ガンダムGQuuuuuuX〜よっしゃ、宇宙世紀だ……なんか違くない?   作:とりマヨつくね

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なんか思ってた尋問と違う…

 前回の、ラ◯ライブ!

 わりい、おれ死んだ。

 

━━━━━完━━━━━

 

 ……嘘です、ごめんなさい。

 と言っても、逐一説明するのも面倒だから、前回の話忘れた人は二話を読んで。

 まぁ、あの後どうなったかというと、普通に意識を刈り取られて目が覚めたら独房の中ですよええ……

 まぁ、旧式艦って言っても、中はとても清潔で住み心地は悪くない。

 むしろ、セイラさんとかも入ってたんだよな……ってちょっと興奮した。

 ほらそこ、それ言ったらジオンのおっさんだって入ってたろとか、その世界線だとセイラさん入ってないでしょ、とか言わない。悲しくなるだろ。

 とはいえ、これは非常にまずいってもんじゃない。

 南極条約があるからある程度人道的な待遇を期待したいが、俺の今ある立場が立場すぎて期待できそうにない。

 それにあのシャリア・ブルの目、あんなの見たことないぞ。

 あんな目的の為なら手段は選ばない系の人でしたっけあの人。

 ああ……怖い。

 拷問も怖いが、それ以上にあの馬鹿(シュウジ)がやらかさないかが不安で仕方ない。

 まさか、腹空かせてどこかの女子高生のヒモとかなってないよな?

 アイツ、顔がイケメンの不思議ちゃんだから年頃の女の子には劇薬なんだよ。

 間違いが起こってからは遅い、どうにかしてここを抜け出さなければ……!

 そんな馬鹿な思考をしていると、扉が開く音がした。

 扉の向こうから入ってきたのは二人の男女。

 片方は俺を取り押さえた茶髪の男、もう一人は若い女だ。

 男の方は随分と仏頂面で、どうやら俺のことを警戒しているようだ。

 

「飯ってわけじゃなさそうだけど……まさか尋問ですかい?」

「ああ、そうだ。お前には色々聞かないといけないと事情があるからな」

「ちょっと、エクザベ君。そんなはっきり言わなくても……」

「別にいいさ、俺とソイツは一応は殺し合いをした仲だ。無理に仲良しこよしをする必要はないさ」

 

 そう言うと、俺はゆっくりと立ち上がった。

 エクザベと呼ばれた男は前に出てホルダーから銃を取り、あっという間に一触即発の現場が出来上がってしまった。

 この反応は予想外すぎて、内心ビクビクしてるがここで怖気ついてはダメだ。

 不的な笑みを作りながら、俺は自信たっぷり(大嘘)な声で言った。

 

「そんなカッカするなよ。さぁ、尋問でもなんでもこいよ」

 

 

「グアあああああああああああああ!」

 

 ホワイトベース、じゃなくてソドンの拷問室で俺の絶叫が上がった。

 ああ、なんと情けないことだろうか。

 あれほど息まいといて、こんな結末は本当に情けない。

 けれどね、けれどね、これだけは言わせてほしい。

 

「俺の目の前で、鰻の蒲焼を焼くのはやめろおおおおおおおおお!?」

 

 グゥ……と、腹の虫がさっきから鳴りっぱなしの空腹状態に、この炭火焼の鰻の香りは元日本人の俺にとってあまりにも辛い。

 そんな俺の様子を目の前の緑髪のナイスミドルの男、シャリア・ブルはパタパタとうちわを当てながら焼いていた。

 

「ふふ、実はつい先ほど野暮用で街を歩いていたら偶然見つけまして、なんでもイズマコロニーの名産なんだとか」

 

 いや、そんなこと聞いていないん━━━━ギァ、煙が目に!?

 

「おや、すいません。換気はしているのですが、いかんせんわたしが不慣れなものでして」

 

 そもそも宇宙船で鰻の蒲焼を焼くんじゃないよ!

 火災防止装置さん!? サボってないで仕事してくれませんかね!?

 っていうか、この流れ知ってるぞ!

 あれだろ、お○様、拷問の時間ですで見たことがあるぞ!

