石世界の錬金術師   作:ポンタ ponta

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 本当は明日の昼に出すつもりだったけど、評価バーが赤く染まったので出します。皆さんホントにありがとうございます!!
 感想・評価お待ちしてます!!!

 前回はちょっと科学用語敷き詰めた感あったので、今回は軽めに。
 今回ドラえもんに関する事が出ますが、批判する意図はありません。
 あと人名は出してませんが、実在する人を出してます。……もしかしてこれ規約に抵触する? でも原作でも出てたしあの人……。


第5話 遭遇する錬金術師

 石化から目覚めたフランソワが初めて取り掛かったのは、保存食用のパンの製造。名をヤギの恵みのシュトーレン。

 

「(何という方でしょうか、石神千空……!!!)」

 

 そのパンを作る途中、目の当たりにした千空の力(科学)。

 

「この新世界を制するためには、石神千空――彼が絶対に欲しい!!!」

「フゥン、分かっているさ。何しろヤツを手に入れれば、自ずとボロスも付いてくるからな!!!」

「ボロス様……ですか?」

「なんだ? ゲンに聞いてなかったのか? いや、これはあえて黙ってたな」

 

 バチンッと指を鳴らした龍水の指差す方を見やれば、明らかに日本人の顔の造りではない、西欧風の顔をした若者がいた。

 

「見ろ、アイツがボロスだ! ヤツが世界で1人しかいない錬金術師だ!!!!」

「……失礼龍水様、今なんと?」

「錬金術師と言った」

「錬金術師……本物ですか? いえ、龍水様を疑う訳ではありませんが、とても非現実的ですので」

「はっはー、信じられんのも無理はない! その目で確かめてみると良い!!!」

 

 訝しげな視線を送るフランソワに、龍水は食卓を囲んでいたボロスを呼び付けた。

 

「なんだ?」

「フランソワに貴様の力(錬金術)を見せてやって欲しい!!」

「おう。別に構わないが……」

「心より御礼申し上げます」

 

 手に持っていたパンを口に運び、両手を空けたボロスは試薬瓶を傾け、水銀を地面に垂らした。

 

「んぐ……さて、大方錬金術というのを疑っていると思われるな。パンのお礼も兼ねて、錬金術──その名に相応しいものを見せてやろう」

 

 現代の名店に遜色ないパンを食べられて意気揚々となったボロスは、高らかに両手を叩いて合掌する。

 

 瞬間――地面に広がる水銀が陣を成す。

 その錬成陣に数式が浮かび上がり、緑色に発光した。

 

 今回ボロスが行った錬成は、水銀の崩壊。

 それもただの崩壊ではなく、原子核崩壊。

 

 原子番号80の水銀を原子核崩壊させれば原子番号79の――

 

「――金の誕生だ!!」

 

 それはまさしく、金を創り出す錬金術。

 エンタメでしか見たことの無い光景に、フランソワは束の間言葉を失った。

 茫然自失から我を取り戻して、刹那に思ったのは彼も欲しいという欲求。

 

「(なるほど。これ程までの力、龍水様だけでなく世界中がボロス様を欲しがってもおかしくない。なるべく早く取り込まなければ……!!!)」

 

 使命にも似た熱が全身を駆け巡る。フランソワは知れずと拳を握った。

 

「ボロス様を疑った事、その非礼、心より謝罪申し上げます」

「あまり気にしてないから謝罪はいらん。それと、この金はお前にやろう。パンの礼だ」

 

 合掌した手を錬成した金に当てると、小さな延棒だった金が変形し、髪留めとなった。

 

「料理人は髪の毛が混入しないように気をつけるんだろ? 良ければ使ってくれ」

「ボロス様の心遣い、この身に深く染みました。心より御礼申し上げます」

 

 ――ボロスとフランソワが話してる間、石神村に来ていた南は千空に詰め寄っていた。

 

「ほら! 作ってくれるって約束したカメラ!! 私忘れて無いからね!!!」

「あ゛ぁ、分かってる。そのためにオメーとカセキも一緒に連れてきてもらったんだよ」

「オホ? 今ワシの事呼んだ?」

 

 フランソワの復活と共に、スチームゴリラⅡで石神村にやって来ていた南とカセキ。ついでにゲン。

 特に何も知らされてないカセキは胸にワクワクを抱えて千空の元へと駆け寄った。

 

「クククッ記者のお前にとって、これは100億%唆るぜ。なんせこれは錬金術師ボロス様がいなけれゃ作れなかった代物だからなぁ」

「勿体ぶってないで早く教えてよ!!!」

 

 悪い顔をした千空は、ニヤリと笑った顔のまま懐に手を入れた。そして引き抜かれたその手に握られていたのは、小さな長方体だった。

 

「まさか、それって――!!!!」

「あ゛ぁ、カメラだ。しかもカラーカメラな」

 

