異世界作家創世録   作:もちまるまめ

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第8話 罪人 裏(1)

 

 魔女の失踪はロマネスク王国に多大なる影響を及ぼした。

 

 十数人の有力貴族からなる王国の意思決定機関――王国議会は貴族主義復権を目論む一部の王侯貴族の手に堕ち、ロマネスク王国再建以来、魔女が手引きした貴族と平民の宥和政策をことごとく撤廃した。

 

 当然、宥和を重んじる魔女派貴族は国の混乱を危惧して王へ議会の即時停止を求めた。しかし、王はそれを棄却し、日和見を決め込んだ。

 

 魔王戦役以後、魔女の提言により新生ロマネスク王国は立憲君主制を採択している。戦役以前に比べて王権は制限されることになったが、王国法上、議会に対する強制力はいまだ健在のはずだ。

 

 にもかかわらず、なぜ王は復権派貴族の暴走を止めようとしないのか。

 

 魔女派貴族の誰もが考えたその裏には、やはり復権派貴族の影があった。

 

 王家の日和見は今に始まったことではない。

 

 その歴史は王国再建時代にまで遡る。

 

 立憲君主制を採択したことによって、王権は従来に比べて遥かに制限を受けた。象徴たることを求められ、議会の自主性を育むために政治への介入を最小限とする慣わしができたのだ。

 

 いつしかそれが慣例となり、有事の際には魔女が介入することもあって、王家の王家たる意識と政治的権力は衰えた。

 

 そこに目を付けたのが復権派貴族であった。

 彼らは魔女が国家運営から離れて以降、秘密裏に王家との癒着を進めていた。

 

 これにより王家の日和見は加速。

 今となっては王権を行使する考えすらなく、復権派貴族の傀儡へと堕ちている。

 復権派貴族は来るべき時に備えて、着々と雌伏の時を過ごしていたのだ。

 

 そんな彼らにとって魔女の失踪は青天の霹靂だった。

 

 その真偽を確かめて魔女が還らないことを確信すると、彼らは一気呵成に議会の乗っ取りへと動き出した。

 

 王国の中枢は復権派貴族の手に堕ちた。

 

 魔女が作り上げた誰しもが平等に成長の機会を与えられる箱庭は崩れ去り、王国は貴族による貴族のための国へと生まれ変わったのだ。

 

 もはや止められるものはいない。

 

 王国を手中に収めた復権派貴族は、手始めに王国法に手を加えた。

 

 魔女が王国再建の際に追加した平民と貴族の平等宣言を抹消した。これにより魔法は庶民の手から剥奪され、同時にフルルイエが謡った教育の平等も焼失した。

 

 それに加えて、かつての栄光であった貴族法を復活。

 

 これにより貴族はそれぞれの領内で限定的な強権を保持することになった。

 

 わずかひと月の出来事である。

 突如として課せられた重税に民は苦しみ、これまでの生活を捨てることを余儀なくされた。

 

 しかし、王国を手中に収めた彼らの欲望は留まるところを知らなかった。

 

 かつての栄光に縋り続け、代々蓄積されてきた憎しみと欲望はすでに彼ら自身の手を離れていた。

 

 このままでは国として立ちいかなくなることはわかり切っている。

 

 それなのに止まらない。止めることができなかった。

 

 崩壊の足音はすぐそばまで近づいていた。

 

 その先駆けは王都リップル。王のお膝元だった。

 

 リップルは王国でも主要な経済都市である。建国当時から地理的に恵まれ、各国を結ぶ流通の中継地点として栄えてきた。近年では文化の側面でも類稀なる発展を遂げ、その経済効果も並大抵ではない。

 

 復権派貴族はそこに目を付けた。

 

 利権を掠め取り、私腹を肥やそうとしたのだ。

 

 彼らはまず王都の治安維持組織である王都衛兵団を解体し、組織の再編成を行った。名目上は他国から流入する不法移民に備えてとされていた。だが、実態はトップを挿げ替えて、末端にまで手駒を忍ばせることによる私物化だ。

 

 結果的に治安は低下。

 他国からの不法移民どころか各地からの観光客すらいなくなった。

 

 観光事業を統括していた商会は憤慨した。彼らは治安の悪化を招いた王都衛兵団及び、その再編成に関わった一部組織の人間を批判していたが、そのトップは暫くして亡くなった。急病ということになった。

 

 今や王都は悪徳を至上とする者にとっての楽園だ。治安維持組織など形だけ。権力と金さえあれば大抵の罪ならすぐさま釈放される。

 

 噂を聞きつけた各地の犯罪組織も続々と王都へと進出してきている。

 

 彼らは言葉巧みに復権派貴族へと取り入り、各地で縄張り争いを繰り広げた。

 

 王都リップルにかつての華やかさはもうない。

 

