【完結】わたしのかんがえたかっこいいるいずさま   作:Leni

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9.ゼロのルイズ

 才人は、目の前の光景に驚愕した。

 教師であるシュヴルーズが、短い呪文を唱えて軽く杖を一振りしただけで、ただの石ころが一瞬で真鍮に変わったのだ。

 真鍮がどんな合金であるか才人は覚えていなかったが、少なくともあんな石ころから作れるような金属ではなかったはずだ。

 

 ――化学変化を促す錬金術どころの話じゃねえ! 石を構成している原子からして別物に入れ替わってんじゃねーか?

 

 さらに、シュヴルーズは、より上位のメイジならば、『錬金』の魔法で黄金すら作り出せると言い出す。

 この世界の錬金術には賢者の石が標準搭載されているのかー、と才人は思わず額を押さえた。

 高校の化学の授業で習った常識が、崩壊していく。才人はファンタジー世界の非常識さに、めまいでも起こしそうな気分だった。

 

「では、誰かに『錬金』をやってもらいましょうか……」

 

 そういってシュヴルーズは教室の生徒達の顔を見渡す。

 彼女はこの魔法学院に来て長いが、昨年は一年生の授業を受け持ってはいなかった。それゆえ、覚えている生徒の数もまだ少ない。

 

「ではミス・ヴァリエール、あなたにお願いしますわ。先ほどに引き続いて、前に出てきてもらいましょう」

 

 その言葉に、教室中がざわめいた。

 

「先生! ルイズはやめておいたほうがいいです!」

 

 名指しされたルイズの隣、キュルケが立ち上がり叫んだ。

 それを聞いて、才人は「おや?」と思った。キュルケとルイズは仲の良い友達だったはずだ。それなのに、この態度。

 

「危険です!」

 

「危険? どうしてですか?」

 

「ルイズを教えるのは初めてですよね?」

 

「ええ。でも、ミス・ヴァリエールは『賢者』と呼ばれるほど、素晴らしいメイジであると聞いていますよ」

 

 キュルケとシュヴルーズがそんな言葉を交わす。

 

「さぁ、ミス・ヴァリエール。気にしないで、やってごらんなさい」

 

 シュヴルーズが、キュルケから意識を外しルイズに話しかける。

 すると、キュルケもシュヴルーズではなく、横に居るルイズに向けて言った。

 

「ルイズ。やめて」

 

 キュルケの懇願(こんがん)に、ルイズは無言で起立することで答えた。

 

 ルイズはそのまま教卓の前まで歩くと、ざわめく教室の生徒達を前にした。

 

「あら、ミス・ヴァリエール。杖はどうしたのですか? 『錬金』の魔法には杖が必要ですよ?」

 

「杖ならありますわ。少し見つけづらい特殊な杖ですの」

 

 そう言ってルイズは両の手の平をひらひらと振った。

 シュヴルーズはそれ以上追求をしなかった。『賢者』と呼ばれるほどの名高いメイジだ。きっと杖も変わった形状の物を使っているのだろう。そう解釈した。

 シュヴルーズはローブの袖の中から小石を一つ取り出し、教卓の前に置いた。

 

「さあ、錬金したい金属を、強く心に思い浮かべるのです」

 

 シュヴルーズの指導に、ルイズはその小さく可愛らしい口をゆっくりと開く。

 だが、放たれた言葉は詠唱のルーンではなかった。

 

「さて、皆様。こうしてみると、一年前を思い出しますね」

 

「ミス・ヴァリエール?」

 

 いきなり何を言い出すのだと、シュヴルーズの顔が険しくなる。

 だが、ルイズはそんなことを気にすることもなく、言葉を続ける。

 

「初歩的な『着火』の魔法を失敗する私に、皆様はわたしに『ゼロ』という二つ名を授けてくださいました」

 

 ああ、駄目だこりゃ。本日二度目のルイズによる演説を目の前で聞くキュルケは、頭を抱えた。

 

 ――ルイズは、あのときのことを未だ根に持っているわね。あたしの制止の声など聞くはずがない。

 

 何を隠そう、一年前に『ゼロのルイズ』という蔑称を皆に広めたのは、ヴァリエール家と反目し合うツェルプストー家のキュルケだったのだ。

 

「わたしは恥じました。自身の魔法が皆に認めてもらえぬ、己の未熟さを。ですからこの一年、わたしは魔法について、日夜研鑽を繰り返してきました」

 

 ルイズは笑っていた。学院に恐怖の名として広まる『魔女』の笑みだ。

 

「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、この一年で培った修練の成果をこの場で皆様にお見せしたく思います! ……ミスタ・ヒラガ、あなたにもハルケギニアの魔法が持つ真の『力』をお教えしますわ!」

 

 まるで劇場の役者のような大げさな仕草で、ルイズは両腕を大きく振るう。

 

