正義の味方を目指した生徒、黄昏ヨナ 作:お昼寝【スタジオホルス】
パス ……そんなのって……
パス ねえミクモちゃん、それって
パス あの……別次元の黒服の時の同じ……?
ミクモ ……わからない、一緒なのか、それとも別なのか
ミクモ 少なくとも私達にとって、友好的な存在ではないことは確かだと思う
パス ギャグとシリアス……真逆の時空の存在
ミクモ あいつ、別次元の黒服は自由に時空を切り替えてみせた
ミクモ もしあいつ以外にもそんなことができる存在がいるのなら
ミクモ それが……多数存在するとするなら……
プラナ 助言……今の情報だけでは憶測しかできません
プラナ 優先するべきは依頼、ヨナさんとシロさんの件かと
パス ねえミクモちゃん、この話、シロさんの話をヨナちゃんに伝えれば……
ミクモ ……駄目だと思う
プラナ 肯定、これはミクモさんの言葉であってシロさんの想いではない
プラナ 私達は信じられても、今のヨナさんは心を閉ざしています
ミクモ ……信じてはもらえないでしょう
ミクモ 今の私じゃ、想いを受け取れても伝えることができない……
ミクモ 無限の可能性には、至れないんだ
パス ……私、嫌だ
ミクモ パス……
パス だって誰も悪くないよ! 不幸な巡りあわせで、勘違いでこんな……
パス 夢を諦めて……お姉さんだってことも知らずに別れちゃうなんて……
パス こんなのってないよ……
ミクモ ……
プラナ どうされるのですか、ミクモさん
ミクモ ……出来ることをしよう
プラナ 疑問、今の私たちがなにをしても彼女に届くとは……
ミクモ それでも、なにもしないわけにはいかないから……
ミクモ 可能性はゼロじゃないって、私は信じるよ
パス シロさんが駄目なら……公安局のみんなに頼もうよ!
ミクモ そうだね、協力してもらえるかもしれない
パス ほら! いくよミクモちゃん!
ミクモ やる気だねパス! よーしいこっか!
プラナ ……
ビナー 不思議ですか? 他人の為に頑張る二人が
プラナ ……否定、不思議というわけではありません
プラナ 既視感、既に何度も見たことはある姿ですので
ビナー ?
プラナ ……
辞めるといってもすぐ辞めれるわけでもない
業務の引継ぎ、手荷物の整理、やることは色々ある
ヨナ ……引継ぎの資料はこれでいいっすかね……
ヨナ ふぅー……事務作業は肩が凝るっす……
ヨナ ん? なにかあったんすかね
ミクモ ……ということなんだけど、お願いできないかな?
パス よろしくお願いしまーす!
ヴァルキューレ生徒 便利屋さんには世話になったしね! それにうちのヨナの為なんでしょ?
ヴァルキューレ生徒 うーん、黒焦げになったアレならまだあるかな……?
ヴァルキューレ生徒 穴開いてるやつでも大丈夫なのー?
ミクモ 大丈夫! どんな形でも問題ないよ!
ヴァルキューレ生徒 私のなんて局長のサイン付きだよ!?
ヴァルキューレ生徒 ……でもヨナがそれで元気になるなら、あげる!
ミクモ ありがとう!
パス 素材はこれで大丈夫そうだね!
ミクモ うん……あとはどうやってヨナちゃんを……
ヨナ ……なにしてんすか、あんた達……
パス あ……
ミクモ ……こんにちわ
ヨナ 最近ずっとここらへん近辺にいるみたいっすね、なにしてんすか
パス え、えっと……その……
ミクモ ……
ミクモ ねえヨナちゃん
ヨナ ……なんっすか
ミクモ シロさん、まだ目を覚まさないんだよね
ヨナ !?
ヨナ な、なんであんた達がシロ先輩のことを
ミクモ ……
ヨナ あんたら、私をつけてたんすね
パス ち、違うよ!
ヨナ 警告っすよ、これ以上踏み込んでくるようなら、逮捕するっす
パス う……
ミクモ ……いいよ、それでも
ヨナ ……本当にそうしないとでも?
ミクモ ううん、多分本気なんだろうなってことはわかる
ミクモ でも、私達も本気だから
ミクモ 逮捕されてもいい、でもその代わり
ミクモ 一度だけ、チャンスをくれない?
ヨナ ……チャンス?
ミクモ 明日24時ちょうどに、シロさんの病室で待ってるから
ミクモ そこで私たちのやることを、見ていて欲しい
ヨナ ……先輩の病室でなにするつもりっすか
ミクモ 可能性を創る、かな?
