機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界   作:ボルメテウスさん

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木星帰りの男は気づく

ソドム艦内にて、その戦いは見られていた。

 

「・・・ガンダム・クァックスと組んでいるのって、確かズゴックでしたよね」

「えぇ、ポメラニアンズがかなり連勝していたモビルスーツとして有名でしたが、これまで姿が見えなかったズゴックが、なんで今回、出てきたんでしょうか」

 

クランバトルの映像を見ながら、コモリとエクザベは、各々が思った疑問を思わず呟いてしまう。

 

「ガンダム・クァックスと赤いガンダムが出た後は、姿を消していたから、てっきりそのパイロットがどちらかに乗り換えたと思っていたけど違うようね」

「そう言えば、ズゴックの試合って、見るのは初めてかもしれません。映像で見た時には、あまり分かりにくかったですが」

「けれど、資料を見る限り、今回の対戦カードはなかなかに面白いですよ」

 

そんな2人の会話に入るようにシャリア・ブルは笑みを浮かべながら呟く。

 

「確か、魔女と戦うんですよね」

「その通りです。そして、互いにワイヤーを使った戦い方を得意としています」

 

笑みを浮かべながら呟いた。

それと共に試合が始まりを告げる。

同時に、最初に動いたのは、ジークアクス。

 

「なっ、いきなり加速しているっなんで」

「・・・これは」

 

そう呟いている間にも、ジークアクスは、ゲルググへと接近した。

けれど、ジークアクスの攻撃は、ゲルググに当たる事は出来なかった。

その時点ではジークアクスは完全に外れていた。

誰もが思っていた。

しかし。

 

「なっ、嘘だろ!ズゴックがなんであんなに早く」

 

対戦相手ではなく、全体を見渡す事が出来る観客席だからこそ驚きを隠せなかった。

本来、宇宙用ではないズゴックとは思えない速さで瞬く間に追いつき、そしてゲルググを一機、撃墜した事に。

 

「一体、何が」

「・・・ガンダム・クァックスにワイヤーを取り付けたのでしょう」

「えっ」

「スピードで劣るズゴックですが、ガンダム・クァックスにワイヤーを付ける事で、その加速力を擬似的に得る事が出来ます。しかも、ズゴックは本来ならば水中で活動する為に耐久性も高く作られている。それを考えればゲルググよりも高い耐久性があり、クァックスのスピードによるGにも耐えられる」

「けれど、そんな戦い方は普通は無理ですよ!制御は勿論ですし、そんな連携は」

「不可能でしょう。ですが」

 

見ると、ジークアクスとズゴック。

2人はワイヤーに繋がった事を利用した連携。

 

「見事に、それを可能にしていますね。敵を縛り付けるスティグマの魔女と、味方と繋ぐ事で戦うズゴック。これはなかなかに」

「感心している場合ですか」

 

そう呟いている間にも、ズゴックの腕が切り裂かれた。

 

「途中までは良かったけど、ジークアクスのパイロットの経験不足が」

「・・・いえ、この場合は魔女の経験値があまりにも高すぎる。ズゴックは、ジークアクスを庇って戦っているようですねっ」

 

そうしている間にも、ズゴックは、自らのクローを飛ばした。

それと共に、空中に浮かんでいた自らの腕を掴み、まるで槍のようにゲルググの頭を貫いた。

 

「嘘だろ、あの一瞬で」

「魔女を倒した、なんなんですか、あのズゴックは」

 

その一連の動きに驚きを隠せない一同。

しかし、シャリア・ブルは。

 

「・・・先程のズゴックの手、見る事が出来ますか」

「えっ、はい」

 

シャリア・ブルの指示を受けて、映像を拡大する。

そのまま、ズゴックの腕を掴んだ手。

それはズゴックの手とは思えない。

 

「・・・魔女のおかげで、どうやら見つける事が出来たかもしれませんね」

「どういう事なんですか?」

「まだ、確定していない。けれど、どうやらズゴックの彼には、色々と話を聞かないといけないようだ」

 

ドゥー・ムラサメは生存する?

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