの強度を少しずつ回復させていく。

 

「防御シールド50%まで復帰しました。しかし、敵の攻撃は止まりません」

 

スターガード号の外壁を震わせる砲撃が絶え間なく続く。船体が軋む音が響く中、キャップは落ち着かない様子で口を開いた。

 

「ねぇ、本当にこの船、もつの?」

 

それに対し、パワードが豪快に笑いながら応じる。

 

「心配すんな!防御は最大の攻撃だろ?俺たちはそう簡単にはやられねぇよ!」

 

「とはいえ、リスクはあります。慎重にいきましょう」

 

冷静なエイドファスターの言葉が、緊張感を和らげつつも、戦況の厳しさを改めて実感させた。

 

一方、デスロード号のブリッジでは、漆黒の玉座に腰を下ろすカオスメガトロンが、戦況を静かに見つめていた。彼の側には、航空参謀のウィンドスクリームが不満げに口を開く。

 

「カオスメガトロン様、そろそろ奴らを宇宙の塵にする頃合いでは?」

 

しかし、カオスメガトロンは笑いながら答える。

 

「フハハハハ。焦るでないウィンドスクリーム。奴らは目的の星で始末する方が効率的だ。ここで仕留めるより、計画通り進めた方がいい」

 

「敵船、防御態勢に移行しました」

 

状況を確認していたスパイクローが報告する。カオスメガトロンは軽く頷くと、鋭い声で命じた。

 

「実に愚かなことよ。オートキャノンをフルパワーに回せ!今すぐ撃ち込め!」

 

「任せときな!」

 

「了解よ!派手にいかせてもらうわ!」

 

スカイハンターとサンダーレインがオートキャノンを展開し、圧倒的な火力がスターガード号へと襲い掛かった。

 

「シールドが限界です!もうもたない!」

 

ブラストの報告とほぼ同時に、オートキャノンの一撃が直撃。スターガード号の防御システムが完全に破られ、船体が大きく揺れる。

 

しかし、ブレイブコンボイは最後の力を振り絞り、反撃を命じた。

 

「スターキャノン、全弾発射!最後まで抵抗するぞ!」

 

全砲門から光の矢のようなエネルギー弾が放たれ、デスロード号の側面を直撃。両艦は互いにダメージを受けながら、急速に地球の大気圏へと引き込まれていった。

 

 

「これは…!?」

 

両軍のトランスフォーマーが気付いたとき、既に大気圏突入は始まっていた。

 

スターガード号は東京湾へ、デスロード号は北極圏へと墜落していく。

 

衝撃音とともに、両艦は地表に激突し、そのままスリープモードに入っていった。

 

そして、それから80年の時が流れる…。

 

この間に地球の歴史は進み、時代は20XX年へと突入していた。

両陣営が再び目覚める時、地球の運命は大きく動き出すことになる――。

20XX年、史実通りに発展を遂げた地球。北極圏では温暖化の影響でデスロード号の船体が姿を現し、再起動を始めた。

地球は史実通りに発展を遂げていた。しかし、環境変動による温暖化が進行し、北極圏では氷が溶け、船が新たな姿を見せ始めていた。

 

そして、長き眠りについていた漆黒の戦艦「デスロード号」がついにその姿を現し、沈黙を破った。

突如、船体内部のコンピューターが再起動を開始し、船内に赤い警告灯が灯る。

 

「デスロード・システム、リブート開始……スキャンモジュール、起動。」

 

船内から数体のドローンが射出され、周囲の環境をスキャン。

それらは上空を飛び交いながら、地球のインターネットに接続し、現在の技術、地形、軍事データ、言語を収集した。

やがて、デストロン軍団の肉体を自動修復し、彼らに適した地球の兵器型ビークルをスキャンし始めた。

 

そして、スリープモードになったデストロンたちが80年ぶりに目を覚ます——!

 

破壊大帝カオスメガトロンが、鋼鉄の漆黒の身体を軋ませながらゆっくりと立ち上がった。

その深紅の瞳が暗闇に光を宿し、低く冷酷な声が響き渡る。

 

「カオスメガトロン、トランスフォーム!

