ガンダムGQuuuuuuX〜よっしゃ、宇宙世紀だ……なんか違くない? 作:とりマヨつくね
良かったら、評価感想してくださると私がとても嬉しくなります。
やぁ、皆んな。
俺だ、エド・スターリングだ。
いきなりメタイ発言になるが、前回壮絶な拷問(?)を受けた俺はシャリア・ブルにとある提案を出され━━━━━
「これで四勝、負けなしです」
「素晴らしい……!」
なんでか知らんけど、一緒にクランバトルを見ていた。
うーん、なんで?
因みに今回の対戦カードの片方は例のガンダムチームこと、『ポメラニアンンズ』。
実に可愛らしい名前だが、使われてる機体がどっちもガンダムだからまったく可愛くない。
というか、シャリアさん?
アンタなに呑気に配信見ながら拍手喝采してるの?
あれ、二つともアンタらのところの奴だよね?
さっさと回収しないと、それはそれはこわーい人達に怒られません?
あと、僕の隣にいるコモリ少尉が凄く呆れています。
「今の試合を見て、どう思いましたか? エド・スターリング
そんなクライアントの呼びかけに、俺は軽く姿勢を正し思ったことを素直に口にする。
「あのじーくあくす? あれのことは知らんが、赤いガンダム……と言うよりシュウジの動きがいきいきしてるように見えるな。まるで、初めて同じ趣味の人と友達になったみたいな……そんな感じだな」
「なるほど、面白い回答ですね」
「お気に召してなによりだ」
とか言いつつ、俺は小さく安堵する。
NTとの会話は、どこに地雷があるかわからんから怖いんだよ。
このシャリアさんは、比較的安定はしてるものの、時々すげぇ怖くなるから下手なこと言えなねぇんだよマジで。
するとシャリア・ブルは、スマホを手に取り言った。
「このパイロット、もうガンダムクァックスを使いこなしている」
とても感心してる所すいませんが、それ逆にいえば取り返すの凄くむずいってことですからね?
なに嬉しそうにしてるのさ、というかジークアクスの言い方クセ強いな。
そんなことを考えていると、隣にいたコモリ少尉が話し始める。
「ポメラニアンズという連中の身元は、裏ルートを使って探っているのですが目ぼしい情報がありません」
「赤いガンダムと一網打尽にできるのなら、好都合ではありませんか」
「しかし、サイコミュの同士の共振がゼクノヴァの原因という報告もあります。放置するのは危険です!」
そうだそうだ! よく言ったぞ、コモリ少尉!
……というか、ゼグノヴァって割と簡単に起きるんですね。
あんまりそこらへんの話はよく分からないから、すっぱり忘れていたが冷静に考えて色々おかしな点がある。
原作、というか俺の知っている世界線のガンダムでは、NTのなり損いと自他ともに認めるシャアが、一人でアクシズショックの親戚みたいな現象を起こせるものだろうか。
まだ確定の情報ではないが、この世界のサイコミュが相当すごいのか、シャアのNT能力が原作より高くなっているのか、それとも全く違う何かに誘導されているのか。
ダメだな、情報が少なすぎる。
一旦放置!
「誰でも扱えるものではないんですよ……特にオメガサイコミュはね……ハハッ」
何わろてんねん。
はいー、これであのジークアクスにろくでもないものがあるのが分かりましたークソが!
おかしくない?
普通、ガンダムの厄ネタって原則一つじゃないの?
え? 別にそういうルールはない?
そっかー、なら仕方ないね……で納得できるかい!
「ところでエド特務中尉、お願いしてもらいたいことがあるんですが……」
「ん? え、あっ、ハイ……ナンデゴザイマショウカ」
いきなり指名を受けて思わずカタコトで返してしまったが、正直嫌な予感しかしない。
「君にはこのポメラニアンズの所在を捜索して貰いたい。エクザベ君も同行させても構いませんので」
「ちょッ、中佐!? それは流石に━━━━」
「できますね?」
「……ハイ」
不思議な圧に屈し、俺は素直に承諾した。
クソッ、こうなったらサブプランB(たった今考えた)だ。
「ちなみに期日とかってあります?」
「特にないですが、なるべく早い方がいいですね」
「了解いたしました。それでは行って参ります!」
よしッ! これで少しは時間稼ぎが出来るぞ!
それにアングラなクラバチームって言ったて、所詮は個人のチームだろ。
すぐ見つかるって余裕余裕!
◇
……とか思っていた、数時間前の自分をぶん殴ってやりたいですねぇ!