 数千年前に永遠に失ったカメラ。北東西南の、記者としての命そのもの。

 千空から受け取ったそれを、南は我が子のように抱き締めて滂沱の涙を流した。

 

「私、必ず撮るから! 人類がゼロから文明を作っていく新世界の記録を……!!!」

「どこでボロスの力を借りたかと言うとな、小型化もそうなんだがカラーフィルムの純粋な赤、青、緑を抽出できる化合物をめっっちゃ薄っっすい――」

「聞いてよ!!」

「千空ちゃん、そこは聞いておかないと。ごめんね南ちゃん。俺が代わりに聞いてるから」

 

 南の相手をゲンに放り投げ(押し付け)、心ゆくまで科学雑談を喋った千空は、実は他にも用意しておきましたとラボから大量のカメラが載ったリヤカーを引いてきた。

 

「さぁさぁ撮るぞ俺らも空から。こっちは人類最古の銀板写真(ダゲレオタイプ)のカメラだからモノクロだが、石油を見つけるくらいなら造作もねぇ」

「多っ!!!!?」

「せめて記念の1枚目は私に撮らせてぇええ!!!!」

「――千空、千空」

 

 ズラっと並んだモノクロカメラに皆が驚いてる中、カセキが千空の袖を引いた。

 

「ワシ、思ってたんだけど、どうしてボロスの力をもっと借りないの? 錬金術ってあんなに凄いのにもったいないじゃん」

「理由は幾つかあんだけどな。大きな理由は2つだ。1つは、全員に仕事を振ることで一体感が増し、仲間意識が高まる。言わば犯罪の抑止だ」

「ホー、なるほどね」

「2つ目は、ボロスの錬金術は言い換えれば魔法だ。現状誰も使えねぇ。それを使って高度な科学を作り上げても、もしそれが壊れたらどうする。どう直す。今の科学じゃどうにもならねぇ。それにボロスはそれを嫌がるだろう」

「ふんふん。そゆことね。ワシ納得しちゃった」

 

 ボロスの力をどこまで借りるかは、既にゲン達とも相談していた。1つ目の理由に関してはゲンの提案からだった。

 

『皆に仕事を回さないと、交流も最低限になるし、仲がよくならないからね〜』

 

 というのはゲンの言葉だ。法がしっかりできてない以上、犯罪を防ぐ為に仲を深めておくというのは理に適っている。

 そして2つ目は、千空が懸念していた事だった。

 

 十分に発展した科学技術は魔法と見分けがつかない。

 

 SF作家アーサー・C・クラークが述べた言葉を引用した千空は、錬金術の多用を控えていた。自分で作れるものは自分で。自分では作れないが、必要なものは頼むように心がけている。もちろん断られれば無理強いはしない。なお今まで断られた事はないが。

 そしてその度に議論を重ねて、千空とボロスの認識と意見に齟齬が生まれないようにしている。

 

 カラーカメラの作製が完了した後、銀板写真(ダゲレオタイプ)のカメラはボロスの力を借りてない。借りたのは精々本体の作製ぐらいだ。だがそれもカセキによって再現可能になれば、ボロスの力に頼る必要は無くなる。

 

「(錬金術は便利だが、その便利さにあぐらをかいてると足を掬われそうだからな)」

 

 典型例を出せば、ドラえもんとのび太の関係だ。

 ドラえもんという万能な存在に縋るのび太は自分で考えるというのを放棄している(映画は別として)。これを自分達に当てはめて考えると、悪い未来しか見えなかった。

 

 だからこそ、千空は錬金術に対して慎重に接しているのだ。

 

「――千空! ボロス! 何してる、こっちに来い!! 新世界初の被写体はお前達だ!!!」

「あ゛ぁ? まぁ……仕方ねぇか」

「悪いが私は辞退するよ。錬金術師は歴史の影に潜む者だからな、後世にまで残る写真には映りたくない」

「「「(もう手遅れじゃね?)」」」

 

 これまでの活躍に、もはや写真を撮らなくても言伝だけで後世まで語り継がれそうな気もするが、南は悔しげに歯を食い縛りながらもボロスの気持ちを汲んで、無理矢理撮る事はしなかった。

 代わりに千空が色々と着せ替え人形になったあげく、妙なポーズまで取らされたが。

 

 結果的に、時間の無駄だと判断した千空はかの有名なアインシュタインと同じ舌出しポーズをして終わらせた。

 

 

 

【写真を手に入れた!!!】

 

 

 

 作製したカメラによる航空写真の撮影。これにコハクの驚異的な視力と注意力が加わったことによって油田の存在が示唆された。

 そして、スイカにサガラと名付けられたイノシシにより、相良油田が発見された。

 