ヨナ 意味わかんないっす……そもそもあそこはヴァルキューレ以外入室禁止……
ヨナ (……まぁ、辞める私にはどうでもいいっす……)
ヨナ (こんな怪しい話、普通断るべきっすけど)
ヨナ (……でも……)
ヨナ ……
ヨナ 少しでも怪しい動きや先輩に危害を加えたら、逮捕どころじゃ済まさないっす
パス それじゃあ!
ヨナ 好きにすればいいっす
ヨナ ……失礼するっす
パス ……明日の24時……
パス 出来るかな、私たちに
ミクモ ……やるしかないね、私たちに出来ることを
パス ……そうだね! 頑張ろう!
ミクモ ……
プラナ ……
先生? これも、君自身の成長に繋がるはずだから
プラナ ……成長、ですか
ミクモ 次の日、24時丁度
ミクモ ……
ミクモ 来てくれてありがとう
ヨナ セリナさん、なんでこの人たちを入れてるんすか
問題になるっすよ?
セリナ 団長の許可は取れていますから
ヨナ ……なにもんなんすか、あんた達……
ヨナ それで、なにをするつもりっす?
ミクモ ……パス
パス うん
ヨナ これは……なんっすか?
ヨナ 防弾チョッキに……ワッペン、制服の切れ端?
ヨナ どれも傷んでるみたいっすけど
ミクモ やるよ、パス
パス うん、ミクモちゃん
ヨナ !?
ヨナ な、なにしてるっす?!
ミクモ (私に出来ることは……想いを伝えることだけだから……)
パス (可能性……紡げるはず……!)
ヨナ 制服に……変わった?
ヨナ 制服……
ヨナ そう、真紅に染まった、制服
ヨナ う……ああ……
セリナ !
ヨナ 先輩……血が、そんな……
セリナ いけない!
ミクモ !
ミクモ ヨナちゃん!
パス ……え?
セリナ フラッシュバックです……恐らくヨナさんは……シロさんが負傷したときの……
ヨナ 私が……私のせいで……先輩が……
ミクモ 違う……それは違うよヨナちゃん……
パス ……駄目、だったの?
ミクモ ……伝わってない
パス そんな……
パス 私達じゃ、駄目なの?
ミクモ ……諦めたくない
ミクモ なにか、なにか他に手は……
パス こんな結末……私たちは望んでない
パス なんだっていい……悲劇のまま終わっていいわけないよ!
ミクモ 望んだ結末に至る可能性を、私たちは創る
ミクモ 依頼者の為にも、私たちの為にも
ミクモ それが私たちの役目……
パス それが私達、可能性創造部だよ!
ミクモ (でも、どうすれば……)
プラナ ……
プラナ ミクモさん、パスさん
ミクモ ……?
プラナ 貴方達の行動、見ていました
プラナ 正直、滅茶苦茶です、とても合理的とは思えない
プラナ がむしゃらに行動するだけでは、奇跡は起きるはずがない
プラナ 私はそう思っていました
プラナ でも、貴方達は本気だった、そして失敗した今でも諦めていない
プラナ ……あの人みたいに
パス ……プラナちゃん?
ミクモ ……
プラナ あの人の言っていたこと、少しだけ解った気がします
プラナ そして私も……理不尽な、不幸な結末は大嫌いです
プラナ なので今から行うことは……
プラナ 私の意志、私の想い、そして……
プラナ 私の、我儘です
ミクモ プラナ……君は……
プラナ 同調者烏我ミクモ、協力者重団パスへ
プラナ 可能性を欲しますか?
ミクモ&パス ……え?
プラナ ……変更、質問を変えます
プラナ ……
プラナ 私を、信じてくれますか?
パス 当たり前じゃん!
ミクモ 当たり前だ!
プラナ ……即答、流石です
プラナ ……
プラナ 同調者実行意思、感知
プラナ 協力者実行意思、感知
プラナ 許可申請中……(先生へ、お願い)
先生? プラナ、行ってくれるかい?
