男の娘な霊夢君はあべこべ郷にて今日とて安価   作:Aカップ腐女子ですがなにか?

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「剣術三倍段」って知ってるか?

 

 

「なるほど…一瞬の内に三人の衣服を切り刻むだなんて、中々腕の立つヤツみたいね」

 

「あぁ、しかも身体の方は薄皮一枚切られていなかったらしい。力任せに両断するならまだしもここまでやられると…もはや芸術の域まで達している」

 

「弾幕ごっこなら負ける気しないけど、ガチの切り合いになったら厳しそうね」

 

「どうするべきか…おそらく人里の警備では歯が立たん。半人半妖の私がなんとか捕まえるしか…」

 

 

人里の団子屋で霊夢と団子を食しながら、例の辻斬りについて議論を交わしてゆく…にしても、霊夢もおっきくなったなぁ…昔はけーねせんせー!と無邪気に呼んでくれていたのに、今では立派な博麗の巫女だ。ふふっ、成長した生徒を見れて先生は嬉しいぞ…

 

 

「いったん情報を整理するわね。被害者の証言によれば、相手は『小柄』『二刀流』『白髪』で顔は夜だったから見えなかったと…該当する人間は里内にはいなかったのよね?」

 

「その認識であっている。帯刀している者は少ないし、小柄で白髪なのも何名かの高齢者しかいなかった…確認は直ぐに終わったが、全員アリバイがあったため、里の外からやってきた者の仕業だろう」

 

「で、里の外で生きてる人間は私や魔理沙、あとは咲夜くらいか…当然私たちは違うし咲夜は髪色は似てるけど、身長高めで帯刀もしていない。まぁ時間止めれば何でもできるでしょうけど…なにより動機がないわ」

 

「その通りだ。その為私たちは"ある程度の知能と実力を持った妖怪が、人の姿に化けて起こした事件"だと考えている」

 

「人里内で妖怪が何かするのはご法度だってのに、よくやるわね…」

 

「生まれたばかりのルールを知らない妖怪なのだろう」

 

 

紅霧異変も終わってからやっと落ち着いてきた時期だというのに…間の悪いことだ。

 

 

「これで犯人のおおよその目星は着いたわね。次は具体的な捕まえ方だけど…けーね、そのみたらし団子美味しそうじゃない…一口ちょうだい?」

 

「しょうがない子だな…ほれ」

 

あと一つだけ串に刺さっているみたらし団子を渡そうとする…が、何故霊夢は口を開けたまま待機しているんだ?

 

「――? 案外意地悪なのねけーね?」

 

 

…これはもしや伝説の『あーん』なのか!!?

いいいいやちょっと待ちたまえ霊夢!私たちは教師と生徒という立場であっていやもう霊夢は卒業してるから別に問題は…ないっ!?私もそろそろ身を固めたいとは思っていたが元生徒との禁断の恋は流石にダメというかでも霊夢は料理や家事洗濯まで出来るし正直結婚を申し込まれたら二つ返事でOKするだろうがこんな人目のある団子屋で堂々とあーんをやったら天狗の新聞に載るのは避けられあー手が吸い込まれてしまうー

 

 

あむあむ…みたらしも美味しいわね」

 

「あ、あああそうだな!!」

 

「お返しに一つ残ってる私の三色団子もあげましょう…あーん」

 

ちょっと周りから刺すような視線が、でも霊夢からのあーんチャンスはここしかないかもしれない…あ、あーん…う、美味いな!」

 

「ふふ、そうね…」

 

 

――待った、お互い食べていた団子の串を使ってあーんし合ったってことは…めちゃくちゃ間接キスしてないかこれ

 

 

「どうしたのけーね?顔真っ赤よ?」

 

「い、いやその…気にしないでくれ…」

 

「じゃあ気にしないけど、団子食べてて辻斬りの犯人を捕まえる作戦を一つ思いついたわ。でも私はいったん神社に帰らないといけないの…今夜22時に被害者の三人が飲んでたっていう居酒屋集合でどう?」

 

「――んん、あ、あそこにか?それにもう作戦を思いついたとは…流石だな!」

 

「もっと褒めてくれていいわよ!まぁ…今日も辻斬りが現れるかは分からないけど、犯人は現場に戻るっていうから捕まえられる可能性は高いわ。それに今夜は満月だったわよね?」

 

「そういえばそうだな…まさかとは思うが」

 

「そのまさかよ、けーねの方は槍…いやさすまた?を準備してきてちょうだい。昔けーねが教えてくれた『剣術三倍段』理論を試しましょう…相手が手練れでも、ハクタクモードのけーねなら身体能力的にも負けないでしょうし」

 

「随分前のことを覚えてるんだな…」

 

「けーね先生の教え方が上手かったからね、それじゃあ会計して一旦帰るわ…22時に居酒屋よ?」

 

「あぁ分かった…気を付けて帰るんだぞ?」

 

 

――霊夢が会計を済ませ、空を飛び神社へと帰っていく…少しはスカートの中が見えないように飛んでほしいものだが、それと…

 

 

「頼むみんな…そんな目で私を見ないでくれっ…!」

 

里のみんなの視線が痛いっ…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【博麗霊夢】 ~人里:居酒屋~

 

 

んくっ、んくっ、ぷはぁ~…お酒は最高ねぇ!」

 

「確かに美味しいが、あまり飲みすぎるなよ?」

 

「大丈夫大丈夫!私を誰だと思ってんのよけーね!」

 