 ……さぁ、目覚めの時だ。者ども、トランスフォームしろ!」

 

次々とデストロンの幹部たちが、スリープモードから覚醒し、リペアを完了した自らの新たな姿を確認する。

 

「ウィンドスクリーム、トランスフォーム!……ククッ、さぁスクラップの山を築いてやるぜ!」

 

「スパイクロー、トランスフォーム!……私とドローントロンに歯向かえる者はいない!」

 

「サンダーレイン、トランスフォーム!……怒りの雷で全てを焼き尽くしてやる!」

 

「スカイハンター、トランスフォーム!……この私の奇襲に耐えられるかしら?ふふっ!」

 

それぞれが、地球の軍事データを元に選択された兵器型のビークルに変形する。

カオスメガトロンはB-1爆撃機と戦車の二形態、ウィンドスクリームはF-18戦闘機、スパイクローは大型武装ドローン、サンダーレインはA-10攻撃機、スカイハンターはF-16戦闘機としての姿を手に入れた。

 

彼らは新たな形態を得ると同時に、地球の環境への適応を完了させ、活動を開始した。

 

カオスメガトロンの宣言——地球侵略の始まり!

 

部下達4人だけのデストロン軍団が整列する中、玉座から立ち上がったカオスメガトロンは悠然と前に進み出ると、手を掲げ、演説を開始した。

 

「デストロン軍団!」

 

その一言が、氷原に轟いた。

 

「と言ってたただの犯罪者の集まりに過ぎないが、俺の目的はこの星に眠る『レジェンドスパーク』の欠片を全て手に入れ、最強の軍団を築き上げることだ。そしてこの地球、全宇宙をも支配する!」

 

デストロンたちが拳を突き上げ、歓声を上げる。

 

「カオスメガトロン様、万歳!」

 

「その通りですわ!」

 

「偉大なる我らがリーダー!」

 

しかし、その中で唯一、ウィンドスクリームだけは冷笑しながら、やや棒読み気味に唱和した。

 

「カオスメガトロン様を……称えよ、称えよ……っと。」

 

一瞬、カオスメガトロンの視線がウィンドスクリームに向けられたが、彼は気にする素振りもなく演説を続けた。

 

「レジェンドスパークを探すことも重要だが、まずは活動するためのエネルゴンが必要だ。」

 

その言葉に、スパイクローが即座に応じる。

 

「地球には人間が利用している燃料、電力、化学エネルギーなどが豊富に存在します。それらを我々のエネルゴンに変換することが可能です。」

 

「ふむ、それは素晴らしいではないか。」

 

カオスメガトロンは満足げに微笑むと、鋭く命令を下した。

 

「ならば、直ちに行動を開始する!

 北極圏に近い人間の施設からエネルギーを強奪し、我らが力の源とするのだ!そして、サイバトロンどもが目覚めたら……即座に殲滅せよ!」

 

デストロン軍団が一斉にビークルモードへと変形し、氷原の上を突き進んでいく。

その先に待つのは、無防備な人類と、その資源である。

いま、地球侵略の第一歩が踏み出されたのだった——。

 

デストロン軍団は、地球のエネルギー資源を狙い、北極圏に近いロシア、北欧、アラスカ、カナダといった北半球の寒冷地帯でエネルギー略奪作戦を展開し始めた。広大なシベリアの雪原に位置する巨大な天然ガスプラント。厳しい寒さの中、施設は24時間体制で稼働しています。突然、上空から轟音が響き、デストロンの航空参謀ウィンドスクリームがビークルモードで急降下。地上に着地すると、ロボットモードに変形し、ジェットキャノンを構える。

 

「人間ども、このエネルギーは我々がいただく!」

 

ウィンドスクリームがシベリアのガス田を襲撃し、作業員たちを制圧。デストロンは特殊な装置を使って、天然ガスをエネルゴンキューブへと変換した。

 

ノルウェーの水力発電所。静寂を破るように、デストロンの破壊工作員スパイクローが現れる。

 