 そこにあるのは果てのない欲望と、日々を怯えながら暮らす無辜の民たちだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 当然、天上人である貴族たち、とりわけ復権派閥の者たちは市井の人々の暮らしなど知ったことではない。

 

 彼らは毎日をご機嫌に過ごしている。まさにこの世の春だ。

 

 各地の情勢が落ち着いた頃、彼らは再び議会を開いて祝杯を挙げた。

 

 貴族主義復権は成し遂げられた。

 ならば、次はどこへ向かうのか。

 

 歓談を挟みながらも、彼らの脳裏ではとうの昔に答えは出ていた。

 

 当然、己が抜きんでて富と栄誉を獲得することへと邁進するのみ。

 

 彼らとて一枚岩ではない。復権派という派閥はあくまで大局的な主義主張が一致したに過ぎず、それ故に、その団結が瓦解する瞬間も早かった。

 

 祝杯を挙げた翌日には有力貴族の一人が死に、空いた議席には臨時的な措置として他の有力貴族の遠縁が付いた。これにより、その貴族の発言権は増した。死因は病死とされていたが、明らかな暗殺だった。

 

 その一件を皮切りに、議会内で権力闘争が勃発する。

 刺客を差し向け、弱みを握り、強者に取り入り、暗殺を画策する。ドロドロとした貴族の争いは、市井の思惑とは別に進んでいく。

 

 そうなってくると需要が高まるのが裏稼業を生業とする人々だ。

 

 彼らは裏切りを許さず、決して依頼主に逆らわない。

 でなければ信用を失い、業界から干されるからだ。

 

 ()()()()()()を生業とする配下を持たない貴族や一部の有力者は、そんな人物が多数所属する裏の組織に頼ることとなった。

 

 暗殺者ギルドというものがある。

 

 王国に限らず、隣国である帝国をも股に掛ける巨大な犯罪組織である。

 

 実質的なトップは存在しない。各地にその地域を管轄する長老が存在しており、彼らがそこら一帯の元締めとなって、秘密裏に依頼を各地の構成員に振り分けていく。

 

 縦の繋がりは強固な反面、横の繋がりは緩やかで希薄だ。誰と誰が同僚なのかは構成員も把握していない。それどころか直属の上司の素性すら末端が把握しているのは稀である。そのため帝国で浄化作戦が執られた際も、軒並みの犯罪組織が一掃された中、暗殺者ギルドだけは今でもしぶとく活動を続けている。

 

 マグニアはそんな暗殺者ギルドに所属する、王都在中の構成員だった。

 

 仕事ぶりはそこそこに優秀。これまでの仕事も大きな失敗もなく、上々の結果を報告できている。

 

 顔も知らない上司からの評価も悪くない。末端の構成員としては重宝されている部類だ。しかし、彼自身の自己評価としては、あくまで中堅留まり。

 

 彼は小器用だった。なんでもそつなくこなせるが、トップレベルには届かない。それに、ここぞというときにしくじってしまう悪癖があった。

 

 無論、仕事においてそんなことは許されない。一つのミスが文字通りの命取り。己の欠点をよく理解しているマグニアは、日頃からメンタルトレーニングと鍛錬をかかさなかった。

 

 彼がこの仕事を始めた理由は至極単純。

 金を得るためだ。

 

 彼は幼い頃に捨てられた。

 最古の記憶は弟と共に薄汚い路地で身を寄せ合っていたところを人攫いに襲われた場面だ。

 

 マグニアは無我夢中に暴れた。その拍子に拘束が緩んで、隙を見て一心不乱に逃げ出した。

 

 それ以降、弟とは会っていない。

 どこぞに売られたか、はたまた逃げ出して幸せに暮らしているのか。

 

 いくら後悔しても弟には会えない。

 マグニアはせめて幸せに暮らしていることを切に願っていた。

 

 行き倒れていたマグニアは王都の小さな孤児院で拾われた。彼らはマグニアを甲斐甲斐しく世話をして、衣食住を与えた。

 

 幸いにして、マグニアはすくすくと成長して、無事に成人を迎えることができた。

 

 マグニアは自分を育ててくれた孤児院に感謝していた。

 一度は終わっていたはずの命だ。これからの人生は孤児院のために生きようと決意した。

 

 独り立ちしてからというもの、マグニアは冒険者として生計を立てて、得た報酬のほとんどを孤児院に寄付していた。

 

 しかし、駆け出しの冒険者が得られる報酬など雀の涙だ。金に困ったマグニアは冒険者活動の中で知り合った後ろ暗い伝手を頼りに暗殺者ギルドと接触し、その構成員の末席に名を連ねることを許された。

 

 暗殺者ギルドの仕事は冒険者として活動するより遥かに儲かった。

 それは暗殺者ギルドの仕事にかかる単価が高いというのはもちろんだが、マグニアの優秀さが故でもあった。

 