「イル! アース! デル!」

 

 ありったけの精神力がこめられたルーンの詠唱。

 机の上に置かれた小石が、強く輝き出す。

 

「爆音と衝撃の『錬金』!」

 

 教室が魔女の破壊の力に満たされた。

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 

 トリステイン魔法学院の学院長は、オールド・オスマンと皆に呼ばれる老メイジだ。

 齢百とも三百とも言われる魔法の権威。その彼は、学院本塔の最上階にある学院長室で、書類仕事に追われていた。

 

 本来なら、のんきに秘書の尻を撫でながら、水煙草で一服している時間。しかし彼は今、不意に秘書から舞い込んできた書類を前に、頭を悩ませていた。

 

「うぬぬ、ヴァリエールめ。今度は、竜騎士隊の風竜の鱗を()いでまわったじゃと……」

 

 オスマン氏が、なぜこのような突発の仕事に追われているのか。その理由の半数以上が、ルイズの巻き起こす迷惑事の後処理によるものであった。

 ちなみに、ここから遠くにあるヴァリエール領でも、ルイズの父である公爵が、同じ書類を見てめまいを覚えていた。

 

「ミス・ヴァリエールも、筆記の成績だけで見ると、とても優秀な子なのですけれどね」

 

 オスマン氏の傍らに控えた秘書、ミス・ロングビルがオスマン氏の使い魔、ネズミのモートソグニルの尻尾をもてあそびながらそう言った。

 

「それが問題なんじゃよ。学院始まって以来の才女ともなれば、そうそう退学にもできまいて」

 

 生徒達は貴重な収入源であり、一人でも多く学院に貴族を集めなければ。そんな拝金主義的ことを普段から言い張って(はばか)らないオスマン氏。しかし、ルイズのあまりの奔放さには付き合いきれず、今すぐ学院から放り出しても構わないと思うほどであった。

 オスマン氏はとりあえず、書類に「学院は悪くない、ヴァリエール家に全てを任せる」という旨を遠回しに書きつづっていった。

 

「それよりミス・ロングビル。そろそろその子を離してやってくれないかのぅ」

 

「このネズミの使い魔に、二度とわたくしのスカートの下に潜り込むなと、きつく言いつけてくださるのなら考えますわ」

 

「おうおう、それはすまなかったのう。これ、モートソグニル、彼女に謝りなさい」

 

「チュー!」

 

「ほうほう、そうか。今日の色は黒か。よいぞよいぞ」

 

 そんな使い魔と主のやり取りを聞いたミス・ロングビルは、冷たい視線でオスマン氏をにらむ。そして、オスマン氏の執務机の上に載ったインク壺に、ネズミのモートソグニルを突っ込んだ。

 

「ああッ! なんということを!」

 

「オールド・オスマンは、黒がお好きのようでしたので」

 

 ミス・ロングビルは顔にかけた緑の眼鏡の弦を右手で軽く上げると、淡々と言い放った。

 

 そんな二人の漫才風景に、突如、小さな振動と大きな爆音が飛び込んできた。

 

「ぞ、賊ですか!? もしかして、土くれのフーケ!」

 

「これこれ、ミス・ロングビル。あわてなさんな。おおかた、ミス・ヴァリエールが、何かしでかしたのじゃろう」

 

 オスマン氏の予想は、見事に当たっていた。

 いや、ルイズの爆発魔法を見たことが一度でもある学院の者達は、皆その予想を立てていた。

 

「どれ、たまには、わし直々に動いてみるかの」

 

 オスマン氏はインク壺からモートソグニルを引っ張り出し、懐から取り出したハンカチーフでインクをぬぐってやる。そして、黒く染まったハンカチーフを机の上に置いたまま、おもむろに立ち上がった。

 

「ミス・ヴァリエールのもとへ?」

 

「たまには、キツく言っておかんといかんじゃろ。今年はもう、姉君のカトレア嬢もいないしの」

 

 ミス・ロングビルにそう答えて、扉へと歩いていくオスマン氏。

 だが、オスマン氏がそこへ辿り着く前に、扉は大きな音を立てて開いた。

 

「大変です、オールド・オスマン! ミス・ヴァリエールが!」

 

 開いた扉から部屋に飛び込んできたのは、禿頭の教師、コルベールであった。

 

「うむ、そのことで、今から説教しにいくところじゃ」

 

「いえ、いえ違うのです、オールド・オスマン! 彼女の喚び出した使い魔についてなんです! これを見てください……!」

 

 コルベールはオスマン氏に、使い魔召喚の儀式で描いたルーンのスケッチと、『始祖ブリミルの使い魔たち』と表題にかかれた古い書物を見せた。

 