「バットドローン、ウルフドローン、スパイダードローン、システムを無効化しろ」

彼は狼型のドローン、ウルフドローンを放ち、施設内の警備システムを無力化。自身もロボット形態に変形し、発電タービンに接続されたエネルギー変換装置を操作する。

 

「美しい景色だが、我々には関係ない。エネルギーをいただくぞ。」

 

スパイクローは発電所のエネルギーをエネルゴンキューブに変換し、ドローントロンに運び込ませる。

 

アラスカにある石油精製所。デストロンのリーダー、カオスメガトロン自らが指揮を執る。彼はジェットモードで施設に突入し、今度はタンクモードにトランスフォームすると強力な砲撃で防衛設備を破壊。その後、ロボットモードに変形し、部下たちに命令を下す。

 

「この星のエネルギーは、すべて我々デストロンのものだ!」

 

カオスメガトロンは自ら次々とエネルギーを回収し、作業員たちは恐怖に震え、なすすべもなくその光景を見守るしかなかった。

 

カナダの広大な森林地帯に位置する巨大な水力発電ダム。デストロンの航空電撃兵サンダーレインが、雷雲を伴って現れます。彼は上空から雷撃を放ち、ダムの制御システムを麻痺させる。その後、ロボット形態に変形し、エネルギー変換装置を設置。

 

「俺の力、思い知るがいい!」

 

サンダーレインの攻撃で、ダムのエネルギーはエネルゴンキューブに変換され、回収される。地域一帯は停電に見舞われ、人々は混乱と恐怖に包まれる。

 

北極圏、極寒の大地を吹き抜ける暴風の中、デスロード号の格納庫に続々と帰還するデストロン軍団。彼らは周辺のエネルギー施設を襲撃し、必要な燃料と電力を強奪。

積み込まれたエネルゴンの輝きが、闇に包まれた艦内を鈍く照らしていた。

 

ブリッジに戻ったカオスメガトロンは、冷たい視線で部下たちを見渡し、満足そうに頷く。

 

「ふむ……これで活動の準備は整った。」

 

そんな彼に、スパイクローがモニターの前で声をかける。

 

「カオスメガトロン様、ご覧ください。」

 

モニターに映し出されたのは、東京ジャンボサイトと呼ばれる巨大展示場。

そこで開催されていたのは、世界最先端の技術が集結する国際未来科学博覧会。

 

報道映像の中で、多種多様な科学技術が展示され、デモンストレーションが行われている。

一般の観客や科学者、企業関係者が詰めかけ、会場は大きな賑わいを見せていた。

 

カオスメガトロンは興味深げに映像を見つめ、顎に手を当てる。

 

「ほう……地球人どもが機械を崇めているというのか。」

 

「実際にどれほどのものか、テストしてみるのも悪くないでしょう。」

スパイクローが淡々と言う。

 

「ハッ!くだらねぇな。どうせオモチャみたいなもんだろ?」

ウィンドスクリームが鼻で笑う。

 

「ふふっ♪ あたし、ああいうの大好きなのよねぇ……壊しがいがありそうで♡」

スカイハンターが妖しく笑いながら指を回す。

 

「派手にぶっ壊せるなら、それでいいぜ!」

サンダーレインが拳を鳴らし、肩を回す。

 

「貴様ら、好き放題言うな。」

カオスメガトロンが静かに手を上げると、ブリッジが再び静寂に包まれる。

 

彼はゆっくりと立ち上がり、低く、しかし確信に満ちた声で命令を下した。

 

「次の標的は決まった。」

 

「東京ジャンボサイトを襲撃し、人間どもにデストロンの力を見せつけろ!」

 

デストロン軍団が一斉にビークルモードへと変形し、出撃準備に入る。

冷たい北極圏の空を、漆黒の機影が次々と舞い上がっていった——。

 

そして、東京の空に、新たな脅威の影が迫りつつあった。

 

東京ジャンボサイトの広大な展示ホール。

世界最先端の科学技術が一堂に会する国際未来科学博覧会のメインステージでは、一際注目を集めるプレゼンテーションが行われていた。

 

