機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界   作:ボルメテウスさん

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信頼した二人

ポメラニアンズの次の対戦相手が決まった。

 

対戦相手のクランの名は「CRS」。

 

その対戦相手の名前の中には、確かにいた。

 

「シイコ」

 

その名を見ながら、俺は息を吸う。

 

これから、戦うのは戦争を知るパイロット。

 

これまでのクランとは違う。

 

俺は、拳を握る。

 

そして、大きく息を吸ってから吐く。

 

操縦桿を握りながら、俺は自分の中にある狂気を抑える。

 

「シロー」

 

すると、通信で俺に話しかけた声。

 

「マチュ」

 

「本当に大丈夫?なんだか、さっきから荒い息をしているけど」

 

その声には、俺を心配するように聞いてくれる。

 

俺はすぐに頭の中で切り替えるように。

 

「あぁ、大丈夫だよ」「・・・分かった」

 

俺の言葉を聞いて、少し心配そうにしていた。

 

それでも、俺の言葉を信じてくれたマチュは笑みを浮かべる。

 

「それにしても、ランガのモビルスーツのズゴックってなんだか変だよね」

 

「まぁ、宇宙で戦うには、少しだけ動きにくいけど大丈夫だから」

 

それと共に、俺はマチュを見る。

 

「・・・力を貸してくれないか、マチュ」

 

すると、マチュは少し驚きながらも。

 

「勿論!」

 

その返答が何よりも心強かった。

 

それと共に、クランバトルが始まる。

 

俺は、そのままズゴックを動かせながら、真っ直ぐと向かう。

 

その際に、注目したのは、対戦相手がいると思われる空域に入る。

 

対戦相手だと思われる奴らの機体。

 

その機体を見て、俺は改めて驚きを隠せなかった。

 

「あれが、ゲルググか」

 

ゲルググ。

 

以前の世界では、まさしくガンダムと対抗する為に造り出されたジオンのモビルスーツ。

 

けれど、ジオンが勝利したこの世界において、ガンダムをベースに造られたその見た目は、俺の世界のジムにそっくりだった。

 

思わずジムと言いたくなる言葉を抑えながら、そのまま、見つめる。

 

「マチュ、予定通り」

 

「分かったけど」

 

それと共に、俺達がこれから行う戦法。

 

それは、ある意味、不安材料が大きくある。

 

けれど。

 

「俺とマチュならば、出来る」

 

だからこそ、自信を持って言える。

 

その言葉を聞いて、マチュは一瞬だけ呆ける。

 

それもそうだ。

 

俺の言葉には根拠は無い。

 

けれど、それでも。

 

「分かった!」

 

その言葉を聞いた瞬間、バトルが始まる。

 

バトルの合図と同時だった。

 

2機のゲルググは、既にバーニアを吹かしていた。

 

「速い」

 

ゲルググは、その速度のまま、俺に向かって来た。

 

それに対して、マチュが操るジークアクスもまた、ゲルググに向かって、すぐに接近する。

 

加速力だけならば、マチュのジークアクスのスピードはゲルググを圧倒していた。

 

しかし。

 

「かなり見え見えよ、バイトさん」

 

シイコが操るゲルググは、その軌道を読み、すぐに避ける。

 

だが、俺は見た。

 

「流石としか言えないな、この宇宙を舞台での攻撃は、けれど!」

 

既に、背後からゲルググに接近し、蹴りを入れていた。

 

「なっ、馬鹿な!」

 

驚きを隠せない声が聞こえる。

 

それは、シイコの相方の方のゲルググだろう。

 

本来、宇宙用ではないズゴックが宇宙で。

 

瞬く間に追いついた事を。

 

そして、それが命取りとなった。

 

「マチュ!」「おりゃあぁぁぁっぁぁ!!!」

 

マチュは、その場を回転する。

 

俺はそのまま引っ張られるような形でマチュを中心に回る。

 

回転を行いながら、もう片方のゲルググに向かって、突っ込む。

 

「なっ、どうなって!!」

 

そのまま、ズゴックの腕が、相方のゲルググの頭を破壊する。

 

それにより、これ以上のゲルググの戦闘は行えないだろう。

 

同時に、俺は背後から迫るシイコの操るゲルググの攻撃から守るように。

 

ズゴックの腕を交差させ、防御する。

 

「今の動き、まさかあなた。ワイヤーをバイトちゃんの機体に引っ掛けたのっ」

 

蓋を開ければ、簡単なトリック。

 

試合の開始と共に、ズゴックに伸びたワイヤーをジークアクスに引っ掛けた。

 

それによって、ジークアクスの加速に釣られる形で、そのまま向かう。

 

同時にジークアクスのタイミングを見て、攻撃を仕掛けたり、ジークアクスがハンマーのように操る事で俺自身が瞬時に接近戦を行える。

 

「私以上にいかれているわ」

 

「言っていろ、俺は、マチュを信じた。ただそれだけだ」

 

それと共に、シイコの後ろから迫るマチュの攻撃。

 

シイコは、すぐにその場を避けると共に。

 

「どうやら、先に潰すべきなのは、バイトちゃんのようね」

 

「やらせるかよ、マチュも、赤いガンダムも」

ドゥー・ムラサメは生存する?

  • 生存する
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