プラナ 疑問、私はシッテムの箱のメインOS、先生の補佐が役目です
先生? うん、そうだね、それが君の役目
先生? でも、それ以前に私は君を生徒だと思っている
先生? 同じ生徒として、彼女たちを助けてあげて欲しい
プラナ ……承認、先生のお願いというのであれば……
先生? ……ありがとう、プラナ
先生? 実際に君の眼で見て、私の指示じゃなく君が判断して欲しい
先生? 君の意志を、君の想いを
先生? これも、君自身の成長に繋がるはずだから
シロコ? あの子から、来たの? 先生
先生? うん、来てくれたよ
先生? 初めてだね、彼女自身のお願いは
先生? 自分自身の為じゃなく、他の生徒の為にお願いするなんて、やっぱり優しい子だね
先生? 心のままに、やるといい
ホシノ 先生、彼女達に可能性創造部を創らせたのって
先生 適任、だと思ったからね
先生 ミクモとパスはあの世界でそれぞれ力に目覚めてる
先生 ミクモは想いを受け取り、伝える力を
先生 パスは可能性を紡ぐ力を
先生 そして、勇者を継いだミクモは、アリス……
先生 名もなき神々の王女の力、物質の再構成の力も継いでいる
先生 多分、本人は気づいてないけどね
先生 でもそれらは全て力を借りた結果
先生 彼女達自身に根付いてはいるけれど、使いこなせるわけじゃない
先生 大勢の力を借りて初めて、無限の可能性に辿り着くことができる
先生 1人で何でもできるほど、誰しも強くないからね
ホシノ ……
先生 でも、だからこそあの4人が力を合わせれば……
先生 世界を救うような大きな奇跡じゃなくていい
先生 想いを伝えて、誰かを笑顔に出来るような
先生 そんな……小さな奇跡なら起こせるかもしれない
先生 なにより……大切な生徒の努力の結末は……
先生 不幸な結末であっていいはずがないから
プラナ 申請許可(Vale tudo)、確認
プラナ ■■■■■■による進化プロセスの意思を認めます
ミクモ !?
プラナ では、みなさん
プラナ なんでもあり、やらせていただきます
プラナ 烏我ミクモ、重団パス、両者スキル
プラナ 「粋な計らい」「螺旋力」
プラナ 連結進化を開始
プラナ
パス こ、これって……?
プラナ
ミクモ 私とパスの力が……?
プラナ
ミクモ ビナー君?!
ビナー 私の本体、Binah それのPath……"理解を通じた結合"
ビナー 3人にお貸しします!
プラナ
パス 皆の力が……繋がって
プラナ
ミクモ 進化……してる?
プラナ スキル創造、覚醒連結進化システム
プラナ ……マスター両名、望みをどうぞ
ミクモ 私は……みんなの心の曇りを晴らしたい!
パス こんな結末望んでない! 私は私達の望んだ結末!
パス ハッピーエンドが見たいんだから!
プラナ ……
プラナ S.C.H.A.L.E 展開完了
プラナ 覚醒連結スキル、創造
プラナ 望み……願いに該当し得る選択肢より現状最適解を算出
プラナ スキル名「青天白日」
プラナ 貴方方に託します
ミクモ 私達の……生徒の心は最期には晴れ渡るべきだ!
パス 私達に……なんの罪もないんだから!
ミクモ これが私たちの!
パス 晴天白日だああああああああ!!
ミクモ 晴れろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
そう、この物語は
ミクモ達可能性創造部が
色んな想いを通じて
生徒の心の曇りを晴らしていく
かなり都合の良い、それでいて
きっと、色んな先生が望んでいる
そんな、小さな奇跡と
幸せな結末のお話
ヨナ ここは……
ヨナ 病室……じゃないみたいっす
ヨナ なにか流れてくる……
ヨナ これって……先輩の……記憶?
ヨナ ……シロねえ?
シロ ……これは、ヨナの記憶……
シロ ……そうか、ずっとあいつは一人で……
シロ 辛かっただろうに……
ヨナ ……先輩?
シロ ……ヨナ?
ヨナ 先輩! 目を覚まして……
ヨナ ……ううん、違う
ヨナ シロねえ
シロ !?
シロ ヨナ、お前記憶が……
ヨナ シロねえの想いが、伝わって来たんだ
シロ そうか……お前も私と同じことが……
シロ ……ヨナ、すまなかった
ヨナ え?
シロ 私は、お前の辛さを解っていなかった
シロ 私は、お前の生きる理由をあんな形で……
ヨナ 違う! あれは私が……
ヨナ なにもわかってなかった……本当に子供だった……
ヨナ シロねえの気持ちも、みんなの気持ちも無視して、勝手に勘違いして……
ヨナ いざという時になんにもできない、子供だったんだよ……
シロ ヨナ……
シロ ……
シロ この、馬鹿もんが!!
ヨナ えええええええ?!
シロ 子供で当たり前だ! お前いくつだ?!
シロ 私だってそうだ、そもそも生徒だぞ?
シロ 子供でなにが悪い! 怖い物は怖くて当たり前だろうが!