 

「ふむ、大体このぐらいでしょうか」

 

 そう言って、おあつらえ向きに用意された炊飯ジャーを開け、これまたおあつらえ向きに用意された丼に銀色に輝く白米を乗せていく。

 んもうおおおおおおおお、なんでこんな文句をつけようのない所作なんだよ!

 ああ、いいな……鰻。

 前世もそうだが、この宇宙世紀世界はコロニー落としのせいで数が減っている上に、戦後にそこまでの需要と供給がないせいで人工食材の再現されてないせいで、養殖したものでも一般市民が食えるお値段はしていない。

 くそぉ……羨ましい。

 地面に突っ伏しながら涙を流していると、目の前に丼がもう一つ置かれた。

 

「んあ?」

「いえ実は少々買い過ぎてしまって、良かったら食べてくれませんか」

 

 あらやだ、何このイケメン……って違う!

 これはあれだ、今では伝説になっている刑事ドラマのカツ丼と同じだ。

 それに薬が盛られていないとは限らない。

 警戒するのに越したことはない━━━━とか思っていたら、目の前のシャリア・ブルが箸を割って鰻を食べ始めた。

 

「なっ……!?」

「別に何も入っていませんよ、平時なんですから。それにあなたにはわからないかもしれませんが、この歳になると……ね」

「ああ……なるほど」

 

 確かに辛いよね、胃もたれ。

 前世は二十代後半までは生きてきたから分かる、昔はイケたのにある時から急に胃が油に追いつかなくなるんだよな。

 今にして思えば、二度目の人生で一番嬉しかったことは、肉をどれだけ食っても平気なことなのかもしれない。

 

「食べないのですか?」

「……貰う」

 

 もう完全に毒気を抜かれてしまった俺は、シャリア・ブルから箸を受け取ると鰻を口に含んだ。

 香ばしさと甘辛いソースが絡み合ってとても美味い。

 それからしばらくして。

 

「さて……」

 

 お互いに鰻を食べ終えると、本題に入ることとなった。

 先ほどの和やかな雰囲気とは打って変わって、シャリア・ブルの目が酒場の時と同じような鋭い目に変わった。

 

「まずはお名前を」

「エド・スターリングでありますよ、シャリア・ブル中佐」

「おや、私のことをご存知でしたか」

「まあ、救国の英雄である赤い彗星のマヴだからな。ちょっとネットを調べれば出てくるさ」

「あなたの場合は事情が違うようですがね」

 

 シャリア・ブルは一つのファイルを取り出すと、中身を見せるように俺の前に差し出す。

 書いてあるのは、俺の過去の遍歴と現在に至るまでの動向、そして俺のケンプファーのデータ。

 まさに俺に関わる全ての情報がそこに詰まっていた。

 

「エド・スターリング。年齢22歳、独身。幼い時に両親と共にサイド5のコロニー移住。しかし母親は病で他界、父親もその数ヶ月後にコロニーの修理作業の事故で死亡。その後は施設で子供時代を過ごす。そしてUC77年にジオン公国軍に入隊と同時に士官候補生として訓練を受け、二年後に准尉としてルウム戦役で戦艦二隻の撃沈を成し、少尉に昇進。それから━━━━」

「わかった! わかったから! そんなつらつらと人の過去を語るな!」

「ふむ……確かにそれもそうですね。では簡潔に、我々が聞きたいのは主に三つです」

「三つもあるのか……」

「はい、三つです。一つはあなたの所有するMSをどこで手に入れたかについて、もう一つは赤いガンダムのパイロットの詳細と行動を共にしていた経緯、最後にその目的です」

 

 まあ、妥当なところか。

 うーん、と言っても俺が話せることって、そんなに多くないんだよな。

 確かにシュウジと寝食を共にし、苦境を何度か一緒に潜り抜けもしたが、こうして改めてみると俺はアイツのことをよく知らないんだな。

 仕方ない、ここは素直に話すしかないか。

 変に疑われて、本当に自白剤とか打たれたくないし。

 

