無自覚自己犠牲体質の少年が幼馴染2人に娶られるまで(2人だけとは言っていない!) 作:究極の闇に焼かれた男
目が覚めたら目の前に幼馴染が居た件
「(*˘꒳˘*)スヤァ……スヤァ……」
とある休日の朝、マネージャーとしての仕事が休みである徹は自宅のベッドで穏やかな寝息を立てながら就寝していた。
そんな徹が眠る寝室にノックをしてから扉を開けて中に入る1人の少女が居た。 寝室内に入って来た少女はベッドの上で就寝中の徹を見つけると微かに口角を上げると、徹が目覚めないよう気を付けながらベッドの枕元に近付き、未だ夢の中に居る徹の顔に自身の顔を寄せると耳元に囁く様に呟いた。
「…徹、起きて」
「っ、何奴!?」
「おはよう、徹」
「む、睦!? 何で此処に………というか、どうして家の中に居るんだ!?」
耳元で自身の名を呼ぶ声に反応した徹は慌てた様子で飛び起きながら声を上げるとともに視線を向けると、そこには徹の幼馴染の内の1人である睦が立っていた。
睦の姿を視界内に捉えた徹は自宅内に彼女が居る理由を問い掛けると、それに対し睦は首をコテンと傾げながらさも当然の様に答える。
「そんなの……合鍵で玄関を開けて入っただけだけど?」
「さも当然の様に言ってるけど普通に怖いからな!? それと今合鍵って言ったか、というか何で持ってるんだよ!?」
「それは………………祥と2人で作った」
「作った!? それより今、祥子って言ったよな。 まさか祥子も合鍵持ってるのかよ!?」
あまりにも衝撃的な発言に徹は内心冷や汗を流すとともに、頭を抱えはじめる。
(ヤバイよ……俺の幼馴染達の行動力が可笑しな所で色々と振り切れちゃってるよ!? と言うよりも合鍵作ったって、どうやって俺ん家の鍵穴を特定したんだよ!?)
「? 徹の事で分からない事なんて無いよ」
(ッ!? おいおい嘘だろ、俺の心を読みやがっただと!?)
「それより徹、朝食の準備したから早く着替えてね」
「もう何も驚かんぞ………とりあえず合鍵の件は後で聞くとして、朝食は有難く頂かせて貰うよ」
「うん。 それじゃあ…先に行ってるね」
そう告げると睦は寝室から出ていくと残された徹は暫くの間呆然とするも気を取り直して着替えに取り掛かるのだった。
「──それで? 今日はバンドは休みの筈だが、どうした?」
着替えを済ませリビングに向かうと睦は既に椅子に着いており、徹は対面側の椅子に着くと睦に対して問い掛ける。
「それは…」
「この際、合鍵の件は良いとして……実際は良くないけど、とりあえず何か用事があって来たんだろ?」
そう言いながら返事を待っていると、少し逡巡してから睦は静かな声で答えはじめた。
「実は……"モーティス"が、徹と話したいって……」
「な、なるほど。 それくらいなら別に構わないけど……(モーティスか〜………これは何か一波乱有りそうだな)」
睦の言葉に返事を返しつつ、この後の展開に徹は内心苦笑いを浮かべていると睦が徐に顔を俯かせた次の瞬間だった。
「徹くん、久しぶり♪」
睦が顔を勢い良く上げると先程の大人しさを感じさせる普段の雰囲気から一転、可愛らしい満面の笑顔を見せる"睦の顔をした別の人物"が口を開いた。
「久しぶりって程でもないだろうが、モーティス。 お前とは先週の金曜辺りに話しただろう………それで、今日は一体何の用があるんだ?」
モーティス────それは幼少期の頃から睦の中に存在していた、もう1人の睦と呼べる人格の名前である。 睦とモーティスの違いを簡単に説明すると、コミニュケーション能力が低い代わりにギターでの演奏を出来るのが睦で、コミニュケーション能力が高い代わりにギターの演奏が全く出来ないのがモーティスである。 (因みに睦のもう1人の人格であるモーティスだが、その存在を知る者は徹以外には居なかったりする)
徹がそう問い掛けると、モーティスは満面の笑みを浮かべながら答えた。
「徹くん───"私達"とデートしよ♪」
「え?」
モーティスの思わぬ発言に対し、徹は思わず間の抜けた声を出すのだった。
to be continued‥?
感想お待ちしております。 追記:場合によっては本話の内容を執筆し直すかもしれません。
更に追記:この頃アニメ最新話が衝撃的な展開で終わるので早く続きが観たい衝動に駆られています。
いつか書く予定の短編、読むならどれがいい?
-
睦&モーティスの一日マネージャー編
-
祥子による追跡編
-
徹、過労で倒れる編