いや、冷静に考えてジオンの軍人達が裏ルートで捜索しているのに足取りつかめてないのに、大して頭も良くない 傭兵一人が何が出来るんだって話だよな、はははは……
心底自分に置かれている状況に絶望しながら、鉄製の柵に身を預けていると不意に声をかけられる。
「……なに、休んでいるんですか。特務中尉」
「おう……エクザベくん。ここ公共の場だから階級は言うな、それと年近いしそんなに固くならなくていいぞぉ」
「い、いやですが……」
「じゃあ、上官命令。敬語禁止な」
「ぐっ……了解」
少し強引だったかもしれないが、これぐらいしないと堅っ苦しいのを解いてくれないのだろう。
……にしてもエクザべくんの顔、随分と面白いことになってるな。
数秒ほど表情が二転三転すると、覚悟を決めたように小さく溜息をついた
「……ところで任務はどうしたんだ」
「ん……もちろんやってるさ、今は目ぼしいところを一つ一つ潰してるところ。けど浅瀬だと、もう限界だな」
「浅瀬?」
「そ、最初からアングラのところから探し始めると、向こうにも情報が伝わりやすくなる可能性もある。今時、チャットや掲示板に書き込んでいる奴なんて腐るほどいるし、事情通の奴だっている」
「だが事情を知っているなら警戒されるんじゃないか?」
「ハッ、承認欲求を拗らせてる連中がそこまで頭が回るかよ。大半の場合は自分に無関係なことならペラペラと喋り始める。逆にわざとはぐらかしたり、隠すような奴なら……?」
「……ッ!? 身内、もしくは自分にも不都合が起きるような関係ということか?」
「そういうこと、けど……まさかここまで掴めないとは思わなんだ」
これ相当小規模なチームなのか、逆に相当な隠蔽することができるほどの団体か。
前者は単純にコミュニティとしての繋がりが少ないから探すのが面倒臭いし、後者は後者でその団体との抗争になった時、楽に制圧できないから面倒臭いな。
おまけに下手に行動すると軍警に目をつけられる上に、最悪切り捨てられる。
何このクソゲー? オブザイヤー取れるよ?
けどここまで探しても出ないってことは、もう少し踏み込まないといけないってことだよなぁ……
「ん?」
その時、ふとある物が目に入る。
視界の先には黄色のキッチンカー、一見何の変哲もないが窓から顔を出した男と見覚えのある女子制服を着た少女が何かを話している。
無論距離が離れている為、声は聞こえないが口の動きで会話の内容を読み取る。
ええと……なになに?
『金が……赤い……ンダム……懸賞金……クラバ……教えろ』
ふぅん……なるほどな。
この手は悪くないかもしれない。
というかぶっちゃっけ、ハッキングなんかが出来ない俺には、これぐらいしか方法しか思い浮かばないしな。
はぁ……なんで俺にはチートがないんだか……
「どっこいしょ……」
「どうかしたか?」
「いやなに、案外近くに手掛かりが転んでいたもんでな……」
「?」
「ま、見てろって」
キッチンカーが離れていくのを見計らって、俺は女子高生に向かって歩いていく。
「よっ、数日ぶり」
と気さくに声をかけると、ビクッと身を震わしながらこちらを振り返る。
「ど、どうも……」
……エクザベくんもそうだが、出会って日にちが浅いせいかどいつもこいつも硬いなぁ。
シャリア・ブルほどじゃなくてもいいから、もう少しフレンドリーの方が楽なんだが……こればっかりは仕方ないな。
「急に話しかけて悪いな。仕事回りしていたら、知り合いを見つけたもんでな」
「あの、お仕事って何をしてらっしゃるんですか?」
「色々やってるけど、今は情報を集めるお仕事かな」
「情報屋ってことですか?」
「うん、まぁ……そんなとこ」
本当はジャーナリストとか言いたかったけど、軍に雇わられてることを悟られなきゃいい。
「それで何か聞きたいことでもあるんじゃないですか」
「ん? お、おう……話が早くて助かる」
さっきの弱々しい雰囲気と違って、しゃきっとした感じで問いかけてくる少女に少し驚いたものの、俺はすぐに思考を切り替えて仕事モードに入る。
「じゃあ、聞かせてくれよ。『ポメラニアンズ』について」
「……へ?」
「ん?」
どうかしたのだろうか?
なんかさっきまでのクールな感じから、また弱々しい感じになったんですけど。
ま、まぁ、いいか。
「最近調子のいいチームなんだってな。仮にもアングラな娯楽だからな。俺みたいな情報屋に情報を欲しがっているマニアが割といるんだよ」
「そ、そうなんですね……」
━━━━間違いなく、何か知ってるな。
顔を見れば、なんとなく相手の考えていることは分かる。
これはあくまで、今までの傭兵生活で身についた心読技術の一つだ。
傭兵足るもの、『騙して悪いが』な案件には警戒するに越したことはないからな。
さて、ここからはどうしたものか。
大金を渡して情報を買い取って下手に疑われるのは、あまり得策とはいえない。
俺が現段階で切れる
「無論、ただとは言わないぜ。お金は出せないけど、俺からは赤いガンダムとそのパイロットの情報を提供する。これならどうだ?」
俺の提案に少女は少し考えた後、まっすぐ目を向けて言う。
「その情報……買った」
「毎度あり」
◇
「な、ななな、なんですかこの情報!?」
時刻は夕刻のどこか。俺達はソドンに戻り、今日収穫した情報を資料にまとめて提出すると、コモリ少尉は大きな声を上げた。
当然だろう、裏ルートを使っても出てこなかった組織の情報が、たった一日で面白いぐらいにボロボロ出てるのだから。
まぁ……俺から言わせれば偶然が度々重なっただけなのだが。
「いい仕事ぶりです。次回も期待していますね」
「か、勘弁してくださいよ……俺は諜報員じゃなくて傭兵ですよ」
「ええ、理解していますよ。ですから今は休んでください」
「りょ、了解です。ではこれにて失礼します」
「ああ、それと━━━━」
圧に耐えられなくなった俺は、そそくさと部屋を出ようとすると後ろからシャリア・ブルから引き止められた。
「これは上官命令ですが、これからは敬語禁止にします。いいですね?」
「お、オーケー。じ、じゃあ、俺はそろそろ寝たいから退出してもいいか?」
「ええ、構いません。それと先程は冗談なので、気にしないでください」
と、シャリア・ブルはにこやかな笑みを浮かべるが、俺には悪魔の笑顔にしか見えなかったと、後の俺は語る。
もうヤダ……オウチかえりたい……(泣)