 当然、マグニアは得た報酬のほとんどを孤児院へと寄付した。

 だが、冒険者の時と違うのはその額だけではない。

 彼は寄付を匿名にしたのだ。

 

 暗殺者ギルドの仕事はどれも非人道的だ。

 その名の通り殺しはもちろん、密偵、護衛、秘密工作、依頼されたのならなんでもこなすのが暗殺者ギルドの主義だった。

 

 しかもターゲットは必然的に貴族や豪商などの権力者となる。もしマグニアの素性が割れたら報復は避けられない。

 

 そんな危険な仕事をしているマグニアは、万が一のことを考えて孤児院との繋がりをなるべく隠しておきたかった。

 

 そして何より、孤児院の人々はみな心優しい。マグニアがそんなことに手を染めて金を稼いでいると知れば悲しむだろう。

 

 マグニアは恩人を悲しませたくなかった。

 だから名前を隠して寄付を行い、冒険者時代は数日に一度は顔を出していた孤児院に帰ることもなくなった。

 

 たとえこれがエゴだとわかっていても、彼にはこれくらいしか恩返しの方法が思いつかなかった。

 

 そんなマグニアが大口の仕事を受けたのは二《ふた》月前のこと。

 

 巷ではとある小説が出版され、話題作として王都の街を席巻していた頃だ。

 

 学のない彼にはその面白さはわからなかったが、文字の勉強になると思い、孤児院への寄付と共に大量の小説も送った。

 

 そんな折、彼の元へ依頼が届いた。

 

 そのスクロールはマグニアが留守の最中に、枕の下に忍ばされていた。

 内容はとある貴族の別宅へと忍び込み、そこに安置されている()()に細工をするというもの。

 

 こういう依頼はたまにある。大抵は依頼主も貴族で、ターゲットとなった貴族はその政敵だというのがよくある話、らしい。

 

 マグニアには政治的な話は分からないが、仕事で付き合いのある魔法使いがそんなことを言っていた覚えがあった。

 

 どちらにしろマグニアが依頼を断ることはない。金になるならどんな危険で非道な仕事だってやるつもりだった。

 

 マグニアは受領の刻印を記して呪文を唱えると、スクロールを暖炉の炎に放り込んだ。

 

 決められた手順を踏んでスクロールが燃やされたことにより、依頼の受領完了は魔法によって上司へと通達される。

 

 あとはマグニアの方で、定められた期限以内に依頼を達成するのみだ。

 

 早速、必要な物資の調達をするため、マグニアは懇意にしている魔道具店に向かった。

 

「やめといたほうが身のためよ」

 

 そう言われたのは身体強化のポーションを物色していたときのことだ。

 

 マグニアはカウンターへと目を向ける。

 そこには渋い顔をした店主――魔法使いアリリがいた。

 

「受領の刻印はした。取り下げはできない」

 

「そうだけども、言わずにはいられなかったのよ」

 

 アリリはこの業界では数少ない、マグニアが確信を持って同業だと言える人間だ。なにせ暗殺者ギルドを紹介してくれたのは彼女だ。今もなお、その縁でこうやって仕事の度に世話になっている。

 

「そもそも、なぜ依頼の内容を知っている?話した覚えはないが」

 

「んー、乙女の勘ってやつ?」

 

「......」

 

 アリリの戯言をマグニアは無視する。どうせ知られたところで問題はない。同じ組織の人間だ。

 

 それに、マグニアはアリリが依頼の内容を吹聴するような人間だとは思っていなかった。

 

「あなた、これから潜入する屋敷が誰のものかわかってる?」

 

「知らん。それを聞きに来た」

 

「あんたねぇ......」

 

 マグニアのあっけらかんとした態度にアリリが呆れる。

 おどけた様子を引っ込めて、彼女は話を続けた。

 

「王都リップルの一等地区。あそこはどこも警備が厳重なのは前提として、あんたが行くその屋敷――今を時めく王国議会の筆頭貴族、ジルドロン辺境伯の別邸は段違いね」

 

「王城ロマネスクよりもか?」

 

「場合によっては」

 

 それを聞いて、マグニアは素直に驚いた。

 

 数年前、マグニアは一度だけ王城に潜入したことがあった。

 

 仕事の内容は城内の位置関係を探ること。おおかた、帝国からの依頼だろうとはアリリの推測だ。

 

 王城というだけあってその警備は尋常ではなかった。

 近衛や給仕が忙しなく城内を行き来し、極めつけはあの魔女フルルイエの結界が侵入者を阻む。マグニアは入念な下準備を重ね、数多の魔道具を行使し、見事に仕事を成し遂げた。

 

 今回の標的はそんな王城よりも警備が厳重だという。

 マグニアは少しだけ安請け合いしたことを後悔した。

 