 ゆるみきっていたオスマン氏の髭面は、一瞬で老練を思わせるメイジの表情に変わった。

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 

 授業が終わり、ルイズ達は昼食を取るために教室を出て、学院施設の本塔にある『アルヴィーズの食堂』へと向かう。

 

「しかし、ルイズの魔法すごかったなー。あんなに音と振動がすごかったのに、壊れたのは石ころだけだったなんて」

 

 ルイズの魔法をはっきりと見たのは、昨夜キュルケに向けて放たれた一回のみの才人だったが、ルイズが授業中に見せたその魔法の奇妙さにすっかり興味を持っていかれていた。なお、使い魔の契約直後に殴られて気絶したときの小爆発は、記憶から消えているようだ。

 

「石だけで済んで良かったわ。この子、一年前なんて、先生ごと教室の半分を吹き飛ばしたのよ。成長したのねぇ」

 

「あれは、わたしの魔法の偉大さと破壊力を皆の心に刻みつけるためにやったのよ。人を傷つけない爆発魔法なんて、十歳の頃には使えていたわ」

 

「……でも、ついた呼び名は『ゼロのルイズ』」

 

「なんでゼロ?」

 

「ルイズは、魔法を使えないのよ」

 

「いや、さっき使ってただろ」

 

「正確には、どんな魔法を使っても失敗して、爆発するの。だから、魔法の才能がゼロで、『ゼロのルイズ』ね」

 

「ふん、今、それを言うやつがいたら、一晩中、魔法の実験台になってもらうわ」

 

「『魔女』は良いのに『ゼロ』は駄目って、あなたのことよく分からないわ」

 

 四人でそんな雑談を交わしながら食堂へと入っていく、ルイズ、キュルケ、タバサのいつもの三人と、その後ろを行く才人。

 

 三魔女の輪の中に見慣れぬ平民の姿があるのを見て、ルイズ達とはマントの色が違う貴族達が才人に注目した。

 この調子だと、食事の前にまた皆に紹介されるのだろうか。そう思いながら、食堂を見渡していた才人。だが、ルイズは才人の袖をつかむと、食堂に並ぶ長テーブルの方ではなく、料理人と使用人が慌ただしく動き回る厨房へと向かっていった。

 

「あれ、ルイズ、どうした?」

 

「急だったから、あなたの席、まだ用意してもらってないのよ。だから申し訳ないけれど、今日のお昼だけは、厨房の人に(まかな)いをもらってちょうだい」

 

 なるほど、と才人はルイズの言葉にうなずいた。素直なものである。

 異世界の貴族の食事とはどんなものか、雑学として仕入れていた中世貴族の意外と野蛮な食事風景をこの世界では見られるのか、と彼は内心楽しみにしていた。だが、自分はただで食事をもらう立場だ。文句は言うまい。才人は、そう納得した。

 

 扉の付いていない入り口から厨房へと、才人はルイズと二人で入る。

 この厨房内で、あの長テーブルいっぱいに座る貴族全員分の食事を作るのだろう。大きな鍋やオーブンが、たくさん並んでいる。その光景に、才人は圧倒された。

 

「マルトーおじさま、いるかしら?」

 

 厨房の奥に向けて、ルイズが叫んだ。

 すると、奥から「おーう」と威勢の良い野太い声が返ってきた。

 

 そして、四十ばかりの太った親父が、厨房の奥からのっしのっしと歩いてくる。

 

「どしたー、『魔女』のじょーちゃん。今日は頼まれてもベリーパイは増量してやれんぞ。残念ながら、今日のデザートはケーキだ」

 

「そうじゃないわ、おじさま」

 

 召喚したばかりの使い魔の前で、自らの食い意地を暴かれたルイズは、わずかに顔を赤くしながらマルトーに声を返した。そして、使い魔である才人の召喚について簡単に話し、賄いを出してもらうよう頼んだ。

 

「がっはっは! 普段の行動も規格外なら、喚び出す使い魔も規格外だな、『魔女』さんよ!」

 

「褒め言葉ね。ああ、賄いは今日の昼だけで良いわ。代わりに、今日の夜から、彼用に一人分、二年生の席を増やしておいて。上には私が言っておくわ」

 

「おお、分かった。よし、外国の坊主。こっちにこい」

 

 貴族嫌いのマルトーだが、彼は学院に名だたる『三人の魔女』のことは好ましく思っていた。

 彼女達は平民相手でも貴族相手でも関係なしにやりとりし、時には平民を守るために危険を省みることなくその杖を振るってくれる。平民の間で交わされる、そんな噂話をよく聞いていた。そして、マルトーは『我らの杖』とルイズを呼び、彼女と親しくしていた。

 

「トリステイン流の最高の飯を食わせてやる。賄いだがな!」

 

