「…本当にやるんですか?」
「あぁ、本気だ。…かつて諸国で利用されていた無人兵器、UNACの技術を基に様々なスポーツに応用する…」
「それが、プロジェクト”フォーミュラフロント”だ…。」
〜トレセン学園〜
「…よし、計測終わったぞ!良い感じにタイムも縮んで来たし…次は勝ちを狙えるかもな!」
日本ウマ娘トレーニングセンター学園、通称トレセン学園…
生徒数は2000人弱という国内屈指のマンモス校だ。
「はーいっ!よぉし…次のレースこそ勝ってやる!」
私はそこに通う至って普通のウマ娘…名前はマグノリア。
今はまだメイクデビューしか勝ててないけど…
トレーナーさんと二人三脚で頑張って2勝利目を目指して頑張ってる!
<ピーンポーンパーンポーン>
ざわざわ…
「あれ…こんな時間に全校集会?」
「えー、何の話かな?」
周囲のウマ娘達が話し始める。…確かに何の話か気になるな。
「集会か…マグノリア、行っておいで。」
「はーい。あとトレーナーさん、マグノリアじゃなくてマギーって呼んで!」
「はいはい、いってらっしゃいマギー。」
〜トレセン学園体育館〜
「注目ッ!本日はこの様な時間に集まってもらってすまないな!」
ステージの上には秋川やよい理事長が立っていた。
「今日集まって貰った理由はひとぉーつ!これだっ!」「にゃ〜」
理事長が声高らかに言うと、天井から大きなスクリーンが降りて来た。
すると…
…”フォーミュラフロント”。その文字が、スクリーンに刻まれていた。
「フォーミュラフロント…?」「何それ、知ってる?」「アタシ知らなーい」
…突然の発表に生徒たちは状況を飲み込めていない様だ。
「こほん、説明っ!フォーミュラフロントとはある新技術を用いた新たなレースッ!
拡張現実、及びチューニング可能な強化骨格を使って行う物だ!」
にわかには信じがたい…拡張現実に強化骨格など現実的では無いからだ。
「それに新たなレース…トゥインクルシリーズはどうなるんだろう…?」
一抹の不安を抱きながらも話を聴く。
「細かい話は私から話しますね。」
その様な声が聞こえると、理事長の隣には理事長秘書、”駿川たづな”が居た。
「フォーミュラフロントはトゥインクルシリーズとは並行して進行して、シーズン途中でもトゥインクルシリーズからの移籍、またはその逆が可能です。」
…成る程?それならいつでも気軽に移籍できるのかな?
「基本的には拡張現実を使用するので、レース自体は学園内のターフで行われます♪」
「その他の話は参加希望者に話そうと思う。では解散っ!」
〜トレーナー室〜
「フォーミュラフロント…か。マグノリアはどうしたいんだ?」
トレーナーが私に問いかける。
「私は…まだ迷ってる。だってクラスのみんなもまだ決まってないみたいだし…それに…」
少しの間の沈黙を挟み…その沈黙を崩したのはトレーナーだった。
「…マギー。一緒に、挑んでみないか?フォーミュラフロントに!」
「えっ…えぇぇぇっ!?」
…とまぁこんな風に、私とトレーナーの新たなレースが幕を開けたのだった。
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