…目の前に広がるのは、多数の障害物と起伏の激しい地形。
「う、うそだぁ…ここを走るんですか?」
「そうだとも。走ってくれ。マグノリア君。」
自分でやらないからって…!
「あーもう!やればいいんですよねっ!?」
半ばヤケクソになりながら私は最初の障害物である”そり立つ壁”に向かってダッシュした。
…その刹那、体が宙に浮いた…いや、空気を無意識に蹴ったのだ。
「!?今のなにっ!?」
「凄いじゃ無いかマギー!今のはどうやったんだ?」
財団が私のトレーナーさんに説明する。
「マグノリアのトレーナー君、今のはエアジャンプだ。強化骨格の脚部パーツに組み込んだ装置で空気を蹴り出すことが出来る。」
「今の技を応用すれば、アレも行けるかもしれないよ。」
アレ…ってなんだろう?
「まぁ良いや、このままゴールに向かいます!」
数分後…
「…えっ?ここを飛ぶの…?」
…信じられない光景が広がっている。なんとポッカリとターフに半径50mはある穴がポッカリと口を開いていたのだ。
「さぁマグノリア君、飛ぶんだ。拡張現実だから落ちても問題無い筈だよ。」
「ちょ…こんなのってアリですかぁ!?」
そんな弱音を吐いていたらトレーナーさんが…
「マギー、君なら飛べるさ!」
…なんて言うから戻るに戻れなくなってしまった。
「ううっ…えぇい!どうにでもなれっ!」
助走を付け、穴を飛び越えようとする。
しかし重力には逆らえずに落ちるのが定めだろう。
…普通なら。しかしこれは拡張現実、しかもフォーミュラフロントだ。
正直私もダメだと思っていた、だけども…
「…アサルトブースト。強化骨格のENを消費して少しの間高速で空を飛べる。」
財団がそう呟くと…
「はぁぁぁぁッ!」
アサルトブーストによって高速で移動し、私はなんとか向こう岸にたどり着いたのだった。
「はぁ…はぁ…私…飛べた…の?」
息も絶え絶え、流石に疲れて来た。
「ふむ…これ以上はマグノリア君がマズイな。マグノリアのトレーナー君。今日のシミュレーションはここまでにしよう。」
「分かりました。マギー、今日は終わりだ!」
「は、はぁーい…ゲホゲホ…」
〜トレセン学園 寮〜
「先輩ただいまです…」
ルームメイトに帰りを告げる。
「お疲れ様よ、マギー。」
先輩…”キタカゼチャージ”さんが出迎えてくれた。
「今日は特に疲れた…早く寝たいよぉ…」
「フォーミュラフロントの募集に行って来たのかしら?」
先輩が私に尋ねてくる。
「はい…まさか練習までやるとは思いませんでしたぁ…」
「…頑張ったわね、マギー。今日はホットミルクを入れておくわよ。」
先輩からの労いの言葉が身に染みる…お風呂に入ってこよう。
ここでアサルトブーストが登場しました。後からもいろいろと追加されるかもしれないです。
そしてルームメイトのキタカゼチャージはオリジナルのウマ娘です。
後に主要キャラとして出す予定です。
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