〜コクピットルーム〜
「第一戦お疲れ様〜、機体の調子はどうだった?」
試合を終えた俺に話しかけて来たのはこのチームのアーキテクトであり幼馴染の”アリア”。
凄腕なのは確かなのだが…
「俺に引っ付くな。大体なんでそんなに距離感が近いんだよ。」
「にしし〜、良いじゃん。私と君の仲なんだからさ〜。」
「ったく…他のチームメイトからの視線が痛いから止めてくれ…」
…そう。異様に俺に対する距離感が近いのだ。
「はぁ〜、”ネクサス”の奴が羨ましいぜ…」
「仕方ないだろ?アレを邪魔したらオレらの機体がどうなるか…()」
「それもそうだけどよ…まぁ良いか。」
「その憐れんでる様な目で俺を見るなぁ!」
〜トレセン学園(マグノリア視点)〜
「うわ〜…すっごいなぁ。」
今ウマホで見ていたのはとある動画だ。
遠隔操作のロボットを操縦して勝敗を競う新たなスポーツ…らしい。
ガラガラ
「マギー、何を見てるんだ?」
トレーナーさんが部室に入ってくる。そうだ、トレーナーさんにも見せてみよっと。
「あ、トレーナーさん。今この動画を見てたんです。」
「これは…フォーミュラフロントじゃないか。」
…えっ?どう言うこと?
「え?フォーミュラフロントって新しいレースの名前じゃ…」
「確かもう一つのフォーミュラフロントって言われてる新しいスポーツだよ。確か、元々自動操作型のACを改良したものでやってるらしい」
初耳だ。フォーミュラフロントが二つ…かぁ。
「フォーミュラフロントが二つもあるなんて…勘違いしちゃいそう。」
でもやる事は変わらない。
来週に向け、トレーニングと各種調整をこなして行かなきゃ。
「…よし、頑張ろーっ!」
「うわあっ、びっくりした…」
「あっごめんなさい!」
〜一週間後…〜
「さぁ第一回、URA主催フォーミュラフロントが幕を開けます!」
「グリッド1にはこの子、〜〜〜〜が入ります。」
「空中制御に力を入れた構成のようですね。反面陸上での機動力が不安です。」
「グリッド2にはこのウマ娘、マグノリア。」
「シンプルな二脚タイプのU-ACでバランス良くチューニングしてある様です!」
「続くグリッド3にはアンフィニ。」
「通常の脚部パーツにローラーを取り付け、陸上…特にオンロードでの走破性を高めた構成。私個人、イチオシのウマ娘です!」
「最後のグリッド4にはキタカゼチャージが入ります。」
「四脚パーツと二脚パーツの両方の特性を持つ特殊パーツで何処まで行けるのか気になる所存です。」
「今回のレース場は高低差の激しい仮想空間でのレースとなります。」
「仮想空間とは言えど、怪我をするウマ娘がいない事を祈ります。」
「では、各ウマ娘がサイバーゲートに入って行きます!」
<各ウマ娘、ゲートイン。>
…
<READY…GO!>
“ガコォンッ!”
「さぁ!戦いの火蓋が切って落とされたッ!」
続く。
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