Übel or Justiz Online ~悪役少女の破滅の道~ 作:蓋然性生存戦略
うぉぉぉ!!ファイノン!強いノン!!カッコいいノン!!
相棒、一緒に英雄になろう……!!
というわけでやる気が充実してるので更新します
「ふぅ……未だかつてないほど充足した気分です」
「陛下は楽しかったでしょうね、ええ」
あの後。
モンスターハウスでファーミングし、そう言えばとインベントリに入れてあったモンスター寄席のアイテムなども使い、数えきれないほどのモンスターを屠りました。
もしかしなくても、私は戦闘狂のケがあるようですね。
絶え間なくやって来るモンスターの数に、死を覚悟しながらも笑顔になるのを抑えられませんでした。
終りの見えない戦い、限界の見えない挑戦……心が潤うのが実感できます。
「……ヒュー……コヒュー……」
とは言え、代償は大きかったですが。
まず、持ち込んだアイテムがほぼ底を尽きました。
これ以上の継続戦闘は困難ということですね。
次に、コスモスさんが潰れました。
運動不足が祟ったようで、つい先ほどまで走り回っていたので息も絶え絶えです、可愛いですね。
最後に、アインの武装の耐久力が限界を迎えようとしています。
最前線で良く戦ってくれましたね、ありがとうございます。
とは言え、これから戦うボスを相手に、ほぼ私がソロで相手をしなければならないということになりました。
困りましたね、ふふ。
というわけで、ここは一度、自分に出来ることを再確認していきましょう。
PN:レオナ=ユベリア
・Status
├LV:40
├HP:9548
├MP:11111
├STR:100(124)
├VIT:500(622)
├AGI:1000(1495)
├DEX:100(124)
├INT:1000(1413)
└MNT:500(622)
・Skills
《片手剣:LvMAX》
└《細剣:Lv23》
《軽業:LvMAX》
└《曲技:Lv38》
《体術:Lv80》
《飛行:Lv17》
《古代言語魔法:Lv43》
《四大元素魔法:LvMAX》
└《第五元素魔法:Lv1》
《暗黒魔法:Lv63》
《死霊魔法:Lv42》
《魔眼:Lv29》
《HP増加・小:LvMAX》
└《HP増加・中:Lv10》
《MP増加・小:LvMAX》
└《MP増加・中:Lv32》
《HP自然回復・小:Lv70》
《MP自然回復・小:LvMAX》
└《MP自然回復・中:Lv58》
《HP&MP自然回復・小:Lv39》
《STR増加・小:LvMAX》
《VIT増加・小:LvMAX》
《AGI増加・小:LvMAX》
└《AGI増加・中:Lv50》
《DEX増加・小:LvMAX》
《INT増加・小:LvMAX》
└《INT増加・中:Lv42》
《MNT増加・小:LvMAX》
《基礎ステータス増加・小:Lv45》
基礎ステータスの高さはともかく、パッシブスキルが多いですね。
ちなみにスキルなのですが、自分の行動で習得したり、経験値を支払って習得したり、条件を満たさなければ習得できなかったりします。
ステータス下部の基礎ステータス増加や自然回復量上昇などは、経験値を支払ったり、条件を満たしたりして習得しました。
《魔眼》から上のスキルは全部行動習得か初期習得ですね。
見ていただいたらわかる通り、私は魔法的な手数が多い、典型的な魔法型のステータスです。
ちなみになのですが、私は一般的な出自のプレイヤーとは異なり、基礎ステータスがかなり高いです。
特にHPやMPの計算式はかなり異なるようで……一般的な戦士系プレイヤーの10倍のHPがありますし、MPに至っては20倍ほどです。
その代わり、自然回復系統スキルの効果は大分弱まっているようです。
当然ですね、というより弱まっていても母数が大きすぎてそこまで気にしなくてもよいという。
まあ、パッシブ関係は最悪どうでもいいのです。
問題はアクティブスキル、能動的に発動する技を覚えるタイプのスキルたちです。
これらは必然的に技を習得すると、できることが増えるので立ち回りに大きく関わって来る要素です。
それらを確認した後、私が抱いた感想は……
「できること増えすぎですね、困りました」
はい。
できることが増えすぎて困りました。
剣技や体術などはまだマシなのですが、魔法関係が多くて困っています。
私は物覚えが良い方ですが、流石に一朝一夕で覚えられる量ではありませんでした。
ざっと数十、下手をすれば百を超える魔法の羅列に、説明文そのものを脳が拒否し始めました。
一番強いのを使えばいいというわけでもなさそうなのが、さらにそれを加速させます。
軌道、範囲、弾速、威力、どれもパラメータが異なり、使うにもケースバイケースですね……。
え?今まではどうしていたのか?