 その品質をチェックする為に既に作製していたファイヤーシャーク号に乗り込んだ――科学枠の千空、操縦枠の龍水、ソナーマン枠の羽京、メンテナンス枠のボロス。加えてちゃっかり乗ってたゲンと『ワクワクが止まんねぇぜー!!!』と乗り込んだクロムの計6人を乗せたファイヤーシャーク号は、大海原へと乗り出した。

 

 始めは、単に潮風を楽しもうとか、クロムに風を切る感覚を楽しんでもらおうとか、人力GPSを改良しなきゃなとか、呑気な事を考えていたが、突如として発生したノイズによってひっくり返された。

 

 ザッザーザー ザッザッザッザッ ザーザッザーザー

 

「どうして……? 急にどっかから膨大な電波が来た。飽和してて方角すら分からない」

「プラズマか何かか!!?」

 

 直ぐに頭に浮かんだのは、自然現象由来のノイズ。だが同じ周波数に当たり、かつそれがずっと続くなんて可能性はゼロに近い。

 なら他に可能性が高いものは――

 

 ――何者かによるコンタクト(接触)。

 

 ザッザーザー ザッザッザッザッ ザーザッザーザー

 ザッザーザー ザッザッザッザッ ザーザッザーザー

 ザッザーザー ザッザッザッザッ ザーザッザーザー

 

「……え? これってもしかしてモールス信号? ず〜〜〜っと同じ信号繰り返してんだけど」

 

 ザッザーザー(・ーー) ザッザッザッザッ(・・・・) ザーザッザーザー(ー・ーー)

 ザッザーザー(・ーー) ザッザッザッザッ(・・・・) ザーザッザーザー(ー・ーー)

 ザッザーザー(・ーー) ザッザッザッザッ(・・・・) ザーザッザーザー(ー・ーー)

 

「俺らへのメッセージだ」

「えっと……『W』『H』『Y』……WHY(何故)」

 

 執拗に執拗に――何度も何度も繰り返されるWHY(何故)の3文字。

 その狂気を感じ取ったクロムは、まるでこの向こうに死神がいるかのような恐怖を覚えた。

 

「よぅ、テメーか? 人類石化の黒幕は。クククッ、ようやく会えたな。待ちくたびれたぜ、3700年――唆るじゃねぇか……!!!」」

 

 激情を吐くように、凶悪ヅラを晒す千空。

 その胸中に蜷局を巻いているのは、溶岩(マグマ)にも似た敵意。それが鎌首を擡げて牙を剥く。

 

「え? 変わった? 今度は……『W』『H』『O』……WHO(誰)」

「こっちの声に反応してんな。聞こえてっか黒幕さんよ。俺の名前は石神千空。テメーは一体何者だ?」

 

 ピタリと止まったノイズ。

 そして直ぐに再開するモールス信号。それは再び、狂気的なまでに同じ3文字を繰り返し始めた。

 

 WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故) WHY(何故)――――………

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

【第5話 遭遇する錬金術師】

 

 

 

 急遽設置された『科学王国戦略会議室』。

 そこには現場に居合わせた6人の人物。コハク風に言うなら六英傑が卓を囲んでいた。

 

「当時の事を知らないクロム君がいるし、ここまでの流れを簡潔に整理しようか」

 

 ある日突然、地球に降り注いだ緑の光線で人類は全員石化した。

 

「ツバメも石化していたようだが、私はずっと研究室に籠もってて知らなかったね」

「ククッ、研究者あるあるだな。ラボが家でベッドだ」

 

 千空が自力で石化を解いた時には、3700年の時が流れていた。

 

「フゥン、その黒幕がホワイマンかと思ったが、ボロス以外の奴が3700年間生き続けているはずもないからな。或いは、自身もろとも石化させていたか――」

「そもそもよ、ホワイマンは敵なのかよ」

「逆に味方として捉えるのは頭お花畑な奴だけだ。んで、私からも提案させていただくが、他の復活者という説は無いか? 千空と大樹が3700年以上も意識を保ってたんだ。他にもできるやつはいるだろ」

「はっはー!! 実は俺も意識を保っていたぞ!! 体感的にあり得んほどの時間の流れを感じていたからな、万が一文明が滅びた時に全てを手に入れる為に意識を飛ばさなかったんだ!!!」

「あ゛ぁ、道理で復活した時に『ついに』って言ってたのか」

 

 図らずとも、ここに3人目がいた。小さい島国の日本だけで3人いるなら、他にもいておかしくない。

 可能性は十二分に高い。

 

「1人、心当たりがある」

「誰だ?」

「Dr.X。石化前、NASAに所属していた科学者で俺の――科学の師匠にあたる人だ」

 

 Dr.X(ドクター・エックス)――正体不明の科学者(Scientist)。

 果たして、彼あるいは彼女は一体何者なのか。詳しい説明を要求すれば、千空はひとつ頷いて語り始めた―――。

 

