はじまり
「…知らない天井だ。」
なぜ自分はここにいるのだろうか、あまり記憶が思い出せない。
キィー、扉を開けるような音が部屋に響く。
「おや、、気が付いたか?」
声がする方に振り向くと、そこには中年、もしくは初老であろうか?
黒髪に混じった白髪にナイスな髭を蓄えた男が立っていた。
「いきなりだが、君は死んだ。」
「は、何言ってんだ?」
俺はその男に突拍子もないことを言われ、疑問を呈する。
「君は勇敢にも妊婦を守り、通り魔に腹を刺され出血多量で絶命した。」
その言葉を聞いて徐々にだが思い出す。
〜少年回想中〜
そうだ、あの時は…
高校の夏休み中、好きな漫画の新刊を買いに久しぶりに家の外に出て、
戦利品を手に入れて、本屋から出ると、
「キャーーーー」「ヤベェ,ニゲロ!」
そんな声が聞こえてきて、左を向くとナイフを持った男が
目の前にいたお腹が膨らんだ女性目掛けて持っている凶器を前に出し、一直線に走ってきてる最中で、、
体が勝手に動いていた。
その男に立ち塞がるようにして、妊婦を前に四肢を大の字にして立ち、
突撃を、もろに腹にくらい、俺のを刺した男は逃げ出した。
「オイ、キュウキュシャ」「イヤーーーー」「ダイジョウブカ」
色々な雑音が聞こえる。もう耳は人の声として受け取ってくれないらしい。刺されたところが焼けるように痛い、、その場に俺は倒れた。
血が足りないのだろう。消えゆく意識の中で俺が体を張って助けた妊婦がこちらに声をかけているのか、口をパクパクと動かしている。
でも、、俺にはもう何も届かなかった。
走馬灯が走る。小さい頃母さんとよく言った遊園地。父さんと二人で夜中ドライブした夜景。こう言う思い出で、女の子との思い出がないって言うのが彼女いない歴=年齢の辛さか…
くそ、意識がとお、、の、、ク、
「思い出したようだな。
死んだ、その事実が俺を襲う。まて、なんでこの男はは俺の名前を…そんな疑問を持ったのも束の間、目の前の男は続ける。
「しかし、君はとても勇気がある行動をした。私はね、面白いと思った人間には2度目の生を与えているのだ。」
そんな意味不明な言葉を言われ困惑するが、先ほどの疑問とともにぶつける。
「生を与えるって、俺の名前も知ってるし、あんた…神か何かなのかよ。」
「その通りだが。」
その通りだった。
「まぁ、ゆっくり聞いてくれ。2度目の生と言っただろ、それはね、、、転生だ。」
転生よく聞く響きだ。
「でも上手い話ばかりじゃないんだろ?」
よくわかっているねと言わんばかりにニコリと笑う。
「条件、いや、約束かな…私もね、人が長寿になって昔ほど人がこちらに来ないから暇な時間が増えたんだ。だからね、私を楽しませてくれ。と言っても、君はただ君らしく生きるだけでいい。」
「そんな、簡単なことでいいのか?自分らしく生きるだけとか…はっきり言って…」
「あぁ、だからね。こことは別の世界に記憶を持ったまま転生してもらう。そこはある世界に存在するゲームの世界だ。数多の少女たちが弾幕を張り戦う。そんな世界。そんな世界で………。」
ん?つまり俺はゲームの世界に送られるってことか?まだ神がペラペラと話しているが、途中から話が入ってこないが、もう一度生きられるならと心の中で覚悟が決まった。
「神様。俺、転生する、決めたよ。」
「じゃあ、私も君に贈り物を二つしよう。
まずは一つ、これは私も君を見て楽しみたいからね、君は不老不死になってもらい、あちらの世界の歴史の流れに放り込む。」
「不老不死ってそんな簡単に…てか、不自然だろ年取らないやつがいたら。歴史の流れって…」
「あぁ、失念していたよ。そこでは長い時を生きる妖怪や、人の信仰を元に生きる神など様々な者たちがいる。だからあまり、不老不死も珍しくはなかろう。だから安心したまえ。」
あぁ、なら安心?なのか、妖怪って天狗とか赤鬼みたいな奴らだろ。おっかねぇな。歴史ってどういうことだなんて、思っていたら。
「二つ目はね、能力だ。その世界で生き残るには能力が必須だ。だから私は君に『泡を操る程度の能力』を授けようと思う。」
「能力?なんだ程度って、泡を操るって何が出来るんだ?」
「それはそう言う決まりというかなんというか。あちらに合わせた結果だよ。泡を操る文字どうりだよ。君が泡だと認識したものは操れるし、作り出せる。」
だとしても能力が泡って…もっとかっこいいのが良かっ、
「おい神、お前、、」
「バレてしまったか、親父ギャグだよ。君にはぴったりな能力だろう?」
泡く、ねぇ。キレてもいいか?
「面白いと思ったんだがな。センスの差かぁ、」
キレてもいいかな?
「まぁそんなことはいい。もう一度言うぞ、君は不老不死になり、『泡を操る程度の能力』を使い、自分の人生を楽しんでくれればいい。それを私はここから見ているよ。」
急に雰囲気が神々しくなった。
「今から君を転生させる。しかし、赤ん坊から始めるのは不老不死だと不可能だ。だから肉体は生前の体の傷を無くして送る。いいか?」
「あぁ、それで問題ない。」
神が何やら魔法陣をパチッっと指を鳴らして出現させこちらに話しかけてきた。
「ではあちらに送る前に第二の人生の目標を教えてくれ。」
少し考えて、俺はあちらで経験できなかったことを考える。
そうだな、うん、あれがいい。
「女の子と付き合いたい。」
「はっはっはwwwwよほど前世は悲しい人生だったのだな。いいぞ、これは暇つぶしの期待ができる。」
しょうがないだろ、彼女いない歴=年齢なんだから。
目の前がピカピカと光出す。この光が自分を生まれ変わらせるのだと、本能的に気がつく。最後に神にお礼を言おうと口を開こうとした瞬間、先に神が言う。
「先ほどの目標、叶うといいな。」
「俺は死なないんだろ?いつか叶えるさ。」
「そうしてくれ。阿武隈 辰哉の人生が良いものになることを願っている。」
眩しくて目を開けられなくなる。
そして次に目を開いた時。俺は空から落ちていた。
初めてのSS投稿読んでくださり、ありがとうございます。
日本語がおかしいなどの指摘がありましたらコメントよろしくお願いします。
主人公の名前がややこしいので変更しました。
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