シロ 1人で完璧な奴なんてほとんどいない! あの局長だって実は案外……
シロ ……まぁ、この話はいいか
ヨナ で、でもヴァルキューレは市民を守る必要が……
シロ ……なあ、ヨナ
シロ 確かにヴァルキューレに、組織にとってお前の目指す正義の味方は噛み合わないと思う、それは変わらない
シロ でも、正義ってのはそれぞれ心に宿るものだと私は思ってる
シロ 今回世話になったあの人達、あの人たちの想いもさっき私には見えた
ヨナ うん……私にも見えたよ
シロ 心の正義に従って依頼者を笑顔にする、あれも正義の味方のカタチなんじゃないか?
シロ 正義の味方はひとつじゃない、私はそう思う
ヨナ ひとつじゃない……
シロ お前がこの先、どのような道を進むのか私にはわからない
シロ でも、お前は……自分自身の心に従って生きて欲しい
シロ お前はお前でいいんだ、ヨナはヨナだよ、本質は変わる必要はない
シロ 用無しなんかじゃない、私にはお前が必要だ
シロ 私は……そんなヨナを愛している
ヨナ シロねえは、私を抱きしめながら言った
シロ ヨナ、お前は……
シロ 正義の味方に、なれるよ
ヨナ 制服は……もう血に染まってなんかいなかった
ヨナ そっか……私は
ヨナ 色んな人から、アイを貰っていたんだ
パス 服、着れてる……
ミクモ うん……
ヨナ シロねえの想い……
ヨナ いえ、5人の想いっすね
ヨナ 心に届きました
パス え!?
ミクモ わ、私達のも?
ヨナ お二人が私たちの為にしてくれたこと、決して忘れないっす
ヨナ これまでの無礼な物言いに対して謝罪……
ヨナ いえ、そうじゃないっすね
ヨナ 私自身と、そして姉に代わってお礼を
ヨナ 本当に、ありがとうございました
ミクモ ……良かった
パス えへへへへ!
ヨナ (正義はひとつじゃない)
ヨナ (本当だね、シロねえ)
ヨナ (こんなにすぐ近くにも、正義の味方は居たよ……)
ヨナ 私はシロねえの手を握る
ヨナ ……ゆっくりとだが、シロねえは握り返してくれた
セリナ し、シロさんの意識が!?
ヨナ ……そんな気がしてたっす
ヨナ 多分これも、あの人たちのおかげ……なんだろうと思う
ミクモ ……これ以上はお邪魔だね
パス 可能性創造部はクールに去るよ!
カンナ なにがクールだ、馬鹿者共め
パス !?
カンナ 真昼間からあんだけ叫んでいればそりゃ騒ぎにもなるわ! 常識ないのか貴様ら!!
パス や、やばいよミクモちゃん……
ミクモ ……御用ってやつかな、まさか本当に捕まることになるなんて……
パス 今こそ私たちの必殺技の出番じゃない!?
ミクモ ……想いを伝えても解決しないよこれ……
カンナ ……行け
パス え?
カンナ 先生から聞いている、全く詰めが甘い奴らだ
パス ……
パス あ、あはははは! 計算通り!
ミクモ 先生、粋なことしてくれるねぇ!!
カンナ ……全く、馬鹿と天才は紙一重とは言うがな……
ヨナ ……局長
カンナ ここにも一人、うちを辞めようとしている馬鹿がいるな
ヨナ ……っす、その件については……
カンナ まぁいい、この件については後日だ
カンナ 今は……もっと優先するべきことがあるだろう?
ヨナ !
カンナ 傍に居てやってくれ、頼んだぞ
ヨナ ……了解っす!
ミクモ ……その後、薄明シロさんは目を覚ました
ミクモ 傷の経過は良好らしく、車椅子でなら外出の許可も出ているらしい
ミクモ 想いを伝えたことと目を覚ましたこと、関係があるのかは正直わからない
ミクモ そして……
パス な、なんで私達ヴァルキューレに呼ばれたんだろう
ミクモ もしかして……あの日の件、やっぱり逮捕だとか?
パス ……大丈夫、いざとなったらこの催眠装置であの日の記憶を……
パス !?
パス せ、正門前に局長、副局長までいる……
パス この人数は無理だよー……
ミクモ いや、クールに諦めようよもう……
カンナ ……黄昏ヨナ!
ヨナ は、はいっす!?
カンナ 貴様のこの退部届けだが……
ヨナ そ、それについては……
カンナ 貴様の気持ちはよーくわかった、叶えてやろう
ヨナ ま、待って欲しいっす! 私は……
カンナ 黄昏ヨナ!