「数年に一回、各地で行われてる地下オークションのことは知ってるわよね?」

 

「もちろんだ」

 

「今年はそれが王都であるの。しかも今までと比べて最大規模。王都がこんなだから多少派手にやっても問題ないって判断なんでしょうね。まあ、私たちとしては仕事が増えるから無法万歳って感じね」

 

 その言葉とは裏腹に、アリリは無感動に肩を竦めた。

 

「これは秘匿情報だけど、あなたの標的、ジルドロン辺境伯はそのオークションの常連。オークションの度に王国禁制の品を競りにかけてがっつり儲けてるって話ね。つい最近、外商経由で怪しげな積み荷がジルドロン公爵の別邸に運び込まれたらしいから、タイミング的にも細工する品はおそらくオークションに出品するために運び込まれたその()()()でしょう。なにをやらせたいかまでは知らないけどね」

 

「毎回タダで情報をくれて助かる。情報屋いらずだな」

 

「あんたこれ普通にツケにしてやってるだけでタダじゃないからね?」

 

「出世払いで頼む」

 

「次の会計の時に今までのツケ上乗せしとくわね」

 

 都合の悪い言葉は無視して、マグニアは物色を続ける。

 アリリはケッと侮蔑を露わにした。

 

「そういえば、ひとつ訊ねたいことがあるんだが」

 

「金取るわよ」

 

「このスクロールがなにかわかるか?」

 

 マグニアが懐から取り出したのはボロボロのスクロール。それは依頼書と共に枕の下に忍ばされていたものだ。

 それを受け取ったアリリは顔を顰める。

 

「狂乱の魔法が込められてる」

 

「なんだそれは?」

 

「対象となる生き物の理性を飛ばして、文字通りハチャメチャに暴れさせる魔法ね。一部の国ではテロに使われたりもしてる。王国では魔女が禁呪に指定してからはスクロールの製造もできないはずだけど......この感じを見るに、禁止以前のシロモノね。相当に年季が入ってる」

 

「危険な魔法か」

 

「危険も危険。使いようによってはこれ一枚で傾いた王都へのトドメになるくらいには危険ね」

 

 だけど、とアリリは続けた。

 

「それは本当に使いようによってはって話。このスクロール一枚じゃ対象にできるのは一つだけ。暴れさせる目的は知らないけど、そこら辺の冒険者や子悪党を操ったところですぐに鎮圧されておしまい。そもそも、あんたがこれを使う場所はお貴族さまのお屋敷。そんなところに王都ないし、その貴族に危害をもたらすことのできる人間が普通はいるとは思えない」

 

「......そして王都で行われるオークション。その貴族はオークションのため、別宅に王国禁制の品を貯め込んでいる。そして狂乱の魔法は生物にしか発動しない。――対象は人じゃない可能性がある」

 

「つまりはそういうことね。おおかた、その生き物に一等地区で暴れさせて、責任を追及して失脚なりなんなりを考えてたんでしょう。いつもの政敵つぶしね」

 

「俺は金が貰えれば文句はない」

 

「まあ、あんたはそうよねぇ」

 

 マグニアは集めた魔道具をアリリのいるカウンターに広げた。

 アリリはいつものように帳簿を広げて勘定をする。

 

「おい、いつもの倍はするぞ。ツケは次の会計だろう」

 

「ツケてる分際で文句を言うな。というかそもそも、これはツケの上乗せじゃなくて合算でこの値段。今の王都を見ればわかるでしょうけど物価高なの。魔道具も食料も雑貨もすべて高い。ほんと勘弁してほしいわ」

 

「そうなのか、大変だな」

 

「あんたも渦中の人間なんだけど。というか次こそはツケ払ってよね。私の生活のためにも」

 

「考えておく」

 

 手痛い出費だが生活に支障が出るほどではない。そもそも、マグニアの仕事のスタイルは魔道具に頼り切っている。そこをケチっていては元も子もないのだ。

 マグニアは懐から麻袋を取り出し、代金を支払った

 

「それじゃあ、また来る」

 

「はい、近いうちに」

 

 用は済んだとばかりにアリリ手元の帳簿へ視線を落とした。

 マグニアも荷物を整理して店を出る。

 頭の中で計画を練りながら帰路へと着いた。

 

 標的は王国内でも随一の権力を誇るジルドロン公爵。

 その別宅に安置されている推定謎の生き物。

 

 細工の意図がアリリの推測通りなら相当に強力な生き物だと推察できる。そんな危険な生き物を屋敷内で放し飼いしているわけもないだろうが、その点もよく警戒しなければならない。その分、報酬もかなりの額を期待できるだろうが。

 

「......しばらくはみんなに楽をさせてあげられそうだな」

 

 朧気となった孤児院のみんなの顔を思い浮かべて、マグニアは密かに笑みを浮かべた。

 

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