「「ご馳走様。」」
二人で作った夜飯を食し、軽くくつろいでいると、目の前の少女が立ち上がる。
「温泉行くけど、辰哉も一緒に入る?」
一緒に入る?と言う言葉を頭の中で駆け巡る。いや、決して美少女と一緒に風呂に入ると言うイベントに興奮しているわけではない。
「一緒に入るって?」
「あー、勿論。湯浴み着は着るよ。」
「くそ!じゃない、俺も行くよ。」
「今やましい事考えてたでしょ…まぁいいや、行こうか。」
まずい、思った事が口から出てしまった。
着替えを部屋からとってきて、二人で蔵に行き湯浴み着と布を二つずつ取り出す。
て言うか、蔵の中ってこうなっていたんだな。などと考えていたら諏訪子がこっちだと言うので、それについて行く。と木々の中に湯煙が昇っている場所を見つけた。
「ここが、私の普段は入ってる温泉。先入ってて。私向こうで着替えてくるから。恥ずかしいから覗かないでよ。///」
「っ、あぁ、//」
目の前にいる少女の着替えシーンを想像してしまい、鼻から血が垂れそうになる。湯浴み着を諏訪子から渡され、着替えを回収され少女は森の奥に消える。
先に入っておけと言われたので、その通りにしておくか。
バサッときていた服を脱ぎすて、湯浴み着を着る。
風呂に服を着て入るのは初めてだが、悪くない。
「チャポン」
「あぁ〜〜、前世含めると3日ぶりの風呂か、染みるな〜。」
良い湯だな〜など考えて風呂に入って2、3分経った頃。
「お、お隣、失礼しまーす。」
「チャポッ」
湯に入る音とと少し震えた声が聞こえる。
「あ〜〜極楽〜生き返る〜。」
横の少女から先程の俺と同じような声が聞こえる。
横を見ると少し顔が赤く染まる。
「あまり、こっちは見ないでよ。恥ずかしいから。///」
「す、すまん///」
そうだ、服を着ているからと言って、普段以上にお互い露出度は高い。
意識するなと言われる方が難しい。
「温泉いいなぁ、生き返る。」
「そうだねぇ〜」
あぁ〜のぼせてきたぞ、先に上がらせて貰おう。
「すまん、諏訪子のぼせたから先上がる、、」
「体を拭くようの布、そこを森を歩いて行ったところの大きな岩に置いてあるから、、そこ私の脱いだ服も置いてあるから、変な事しないでよ。」
「わかったしないよ。」
先程脱いだ中を回収し、のぼせで目が眩んできたので、少しフラフラとしながら移動する。
ん?待てよ、脱いだ服があるって?いや、勿論俺は紳士なので何もしない。何もしないよ。ホントだよ。などと考えていたら、岩陰に着いた。
置いてあった布で体を拭き始める。右端に普段諏訪子が来ている服が畳んで置いてあるのが見えるが、気にしない。うん、気にしていない。布と一緒に置いてあった諏訪子に回収された着替えを着る。
そうしていると、諏訪子がこちらに戻って来たので、タオルを渡してやる。
「お、気が利くじゃん。でも、流石に体を拭く時は湯浴み着を脱がなきゃ、先に戻ってていいよ。」
「りょーかい。」
自分の体を拭いた布と、脱いだ服を持って歩いて行く。諏訪子の裸を見たいなんて微塵も思ってない。決して。そして、先程入っていた温泉まできたが、
「まいったなぁ〜、道がわからない。」
ここに来た時は諏訪子の後ろをついて来ただけなので道など分かるはずもない。ましてや、山の中。ここで諏訪子が戻ってくるまで待つのが正解だろう、と考え足湯して時間を潰すことにした。
「バキッ!」
と突然後ろから大きな音が鳴る。心臓が激しく動き始める。これはまずい、俺は何が起こっても死ぬことはないだが、明らかにやばい音がした。ガサガサと後ろの草むらが何かによって潰された音だ。警戒体制を取り、湯から足をあげ、物音がする方とは反対側の木に背をつける。
「フゴッーーー!」
何が月明かりによって姿を現し、猪だと判明する。しかし、俺の知っている猪はこんなにも大きくなかったはずだ。何か禍々しいオーラを纏い、体長は俺の3倍はあるであろう。まさに大猪だ。
「プギーーーーー!」
鳴き声を上げながら、大猪が俺に突進しようとしてくる。この体は死なない。何メートルか吹き飛ばされてそれで終わりだ。なんて考え衝撃に備え目をつぶる。
ザバーーーー
大きな音がしたのでしたので目を開ける俺、なんと大猪は俺の目の前で下から噴き出させた大量の湯に体を持ち上げられどこかへ飛ばされていった、と同時に地面から噴き上がる湯も止まる。
「大丈夫?辰哉。」
後ろから名前をを呼ぶ聞き慣れた声がする。助かったのがその声の主、諏訪子のおかげである事を実感した。
「助かったよ。さんきゅーな、諏訪子。」
「よ、よかったぁ。大きな音がしたから走って来たら妖怪化した猪が辰哉に向かって走ってたもん。だから急いで、地下から間欠泉を噴き出させたんだよ。」
「すまん。心配させて。」
「ううん、妖怪がここらは少ないからってまだ能力を使えない辰哉を一人で行かせた私が悪かったんだ。とりあえず、早くうちに帰ろう。いつあの猪が戻ってくるかわからないから。」
「わかった。」
まだ恐怖で少し震える足を動かし、諏訪子について行き、帰路に着く。
なんでだろう、石鹸なんてないはずなのに、諏訪子からいい匂いがする。こんな事考えられるってことは安心した証拠だな。ははっ、なんて考えていると。
「明日は辰哉が能力を使えるようになるまで特訓しようか。」
裏戸の前で、諏訪子にそう聞かれる。
「いやーさ、その、いくら不老不死とは言え自分の身を守る力ぐらいは持ってないと、あれだから、私がずっと付きっきりって訳もいかないし。」
「そうだな。頼むよ。」
いつかは使えるようになろうと考えていた能力だ。早く覚えるに越したことはない。裏戸を二人で潜り、俺の部屋の前まで移動する。
「じゃあ明日朝起きたら特訓開始ね。おやすみ」
「あぁ、おやすみ。」
部屋に入り夜着の中に入る。さっきあんな事があったせいか、温泉に入ったせいか、どっと疲れていたので、とてもよく寝れた。
そして朝が来て、俺は今泡に包まれて溺れかけています。
妖怪をいい加減出さないと東方作品だという事を忘れそうなので無理やりねじ込みました。
当初考えてた台本が機能してねぇな。これ。
どんな回が見たい?
-
恋愛回
-
日常回
-
戦闘回
-
ギャグ回
-
物語を一気に進める回