初期習得の魔法で何とかなってしまっていたから、頭を抱えているのですよ。
まあ、覚えるのですけれども。
「……ちょうど良くボス部屋の前ですし、一時間ほど休憩といたしましょう。アイン、申し訳ありませんが見張りだけお願いします」
「御意」
「あと、コスモスさんをイイ感じに休ませておいてください。毛布などは出しておきます」
「なぜそのようなものを……?」
「遠征先で寝泊まりするかもしれないじゃないですか。キャンプ用品は揃えてありますよ」
「はぁ……」
そうして、アインとコスモスさんを休ませながら、魔法の説明文と格闘するのでした……。
……。
………。
…………。
「陛下、一時間が経過いたしました」
「おや?時間というものは早いですね」
集中していたら、あっという間に一時間が経っていました。
恐ろしいですね。
昔から、集中すると時間を忘れてしまいがちではありますが。
「なにやら虚空を睨んで難しい顔をされていましたが」
「習熟した魔法に関して戦術的な利用法を考えていました。出番の多い主要な魔法は大まか把握したので大丈夫でしょう。この先に挑み打ち勝ち、一度帰還するとしましょう。アインはコスモスさんの護衛を」
「……いっぱい休んだ、もう大丈夫」
「膝が震えていますが?」
「……もうすぐ帰れる。なら、浮けばいいから」
「そうですか。ならばアイン、命大事に、でお願いしますね」
「御意に」
では……始めましょう。
初めてのボス戦です。
ボス部屋の扉を開き、中に入ります。
扉を潜る前から見えている大きなシルエット、人型のソレは、私たちが完全に中に入ると、動き出しました。
ので、先制攻撃をします。
「《グレイシャルグレイブ》」
《四大元素魔法》スキルLv85で習得する氷結系上位魔法、《グレイシャルグレイブ》。
タンナを陥落させるときに使った、取り回しの割に威力が高い《古代言語魔法》とは異なり、《四大元素魔法》は基本的に大振りで大火力です。
補助系のものもあるにはありますが、攻撃系となると大振りになるのは否めませんね。
そして、そんな魔法を選んだ理由ですが、至極単純です。
大きなものには大きなものをぶつけるだけ。
地面から勢いよく突き出す氷結の槍による大質量攻撃という結果をもたらす魔法によって、大きな人型のソレ、ゴーレムの胸部を強かに打ち付けます。
「やはり先制攻撃、先制攻撃は全てを凌駕します」
よもや一発で大ダウンが取れるとは思いませんでした。
このまま畳みかけてしまいましょう。
「エメス回路?生憎とそんなものが必要無い程度には暴力に溢れているのです。私の実験台になってくださいな」
そうして、約十分後。
ゴーレムは無残なガラクタと成り果てて、私に骸を晒しました。
「大勝利です」
それから少しして。
「ふぅ。やっと帰ってこれました」
「……足が、痛い……」
「もしや筋肉痛ですか?森の方が遠いでしょうし、街に泊まっていきますか?」
「……そうする」
ダンジョンから無事脱出し、帰路につきました。
戦利品については、コスモスさんは全て私に譲るそうで、ならば遠慮なくともらい受けました。
今はコスモスさんを背負って歩いています。
軽いですね、この人。
「……ねえ、レオナ」
「なんでしょう」
「……楽しかった?」
「ええ、とても」
「……そう。なら、あなたなのだろうね」
「なんでしょう?」
「……レオナ、私の契約者になって」
「……はい!?」
———シークレットワールドクエスト《星詠みの夢》が発生しました。本クエストは自動で受諾されます———
なぜそうなったのですか???
・《星詠みの夢》発生条件
1:規定以上の目的指標値
2:規定以上の武力値
3:規定以上の好感度
4:規定以上の犯罪値。
5:サービス開始より規定期間内に上記四項目を満たし、規定以上の《色別値》を満たす
「少女には、叶えたい理想があった。
少女には、届けたい言葉があった。
しかし、それはもう叶わない。
しかし、それはもう届かない。
それでも、少女は夢を見る。
それでも、少女は夢を願う。
故に、汝は魔王。
今ある世界に災厄を齎すもの。
故に、汝は勇者。
未来の少女に救世を齎すもの。
ならば汝、何者なりや?」