「『科学があれば賢い人間が衆愚を正しく導き、支配することができる』……ねぇ、ジーマーでバイヤーな人じゃん」

「フゥン、マッドサイエンティストって感じだな」

「おぅ! もしかして千空の師匠がホワイマンなんじゃねぇか!!?」

 

 閃き力が優れたクロムが、ビシッと指を千空に差した。

 

「……確かに、その可能性が高い。自身もろとも石化して、ただひたすら3700年待てば良いだけだ。3700年も経っちまえばあらゆる法律は無効になるだろうし、大手を振って歩ける訳だ。それどころか君主になれば、科学で民を支配できる」

「フゥン、石化を開発したなら、その解除方法も手中に収めている事だろう。なら、今頃アメリカは我々より高度な科学文明を築いているに違い無い!!!」

 

 徐々にホワイマン≒Dr.X説が濃厚になる。

 

 日本以外の場所から石化光線が放たれたこと。

 石化光線により得をする人間がいること。

 石化光線そのものは殺傷能力を持たないこと。更には治癒能力すら持っていること。

 そして、Dr.Xなら全人類を一度滅ぼしかねないこと。

 

 ただ、唯一反証があるのが――

 

「どう考えても、石化光線を1人で創り上げたにしては無理がある。明らかにオーバーテクノロジーだ」

「共犯者が居るってことか!!?」

「地球外生命体の技術を使ったってことは? ほら、アメリカにエリア51あるでしょ? あそこで宇宙人の研究をしてたんじゃないの? そこで石化技術を得たんじゃない?」

「エリア51に関しては不明だ。あの女性大統領候補が勝ってくれれば分かった事だがな。今となっちゃアメリカファースト様を叩き起こさなきゃ分からんねぇ」

 

 あーだこーだと議論を深めた結果、ひとまずホワイマンの正体はDr.Xとし、共犯者と共に石化装置を創り上げ、文明をリセットした。そしてその動機は科学による統治をするためと結論付けた。

 

「――さぁて、メンタリスト。犯人像分析(プロファイリング)のお時間だ。Dr.Xを含めた科学独裁国家が今日、俺たちと接触した訳だが……この後どう動く?」

 

 千空から水を向けられたゲンは『全て仮説に過ぎないけれど』と前置きした上で口を開いた。

 

「日本にいる石神千空。彼なら復活を成し遂げているだろう。そして強力な電波を扱えることは分かっている。つまり石化解除方法を解明し、電波を出せる程の科学力と労働力(マンパワー)を確保している。それと同時に食糧も十分あると見た」

「クククッ躙り寄って来てんじゃねぇか」

「選択は2つ。ソッコーかけて千空を消す。あるいは資源を得るためにアメリカまで来たところを消す。……うん、後者だね。わざわざ貴重な資源を使ってまで日本に行く意味は無い。科学力で上回っている以上、アメリカに来たところで消せば済む話だ……ってところかな?」

 

 ゲンの犯罪心理に皆がうんうんと頷いてるなか、1人だけ否を唱えた人物がいた。クロムだ。

 

「待てよ!! なんで千空を殺さなきゃいけねぇんだよ!! 話し合いで何とかできねぇのかよ!!!」

「相手は科学独裁国家だ。自身に匹敵するような人間を生かしておく訳にはいかない。それに、現状我々科学王国のリーダーは表向きは千空だ。千空がいなくなれば我々はDr.X達を頼るしかなくなる」

「そ、そうなのかよ……」

 

 尻すぼみに消えた言葉の裏には、悲哀があった。

 遠隔とはいえ、何年も言葉を交わした仲で殺し合うなんて、とクロムは顔に陰を落とした。

 だがその背中を安心させるようにボロスが叩く。

 

「選択肢その3――こちらから先制攻撃をかける!!」

「「「はぁ!!!?」」」

 

 集中した視線の中、ボロスは不敵な笑みを浮かべた。

 

「相手が科学力でこちらを上回っているなら、それを更に上回ればいい。Dr.Xが目醒めたのが千空と同じとすると、まだあれ(・・)は創れていない筈だ」

「あれってなんだ?」

「かの第2次世界大戦にて、アメリカが日本に落とした2つの爆弾。人類史上最強の科学兵器」

「「「まさか……!!!」」」

 

 絶句する観衆(オーディエンス)の前で、ボロスは力強く机を叩いて宣言する。

 

「そう。核兵器だ

 

 ――私達は核爆弾を造る!!!」

 

 

 ルミヤー(最高)にクールだろ?

 そう言ったボロスの目は、爛々と輝いていた――。




 スチームゴリラ号は蒸気で動くので、ガソリンで動くボートはファイヤーシャーク号にしました。
 龍水は多分、起きてたんじゃないかな。
 エリア51の秘密知りたかったなぁ……。
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