機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界   作:ボルメテウスさん

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互いの記憶に

それによって、俺の方に流れ込んでくるのはニャアンの中にある感情と僅かに見える記憶。

 

それがニャアンの過去だと知る。

 

それが、暴走しているニャアンだと知り、俺は叫ぶ。

 

「ニャアンっ止まれっ俺を見ろっ」

 

サイコミュ同士の共鳴。

 

それがどんな結果になるかは分からなかったが、これしか方法が思いつかなかった。

 

同時にニャアンの方のサイコミュが一層強く輝き、その影響でオメガ・サイコミュが発光する。

 

それに応じるように、こちらのサイコミュもまた輝きを増す。

 

「っ!」

 

それは同時に、互いの意識が繋がった瞬間でもあった。

 

「っ!」

 

俺はすぐにサイコミュの接続を切ろうとした。

 

だが、出来ない。

 

いや、そうでは無い。

 

俺の方のサイコミュの反応は消えている。

 

だが、それでも消えないのはジークアクスの方のサイコミュの輝き。

 

「っまさか」

 

その時に思い浮かんだのは、かつて戦ったサイコガンダムの事。

 

あの機体は、搭乗者のニュータイプ能力によって動いていた。

 

それはつまり、ニャアンもまたニュータイプに覚醒している。

 

それと共に、こちらに流れ込んでくるのは、ニャアン自身の記憶。

 

「…俺と同じだったのか」

 

故郷を失った事。一人、生き残った事。

 

その境遇は、前世の俺と同じだった。

 

それと共に。

 

「えっ、何なのこれ」

 

俺の記憶もまた、ニャアンの方に流れたのだろう。

 

それと共に、ジークアクスの動きが止まる。

 

「たくっ、ようやく落ち着いたか」

 

「えっ、その、ごめんなさい」

 

それと共に、先程までの荒々しい動きから、普段のニャアンに戻った事に安心する。

 

だが、安心出来ない状況であった。

 

「早く離れるぞ」

 

「えっ?」

 

その言葉に、ニャアンは困惑する。

 

「クラバが終わったから、さっさと行くぞ、たく」

 

そうしながら、俺はその場から離れるように促す。

 

すると。

 

「…あの」

 

「なんだ?」

 

「さっきのは、一体なんですか、なんで、マチュが」

 

俺の記憶の中にあるマチュ。

 

この世界に来てからの記憶だけならば、ニャアンはあんなに不安そうな表情をしないだろう。

 

けれど、もしもその台詞から考えれば、察する事が出来る。

 

その言葉を言う前に俺は睨む。

 

「それ以上は、喋るなよ」

 

「ひっ」

 

俺の言葉と共にいつものようにニャアンは黙る。

 

「はぁ、とりあえず急いで離れよう」

 

その言葉と共に、俺はニャアンと共にコロニーへと戻って行く。

 

「ここでは、誰かに聞かれる。だからこそ向こうで話す」

 

「わっ分かりました」

 

そのまま、俺達はコロニーへと帰っていく。

 

だが、コロニーに帰った時、ここで行われた戦い以上にとんでもない事が待ち受けている事を知らない。

ドゥー・ムラサメは生存する?

  • 生存する
  • 死亡する
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