ヨナ ……はいっす
カンナ 貴様に可能性創造部へ出向を命ずる
ヨナ ……
ヨナ へ?
カンナ 期限は無期限……いや
カンナ 貴様が正義の味方になるまでだ
ヨナ で、でも……
カンナ あの日から上の空で業務をしよってからに……バレてないとでも思ったか?
コノカ 思い立ったが吉日だよー? ヨナっち、それ以降はジンクス的にも凶日になっちゃうね
ヨナ シロ先輩が居ない分、人手が足りないっす、私が抜けてしまうと……
シロ この……
シロ 馬鹿もんがー!
ヨナ のわあああああ!!
シロ お前に私の代わりが務まるとでも?!
ヨナ シロねえ!? 寝てなくていいの!?
シロ 大事を取って車椅子だがな、この通りだ
シロ 事務作業なら出来る、当然貴様の数倍はな?
ヨナ ぐ、ぐぬぬ……
シロ それに、一人増えたしな
ヨナ え?
シロ あの警備局の生徒だが、うちで預かることとなった
シロ 機密保持の観点もあるが……まぁ、本人の強い希望でな
ヨナ そ、そうなんだ……
シロ 家族の治療費もうちで面倒を見ることとなったらしい、当然負担はしてもらうだろうが……
シロ 全く、予め相談していればいいものを……
シロ 当分は便所掃除だ!
ヨナ ……そんだけで済んでよかったっすね……
シロ ……行ってこい、ヨナ
ヨナ !
シロ 色んな経験をして、それから自分の中の正義を決めるといい
シロ お前の中の正義が変わっても、変わらなくても、私達はずっと待っているから
ヨナ ……
カンナ 先生にも話は通してある、色々と滅茶苦茶やらないようにな?
カンナ ……まぁ、無理だろうが
コノカ 縁起の良い話とかあったら聞かせに来てねー?
ヴァルキューレ生徒 便利屋さんと一緒に遊びに来いよー!
ヴァルキューレ生徒 あんまり迷惑かけないようにねー!
ヨナ ……みんな……
ヨナ ……
ヨナ 黄昏ヨナ! 出向命令了解しました!
パス ……な、なんだか凄い話になってない?
ミクモ ……外堀はもう埋まってるみたいだね……
ヨナ ……改めて、これまでの無礼に謝罪を
ヨナ そして、これからよろしくお願いしますっす!
ヨナ ミクモさん! パスさん!
パス えーっと、よろしく?
ミクモ お、同じ1年生なんだからため口でいいよ!
ヨナ そ、そんなわけにはいかないっす! 私たちの恩人であって、しかも私は新参っすから……
パス パスさん! だなんて……ねぇ?
ヨナ ……パスねえ
パス え?
ヨナ パスねえ! ミクモの姉御! よろしくお願いしますっす!
パス ぱ、パスねぇ……えへへへへ!!
ミクモ 姉御だなんて……てやんでぇ!!
ビナー わ、私達も居ますからね!?
ヨナ 知ってるっす! プラねえに……ビナー君?
ビナー なんで私だけ!? 兄貴じゃないんですか!?
シロ ……ヨナは上手くやっていけるだろうか?
シロ 多分大丈夫、だってヨナは
シロ 私の、妹なんだから
シロ またね、私の最愛の、妹
カンナ シロ、お前……
シロ ……雨、降ってきましたね
コノカ え? 雨ー? ……振ってる?
シロ ええ、雨ですよ……
シロ ……雨は降っているかもしれないが
シロ 心は、この空と同じく、晴天だった
パス ねえねえ! 次はどんな依頼が来るかな!?
ミクモ さあ? でもどんな依頼でも最後には
パス 笑顔を創るよ! それが私達だからね!
ヨナ 了解っす! 勉強させてもらいますっす!
ヨナ シロねえ、みんな、そして、あの人
ヨナ 私、頑張るよ
ヨナ そう、私、黄昏ヨナは
ヨナ 正義の味方になるっす!!
正義の味方を目指した生徒、黄昏ヨナ 完結となります。
過去の動画の設定等を引き継いでいるため、このSSのみでは理解できない描写が数多くあり
尚且つ動画前提なので伝わりにくい表現等が多々あったと思いますが
ここまでお読みいただき本当にありがとうございます。
動画活動がメインとなるため、SSの投稿は中々進みませんが
黄昏ヨナ、そして可能性創造部の活動はまだまだ続きます。
これからもご愛読、そしてご視聴していただければ非常に嬉しいです。
ではまた…