ガンダムGQuuuuuuX〜よっしゃ、宇宙世紀だ……なんか違くない? 作:とりマヨつくね
夜になると少し肌寒くなってきて、ようやく秋を感じられるようになりましたが、まだまだ暑い日が続いているので皆様もお身体にはお気をつけてください。
あ、作者は元気なのでご心配なさらずに(笑)
作品への感想、評価お待ちしております
「グォ……危ねぇ!」
やぁ、皆んな。つい最近ヒトデナシと言われたエド・スターリングだ。
今、全力でサイコガンダムの攻撃を回避している最中である。
いや、ほんと、この、ビットもどきの装甲が、速いし、硬いし、複雑な動きで、大変、なんだよね!?
く、くそ……こんな時にシュウジがいたら、役割分担できたんだけどなぁ……軍警にまともに戦える連中は━━━━いる訳ないか……!
……というか、このデカブツは一体に何処に向かっているんだ。
「ハロ、あのデカブツの向かっている先を予測しろ」
『ラジャー』
俺は攻撃を回避しながらハロに指示すると、無機質な返答が返り作業を始まる。
するとモニターに立体的なマップと
この方向って確か…行政区があるところか。
まぁ、普通に考えたらあそこを押さえるのが当たり前だよな。
けれど、まだ腑に落ちない点がある。
ソレは目的だ。
犯人の目星は大体想像がつくから、ソイツの思考というか描写された行動から、恐らく目的は離反したかはわからないが過激派の指揮向上。
コロニーを一つ制圧したところで、劣化していない量産型のビクザムが存在するこの世界で一体どれほどの影響力があるというのだろうか。
あのゴーグルがそんなミス起こすか?
……いや、アイツならやりそうだな。
だがそれはともかく、あのゴーグル野郎とて何の成果もでないのにこんなことをするとは思えない。
もしかして大統領官邸に誰かジオンのお偉いさんでもいるのか?
クソッ、考えることが多すぎる上に考えたところで意味ないことばかりだ。
こんな思考は破棄だ破棄、まずはやるべきことは何としても足止めだ!
「まずはシュツルムファウストを……!」
俺が武器を取り出そうとした瞬間、コックピット内に危険アラートが鳴り響く。
咄嗟に回避すると、後ろからメガ粒子の輝きがサイコガンダムに直撃する。
あ、危ねぇ……避けるの遅かったから俺蒸発してたわ。
あとであの髭上司にクレーム言ってやる!
……やっぱ、やめておこう。
戻ったら本当に逃げられなくなりそうだから。
後ろを振り向くと、ソドンが幾度もメガ粒子砲を放っていた。
しかしそれらの攻撃はサイコガンダムのIフィールドによって阻まれ、あまり効果があるようには見えない。
けれどヘイトがソドンに向いたおかげで、潜り込みやすくなった。
俺は機体のスラスターの出力を上げ、両肩に懸架したバズーカを両手に持ち直すとトリガーを引く。
放たれたバズーカの弾が胸部に当たったが、何ともないように爆煙を払い除けた。
硬すぎるだろ!
本当に装甲ないところに当たったんだよな!?
そうこうしていると、いつの間にかサイコガンダムが大統領官邸のビルをよじ登り始めた。
このッ……暴走しているくせに任務に忠実なのはある意味完成度高えなおい!
ていうか……屋上に人影が見えた。
拡大して見ると、そこに映っていた人物に俺は目を見開いた。
「き、キシリア!?」
どうしてこんなところに……いや、今はそんなことを気にしている場合じゃない。
今ここでキシリアが殺されようものなら、絶対にまた戦争が起きる。
そんなこと起こしちゃいけない、絶対にダメだ。
俺は続けざまにバズーカを放ち、何としてでもサイコガンダムを叩き落とそうとするが、あのサイコミュ装甲によってバズーカ弾が全て爆散される。
遠距離攻撃がダメなら、近接で━━━━ん?
MS反応……だと!?
俺が驚くする暇もなく、白銀色のMSがサイコガンダムの前に降り立つ。
その手には巨大な槍と特徴的な円形の盾を持っており、そのシルエットと状況も相まって、何処か騎士然としていた。
「あれギャンか!?」
大分アレンジが効いているが、宇宙世紀であそこまで騎士風のMSは俺は知らない。
それにキシリアがいるってことはアレに乗っているのって、もしかしてマ・クベか!?
……ってガノタ特有のファンサ(?)の匂いに反応している場合じゃない。
ヤベッ、サイコガンダムが思いっきしゲロビ撃とうとしているじゃねぇか!
ギャンの方は盾を構えて受け切ろうとしているが、とてもじゃないがあの攻撃を守り抜ける筈がない。
俺はサーベルを引き抜いた瞬間、サイコガンダムの腕を黄色の閃光が打ち砕いた。
上を見上げると、紫色した
その名はブラウ・ブロ━━━━いや、この世界ではキケロガと呼ばれていたのだったか。
史上初のNT専用のMAであり、灰色の幽霊の二つ名で知られているシャリア・ブルの愛機だ。
すると片腕を落とされたサイコガンダムがビルから落ちるが、残った腕でキケロガに向けてゲロビを放つと、装甲に当たり反射を繰り返す。
複雑に入り乱れたビームは、普通であったら回避する間もなく直撃していただろう。
だがそこは最高クラスのNT、立体的な機動にて反射されたビームを回避する。
これでは当たらないと判断したサイコガンダムは、腹部の拡散メガ粒子砲も含めた無差別攻撃を行う。
しかしそれすらも当たらず、キケロガが四機の有線式のメガ粒子砲を展開し、その内の二つがビームによって装甲を薙ぎ払うように焼き尽くす。
残った二機のメガ粒子砲が、サイコガンダムに一気に接近し前後に挟む。
そして瞬く間もなくビームが放たれ、サイコガンダムの腕と腹を撃ち抜いた。
少しの静寂の後、その巨体は数度の小爆発を繰り返し、最後に一際大きな爆発を起こして木っ端微塵となった。
「はは……化け物だな」
こうして本物のNTの戦闘を見たのは初めてだが、ここまでとは思ってもみなかった。
とても人が操っているとは思えないほどの正確さと冷徹な攻撃、今回は味方であったから良かったものの、もし敵であったのなら……
「考えたくもないな」
『……えますか。聞こえますか? エド特務中尉』
俺が小さくぼやくと、シャリア・ブルから通信が入る。
今の聴かれなかったよな、なんて心の中で呟くとヘルメットに手を当て応答する。
「聞こえていますよ、中佐。何かありましたか?」
『私は少々、用事を済ませるので君はソドンの護衛をお願いします』
「……えーと、ちなみに今すぐ契約更新ってできますかね?」
最大限の勇気を振り絞って、そうは言ってみたものの返ってきた答えは。
『残念ですが、それだと貴方を拘束しなければならなくなりますね』
「ハハ、ジョウダンニキマッテルジャナイデスカ。じゃあ、自分疲れたんでこれで」
それだけ言い残して、俺はさっさとソドンへと向かった。
結局、俺は仕事から逃げられなかった。
……早く、仕事辞めたい