「ケンプファーに関してはある奴から依頼を受けて、その時に手に入れた奴だ」

「依頼、ですか?」

「ああ、依頼主は不明で内容は貨物船の護衛。それでその依頼の報酬としてあの機体を貰ったんだ」

「なるほど。では赤いガンダムのパイロットについて、教えていただけますか?」

「……名前はシュウジ・イトウ。正確な歳は知らんが、多分17か18。見た目は青髪に赤めの腹が立つほどのイケメン」

「なるほどなるほど……?」

「で、その見た目と同じくらい腹がたつど天然で、金に対してルーズで万年金欠、おまけにトラブルメーカーで何度酷い目に━━━━」

「ま、待ってください! 何を話しているんですか!?」

「ん? パイロットの詳細ですが?」

「そ、そうですか。ではその彼とどういった経緯で行動を共にしていたのですか」

「別に特別なことはないさ。ある日、別のコロニーで行き倒れている所を偶然助けて、その日のうちにアイツが起こしたトラブルに巻き込まれて、のらりくらりとしていたら、この有様だよ」

「なぜ、通報しなかったのですか。貴方は馬鹿ではない。もっと早い段階なら、ジオンや軍警に引き渡すことだって出来た筈です」

「……それは俺のことを調べたアンタが分かるだろ」

 

 俺はアニメや漫画の主人公じゃないし、傭兵という職柄むしろお天道様に土下座しても許されない行為だってやってきた。

 今更、真人間に戻ろうにも戻ることは出来ないだろう。

 それに━━━━

 

「俺は曲がりなりにもアイツの、シュウジのマヴだ。そして今ここでマヴを捨てて、平気で生きていられる人間にはなりたくない」

 

 俺ははっきりと、そして宣言するかのように言った。

 

「なるほど……素晴らしい心意気だと思いますよ。ですが、彼の素性についてはペラペラと喋るんですね?」

「……数ヶ月前に、詐欺に騙されて、俺の個人情報をダークウェブにばら撒きそうなった腹いせにと思いまして」

「……聞かなかったことにしておきましょう」

「そうしてくれると助かります」

 

 うーん、せっかくカッコつけたのに、これでは台無しどころの騒ぎじゃない。

 というか、冷静になってみると今更ながら恥ずかしさがふつふつと湧いてきた。

 あっ、やべっ、死にたくなってきた。

 

「では最後に、シュウジ・イトウの目的について教えていただけませんか」

 

 そんな俺の思いを知ってか知らずか、シャリア・ブルは淡々と尋問を再開する。

 だが困ったな、アイツの目的なんて俺知らないぞ。

 そもそもアイツが目的意識を持って何かしたことって、あるのだろうか。

 あ、いや待てよ?

 

「……地球に行きたいって、なんでも『薔薇』を探してるらしい」

「『薔薇』、ですか」

 

 どこか意味深に、俺の言ったことを反復するシャリア・ブル。

 あれ? もしかして言っちゃダメな奴だった?

 ヤベッ、なんかすんごく怖くなってきたんですけど!?

 俺が心の中でガタガタ震えていると、シャリア・ブルは髪を小さく摘みながら少し考えたようにした後、口を開いた。

 

「あなた、私に雇われませんか?」

「……はい?」

 

 

 

 

 

 

 

 




なんちゃってオリ設定

ケンプファー(GQuuuuuuX版)

頭頂高17.7m
本体重量43.5t
全備重量78.9t
装甲材チタン合金セラミック複合材
搭乗者エド・スターリング
武装
60mm頭部バルカン
専用ショットガン
ジャイアントバズ×2
ビームサーベル×2
シールド
シュツルムファウスト

ガンダム鹵獲により統合整備計画が頓挫したことに不満を持つ、ジオンの技術者により建造された機体。
強襲用にスラスターとアポジモーターを各所に散りばめられ、機動力と運動性を底上げし、多種多様な武装を使用できるようにしている。
そのためジオン技術のみ使用された機体であるのに、その性能はガンダムにも匹敵する。
次期主力がゲルググに決定したことを皮切りに、その所在は行方不明になってしまっていたが、その数ヶ月後赤いガンダムと行動を共にしているのが確認された。

鰻(GQuuuuuuX版)

なんの変哲も無い鰻。
コロニー落としや環境の変化により、その数はさらに減っており、需要と供給の観点から人工食材による再現も行われず、より高価な代物になっている。
イズマコロニーでは名産品になっており、専用の大規模な養殖プラントが存在する。
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