〜トレセン学園(マグノリア視点)〜
「いよいよ来週から開始かぁ…」
フォーミュラフロントは来週の平日から早速開始するらしい。
そのためにも強化骨格のチューニングをしなきゃ…
「やぁマグノリア君。調子はどうかな?」
「あっ財団さん!久しぶりです!」
久しぶりに財団さんと顔を合わせる。
どうやら最近は忙しかった様だ。
「色々と話したいのは山々なんだが…今日はチューニングの他にも、アセンブルについても話しておこうと思ってね。」
「アセンブル…ですか?」
「そう、君達の使う強化骨格…通称U-ACはチューニングすることでも性能を変えることがけど…アセンブルによってパーツを変えることでもそれが出来る。」
話を聞いているうちにふと思った。
「そうなんですね?…あれ今の私が使ってるU-ACって…」
「今の君が使っているU-ACのパーツはURAが試作したパーツだね。」
URAが開発…そんな事もしていたんだ…
「そのパーツ一式は使い勝手が負荷が低いけど…まぁその他の性能はお世辞にも良いとは言えない。」
「うーん…じゃあ変えた方がいいんですかね?」
財団さんに、私は尋ねる。
「それは君の決める事だよ、マグノリア君。…とはいっても、流石にノーヒントでは駄目だね。では少しオススメのメーカーとパーツを教えようか。」
「オススメ…なんだろう?」
「堅実にレースを進めたいならベイラムの開発したパーツ。逆に一芸を求めるならアーキバス、及びその子会社のシュナイダーがオススメだ。」
「ふむふむ…よく分からないけど…この他にもあるんですよね?」
「勿論、クレスト社の物やレイレナード社、後は…そうだ、個人開発などもあるよ。」
パーツを個人開発…?
「と、とにかくたっくさんあるって事ですね!」
「…ハァ、そういう事だよ。」
「ちょっと、なんで溜息吐くんですかぁ!?」
〜(キタカゼチャージ視点)〜
「よっし…一通り積み終えたかな?」
新たに購入したパーツを部室に積み込む。
フォーミュラフロントに参加するに当たって、換装パーツは必須だ。
…資金?それは…気にしたら負けである。
「ここからはアセンブルをして…あとはOSチューニングだね。」
やはり強化骨格…U-ACはかなり複雑だ。
父の趣味の影響で機械弄りはしていたが、その知識があっても大変だ。
「うへぇ…これは骨が折れそう…」
「お、U-ACのパーツかな。ちょっと俺にも見せてくれないか?」
そう言って来たのは私の妹。
何気に私より色々と大きいのはナイショだ。
「ダメ、触りたいなら自分で参加申請すればいいでしょ?」
「俺はもう参加申請したよ?…届くのが遅いのが悪いっ!」
「全く…じゃあアセンブルも手伝ってね?」
「あたぼうよ!…で、何処ら辺から弄るんだ?」
「むー…とりあえずは適当にやろっか。」
〜東京都内某所〜
「グリッド1はチームGA。対するグリッド2はRSユニオン…」
「オンユアマーク…セット!」
実況の掛け声と共に、遠隔操作AC二体が同時に飛び出す。
RSユニオンのACはオーソドックスな中量二脚にレーザーライフル、ブレードにグレネードを積んだ機体だ。
対するチームGAのACはタンク足…通称ガチタンにありったけの重火器を積み込んだ機体である。
「グリッド2、敵ACをジリジリ追い詰めます。」
中量二脚であるRSユニオンのACに翻弄され、GA側の攻撃は掠りもせずに…
「グリッド1戦闘不能!グリッド2の勝利です!」
RSユニオンがワンサイドゲームで勝利を収めた。
…この時、二つの”フォーミュラフロント”が始まりを告げた。
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