「ニブくてずぼらな飲んだくれのスケベ巫女」

 

おぉい!仮にも私、元教え子ですよぉ~~もうちょっと歯に衣着せてくださいよぉ~~」

 

「お酒の飲み方も教えるべきだったか…」

 

 

――んん~美味しいっ!神社で魔理沙とかゆかりんと飲むお酒も美味しいけど、こうやってお世話になった人と飲むお酒もまたいいわねぇ~…

 

 

「そんなこと言ってぇ~…ホントは私と飲めて嬉しいくせに~!それに宴会の時来てくれなかったしさ…」

 

「宴会はちょうど異変が終わってすぐだったから、人里の対応で忙しくてな…次があったら行かせてもらうよ」

 

「おっけーね!」 「何がおっけーねだ、ふふふ…」

 

 

はぁ~、幻想郷に来てから初めてお酒飲んだけどこんな美味しかったなんてねぇ~…さーちゃんと一緒に飲みたかったなぁ~…

 

 

「本当に飲み代も奢ってもらっていいのか?団子屋の時も奢ってもらってなんだか申し訳が…」

 

「いーのよけーね、異変解決の報酬としてゆかりんからめっちゃ貰えたからね!てか参拝客も来たためしがないからお賽銭じゃ生きていけないし、副業始めてみても上手くいかないし…これからは異変解決で生きていこうかしら」

 

「異変が起こらなかったら稼ぎがゼロじゃないか…」

 

「ま、なんとかなるでしょ…そろそろいい感じに酔ってきたし、作戦をもうもう一度確認をておくわね…まずは私が一人で大通りを歩くから、けーねはハクタクモードになって隠れながら付いてきてちょうだい」

 

「辻斬りが現れたらすかさず私が飛び出てこの槍で応戦し、捕まえると…おとり作戦だな」

 

「里の人たちが切られるのもマズいし、私一人で犯人が釣れるなら安いもんよ…これ以上飲んだらベロベロになっちゃうから、そろそろいきましょうか!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【???】 ~人里:大通り~

 

「お月様も幽々子様がたらふく食べた時みたいにまん丸だし、辻斬りにはもってこいの夜ですね…」

 

 

人里の大通りに面した家の屋根に座り、夜空を見上げる…なんとなくだけど、今夜は良い経験を積めそうだ!ふふふ…そして成長した私を幽々子様が見たら喜んでもらえること間違いなし!

 

 

「冬真っ只中なのに"人里で辻斬りをしてきなさい"って言われた時はびっくりしたけど…うん、確かに人体ではなくその衣服のみを切るという修行は、確実に私の腕を上げている。剣術の指南でさえ適確にやってのけるなんて…やっぱり幽々子様は凄い!しっかり期待に応えなくちゃ!」

 

 

でもなんで服を切るのが修行になるんだろう。竹とか大木を一振りで切り倒す修行じゃダメなのかなぁ、幽々子様のお考えは高度過ぎて分かんないや…お、あの人変わった服着てるな

 

 

「ひっく…抑えたつもりだったんだけど、楽しかったからなのか結構飲んでたみたい…これは二日酔い間違いなしね…」

 

 

あれは巫女服?紅白の巫女服ってことは噂の博麗霊夢君か…相手にとって不足なし!しかも腋丸出しで切りにくそうな巫女服なのも、私の修行にぴったりだ!昨夜はちゃんと切れたのか見たくて、切った後にその場で立ち尽くしちゃったけど…巫女君が相手なら、切ったら即退散した方がいいか。背後から近づいて…

 

 

「おーさむっ…真冬なのに腋出すのは流石に――

チャキッ…スパンッ!

――ふぇっ…?」

 

 

血しぶきナシ!痛がってる様子ナシ!

残った服…ナシ!博麗の巫女君と言えど一糸まとわぬ姿はただの少年みたいね!それじゃあ退散…

 

 

 ――上かッ!

 

 

ガギィンッ!!

 

「防がれたか…死角からの完全な不意打ちだったハズ、やはり腕が立つ妖怪らしいな」

 

 

やられた、あの巫女君はおとりだったか!

それに今の死角から急所を狙った一撃…

満月をバックにキレイな緑髪をなびかせるこのお姉さん…角も生えてるし只者じゃないな

 

 

「…」

 

「ダンマリとは寂しいじゃないか…

 霊夢!警備の者たちを呼んできてくれ!」

 

「え、あの、私ハダカ…わ、分かったわ!」

 

 

マズいな、このままじゃ捕まっちゃうよ…修行の為だったしケガ人も出てないハズだから許して下さいよぉ…

 

 

「ダンマリさん、『剣術三倍段』って知ってるか?ま、簡単に言うと"カタナで槍と戦うには3倍の技量が必要である"というお話になるな…」

 

 

槍と刀のリーチの差はとてつもない、通常であれば勝つのは困難を極める。それに相手を観察すると妖怪?いや人間の気配も…半人半妖!?まさか里の守護者、上白沢慧音か…逃げ切れそうもないな

 

 

「へぇ・・・・・・たった3倍でいいんですか?」

 

「ぬかせッ!」

 

 

ここでの最適解は…仲間が来る前に速攻で倒すことッ!

 

 

≪To Be Continued…≫

 

 




二日後の同じ時間に更新予定!みんなぜってぇ見てくれよな!忙しくても二日に一回更新頑張っていきますが…励みになるので高評価や感想もお待ちしてます´꒳`)
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