 大口を上げて笑うこの中年のことを、ルイズも好ましく思っていた。

 自分の部下を大切にし、その明るい性格で厨房に活気をもたらす。それになにより、彼の作るクックベリーパイは、極上の味なのだ。

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 

 新年度となり、ルイズ達の学年は食堂で座る位置が、建物端から中央付近にある長テーブルに変わった。

 

 そんな席で、ルイズはまず最初に、クラスメート以外の二クラス分の二年生に対して、自身の使い魔のことを周知した。才人本人がいると野次が飛ぶだろうから、彼は厨房に避難させたうえでだ。生徒達には、才人を異国の賢人として丁重に扱うよう、公爵家の権力を前面に出してゴリ押した。

 ただし、権力など使わなくても、『魔女』に逆らう気概を持つ生徒は、この中にはほとんどいないだろう。入学してから二年生に上がるまでの一年間で、すっかりルイズの悪名は広まっていた。

 

 そして、一通り二年生への説明を終えたルイズは、貴族の女子達と仲良く談笑を交わしながら食事を取り始めた。

 

 ルイズの二つ名を知る才人がもし見ていたら意外に思っただろうが、実のところルイズには友人が多い。

『魔女』と呼ばれるほど問題行動が多く、多数の生徒に迷惑をばらまいているルイズ。だがしかし、その性格は明るく前向き。さらに彼女には、ハルケギニア中を駆け回るうちに身につけた、多くの人を惹きつける話術があった。

 

 一年生の初め頃は『ゼロのルイズ』と馬鹿にされていた彼女だが、いつの間にやら二年女子の中心に位置するリーダー的存在にまで上りつめていた。

 生徒達がルイズを恐れつつも、お前は『魔女』だと罵声を浴びせることができるのも、なんだかんだ彼女らは仲が良いからであった。

 

 小難しい魔法の理論など頭から追い出して、年相応の少女の笑顔を見せるルイズ。

 そして、それを取り巻く貴族の令嬢達。

 その令嬢の中に、『香水』の二つ名で呼ばれるメイジ、モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシの姿があった。

 

 モンモランシーとルイズは、それなりに親しい仲である。

 しかし、それは親友と呼ぶより、共犯者と呼んだ方が相応しい。

 

 モンモランシーの実家、ド・モンモランシ家は、過去、水の精霊と関わりが深かった一族である。

 水の精霊と対話し、益を授かる。精霊と話す話術・技術だけではなく、「精霊とは何か」「水とは何か」を研究し代々伝えてきた。

 

 先住魔法とは万物に宿る、精霊の力を引き出すものである。ド・モンモランシ家は気付いていなかったが、水の精霊を詳しく知る彼らは先住魔法の『真理』にほど近い場所にいた。

 始祖ブリミルから伝わる四大魔法を扱うメイジ達とは違い、ハルケギニアに住む幻獣・亜人達の多くは精霊の力を使う先住魔法を巧みに操る。それは、ブリミル教の聖地に居座るエルフも同じであった。

 

 四大魔法における『水』は癒しの力。先住魔法の力の源である、水の精霊も同じく癒しをもたらす。

 

 そこでルイズは、エルフの毒に侵されたオルレアン公夫人の治療計画に、ド・モンモランシ家の子女モンモランシーを巻き込んだ。

 

 香水と秘薬作りが趣味であるモンモランシー。禁制の薬を調合したことは、何度もある。

 しかし、ルイズから聞かされた、他国の王族に連なる者を誘拐して、それを勝手に治療するなどという大それた計画。その加担者になれだなんて、了承できるわけがない。

 しかし結局、モンモランシーはルイズの説得の前に折れた。

 

 そのときのルイズはまず、水のメイジとしてエルフの先住魔法を打ち破ることが、どれほどの偉業なのかと、名誉欲を刺激してきた。その言葉に一瞬グラついたことを見逃さなかったルイズは、異国の秘薬素材を多数提示して物で釣ってきた。そして、次から次へと手を変え品を変え。最終的には、軽快に回るルイズの言葉の前に、モンモランシーはついに首を縦に振ってしまった。

 

 親の了解を得て、彼女はモンモランシ家の秘蔵の精霊研究資料をルイズに渡した。モンモランシーは、そのときのルイズの笑みを忘れることができない。あれは間違いなくおとぎ話の悪役である魔女の笑みだった。

 と、そんなことがあっても、モンモランシーはルイズのことが嫌いにはなれず、結局こうやって友人としての関係を続けている。

 

 恐るべきは、四大魔法の始祖ブリミルの子孫に連なる、公爵家のカリスマの血か。それとも、ルイズが幼少期に謳われた二つ名、『賢者』としての叡智によるものか。

 少女達の中心で、平民に伝わるという洒落の効いた小話をするルイズを見ながら、モンモランシーはそんなことを思った。

 




次回、ギーシュの小壜が転がり落ちる!
……もう五万字なのにそこまで到達していないって、相当やぞ!
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