壇上に立つのは、著名なエネルギー技術者であり、最先端技術の開発者である仙崎栄一博士。

彼は、最新の次世代エネルギー技術である**「ゼロ・エネルギーコレクター」**を発表するため、多くの観客とメディアの前に立っていた。

 

「皆さん、本日はお集まりいただきありがとうございます。」

 

仙崎博士は穏やかな笑みを浮かべ、集まった聴衆を見渡す。

その背後には、ゼロ・エネルギーコレクターのプロトタイプが静かに設置されていた。

 

「こちらが私たちの最新作、ゼロ・エネルギーコレクターです。

この技術は、無限のエネルギー源を提供することが可能な、革新的な装置です。」

 

博士の合図とともに、装置が動き出す。

その装置は、周囲の空気からエネルギーを収集し、瞬時に電力として変換する能力を持っており、観客はその動きに驚きと興奮を隠せなかった。

 

「ゼロ・エネルギーコレクターは、環境負荷ゼロであり、無限のエネルギー供給を実現します。これにより、エネルギー不足の問題を根本から解決することができるのです。」

 

ステージのスクリーンには、シミュレーション映像が映し出される。

その映像では、ゼロ・エネルギーコレクターが都市全体の電力を供給し、家庭や工場、交通機関など、あらゆる施設で使用されているシーンが描かれている。

 

「これにより、世界中の電力供給がクリーンで持続可能なものになり、化石燃料の使用を完全に無くすことができます。」

 

博士がその説明を続けると、装置がさらに精緻な動きで周囲のエネルギーを収集し、変換していく様子がスクリーンに映し出され、観客の目を釘付けにする。

 

「ゼロ・エネルギーコレクターは、産業・家庭用としても利用可能であり、エネルギー供給を最適化し、未来の地球に貢献する革命的な技術です。」

 

プレゼンテーションが進む中、観客席の最前列に座っていた15歳の高校生、仙崎翔は父の姿を見つめ、目を輝かせていた。

彼の傍らには親友である三宮透と花谷ルナが座っている。

 

「仙崎の親父さん、マジでスゲェな……!」

透が興奮気味に呟く。

「ホント、これが現実になるなんて……!」

ルナも感嘆の声を漏らす。

 

翔は誇らしげに微笑みながら、再び父の姿を見つめる。

その心には、エネルギー革命を引き起こす父の技術に対する無限の希望と誇りが広がっていった——。

 

だが、その時、突然、轟音が会場を引き裂くように鳴り響く——。

 

次の瞬間、巨大な影が空から降り立ち、天井を突き破って会場の地面を震わせた。

それは、デストロン軍団だった!

 

「カオスメガトロン、トランスフォーム!」

 

黒き巨躯が変形し、人々の前に降り立つ。

その威圧感に、会場は一瞬静まり返った。

 

「何だあれは!?」

 

「まさか、新作のロボットか?」

 

「いや…違う、なんだか異様な気配がする…!」

 

観客のざわめきが広がる中、カオスメガトロンは冷酷な笑みを浮かべながら、静かに口を開いた。

 

「俺はカオスメガトロン——デストロン軍団のリーダーだ!」

 

その声は会場全体に響き渡り、観客たちの心に不気味な恐怖を刻み込んだ。

 

「今日をもって、この星は我々デストロンのものとなる!

 人間どもよ、貴様らは我々の奴隷となるのだ!!」

 

会場はざわめきから恐怖へと一変する。

人々はようやく自分たちが直面している脅威の本質を理解し始めた。

 

「スカイハンター、トランスフォーム!ククク…あたし達も楽しませてもらうわよ!」

 

スカイハンターが妖艶な笑みを浮かべながら、武器を構えた。

 

「サンダーレイン、トランスフォーム!サンダーガトリング、ぶっ放すぜぇ!」

 

サンダーレインが豪快に笑いながら、大型ガトリング砲を乱射する!

