<グリッド4、グリッド1をジリジリ追い詰めて行く!>
「このペースなら…!」
このまま行けばこの地帯が終わるころには…!
「……。」
〜マグノリア視点〜
「ッ…!遠い…!」
いつの間にこんなに離れてしまったのだろう。
下手をすればこのまま終わってしまう…!
「それだけは…嫌だ…っ!」
<グリッド2、突如猛加速を開始!これはアサルトブーストを使用した模様っ!>
アサルトブーストを利用して前との差を少しでも縮める。
例え勝てなくたって…少しは…!
『マギー!』
…!トレーナーさん…どうして…!
U-ACゴーグルの無線を通じて、声が聞こえる。
『良いかマギー、勝てとは言わない…だが、諦めるんじゃない…自分の感覚を信じるんだ…!』
「…分かった…分かったよ、トレーナーさん…!」
覚悟を決めろ、少しでも見返してやるんだ…!
「このまま終わるなんて…後味が悪いからね!」
<<解放条件をクリア。機能”D-nizer”を解放。>>
「…!」
…思考を研ぎ澄ます。
何故だかは知らないが、解放された謎の機能…
勝つ為には…使わない手なんて無い。
…脳裏に浮かぶ、その言葉を叫ぶ。
「…”アウェイキング”ッ!」
瞬間、私の意識は途切れた。
〜”グリッド1のウマ娘”視点〜
「…ッ!?」
背中に悪寒が走る。
何か得体の知れない”ナニカ”が俺の後ろから…
「…来るっ!」
「グァァァァァァッ…!!」
先程まではグリッド4…キタカゼチャージが背後にいた筈だ!
それが…何故コイツが…グリッド2が来ている!
「こンのぉ…!」
「グラァァァァッ!!」
コイツ…様子が明らかにおかしい!
まるで理性を失ったかの様に…まさか…!
「畜生、まさかとは思ったが”システム”を覚醒させたか…!?」
“システム”…U-ACの深層プログラムにはリミッターの掛けられたプログラムが存在する。
それが”システム”だ。
「装着するウマ娘に応じて特性が変わるというのは試験段階から聞かされていたが…まさかここまでなんてな…!」
「相棒、作戦変更だ…このまま突っ切る!」
「────!駄目だ、行くな!」
「どうしてだ、U-ACならスタミナなんて関係ない!」
「違うんだ…─────U-ACが限界だ、これ以上はお前が!」
もう限界が来ていたのか…!?
「チッ…背に腹は変えられない、棄権する…!」
<グリッド1、突如失速します。機体トラブルでしょうか?>
「クッソ、ここで終わりなんてなぁ…」
〜キタカゼチャージ視点〜
「くぅ…っ…」
マグノリアの様子がが明らかにおかしい…!
彼女の走りから一切理性を感じないなんて…
「でも…まだ勝ち目はあるわ!」
ここはまだ高低差のある悪路…
中量二脚のマグノリアは比較的苦手な筈だから、差を縮める事は出来る…!
<グリッド4、グリッド1を尻目にここで更に加速します!>
「後少しでこの地帯が終わる…それまでには!」
「グラァァァァ…!」
「ひぃっ…!?」
マグノリアの背を捉えた瞬間に、謂れのない恐怖を覚えた。
…まるで、出会っては行けないナニカに相対したかの様に。
「マグノリアっ…どうしたの…!」
続く
次回からは別ゲームの要素も入ってくるかもしれません。