 

「人間どもめ、貴様らが作り出したチープなオモチャなど、この俺の足元にも及ばん!」

 

ウィンドスクリームが嘲笑を浮かべながら、ジェットキャノンを発射!

未来科学博覧会の展示物が次々と爆発し、火花と煙が会場を覆っていく。

 

人々は悲鳴を上げながら逃げ惑う——。

 

「こんなヤツら、聞いてないぞ!!」

 

「早く逃げろ!!あれは本物の化け物だ!!」

 

しかし、デストロンたちはそんな人々を楽しげに眺めながら、破壊の限りを尽くしていた。

 

「ダサいオモチャなんか作りやがって、所詮人間なんざこの程度だろ!」

 

「そうよそうよ♪ 我らこそが真のロボット生命体なのよ!」

 

「ククク…壊しがいがあるなぁ…!」

 

ウィンドスクリーム、スカイハンター、サンダーレインの手によって次々と破壊されていく展示会場。

炎と煙が立ち上り、ロボット博覧会は一瞬にして地獄と化した。

 

そして、デストロン軍団は完全なる恐怖を地球に植え付けようとしていた。

 

その頃、東京湾海底のスターガード号もスリープモードから再起動し、サイバトロン側も地球のビークルや情報をスキャンして既に察知していた。そのスキャンしたビークルはブレイブコンボイは大型ピックアップトラック、エイドファスター、レスキューヘリ、キャップはオレンジ色のスポーツカー、ブラストはパトカー、パワードはゴツい4WDだった。

 

「80ステラサイクル程スリープモードに入ってましたが、司令官、ご覧ください」

 

エイドファスターはコンピューターのモニターで東京ジャンボサイトの襲撃の様子を映し出した。

 

「デストロン軍団が現れたか。我々も出動しらなければならない」

 

「何か襲撃してるみたいだよ」

 

「奴らはまとめて本官が逮捕せねば」

 

パワード、キャップ、ブラストはそれぞれ発言し、ブレイブコンボイは出動に備えた。

 

「我々も出動しなければならない。サイバトロン警備隊、トランスフォーム!出動!」

 

ブレイブコンボイ達サイバトロンはスキャンしたばかりのビークルにトランスフォームし、スターガード号から展開するアクセストンネルを伸ばして地上へと向かって行った。

 

そして東京ジャンボサイトのメインステージ。

カオスメガトロンは気絶した仙崎栄一に手を伸ばした。その時である。

 

「父さんに手を出すな!!」

 

翔の怒声が会場に響き渡る。

ステージへ駆け上がる翔を見て、三宮透と花谷ルナが慌てて制止する。

 

「やめろ、翔!無茶だ!」

 

「逃げなきゃダメよ!」

 

だが、翔は一歩も引かない。

その様子に、カオスメガトロンは興味を示し、冷笑を浮かべた。

 

「ほう…なかなかの度胸だ。どうだ?デストロンに加わらないか?」

 

翔の拒絶、迫る死の影。

 

「断る!こんなことをするお前らなんか信用できるわけがない!」

 

即答する翔。

 

カオスメガトロンの笑みが消え、代わりに右腕のダークマターキャノンが翔へと向けられる。

 

「ならば、死あるのみだ。」

 

エネルギーが収束し、翔に照準を合わせる

カオスメガトロンがダークマターキャノンを翔へ向けようとした、その瞬間。

 

「カオスメガトロン様、あれを!」

 

ウィンドスクリームが指を差す。

視線の先には、ビークルモードのサイバトロン5体が猛スピードで接近していた!

 

「ブレイブコンボイ、トランスフォーム!」

「キャップ、トランスフォーム!」

「パワード、トランスフォーム!」

「ブラスト、トランスフォーム!」

「エイドファスター、トランスフォーム!」

 

次々と変形を完了し、デストロン軍団の前に立ちはだかるサイバトロン。

 

ブレイブコンボイがカオスメガトロンを鋭く指差す。

 

「カオスメガトロン、ここまでだ!」

 

続く——!




遂に地球に辿り着いて80年の時を超えてデストロンと対峙することになったサイバトロン。次回、お楽しみに!

続く
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