機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界   作:ボルメテウスさん

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偽物と本物

予想外のマヴ戦を終えた後、俺はすぐにマチュを探し始めた。

ニャアンからの言葉を聞いて、ポメラニアンズの所へと向かって行く。

 

「はぁはぁ、いたっ」

 

慌てながら、俺は見つける事が出来たマチュに目を向ける。

先程までニャアンが着ていたパイロットスーツをマチュが身に纏っていた。

彼女の髪は濡れていた事に。

 

「大丈「っ」えっ」

 

俺が声をかけるよりも前に、マチュはこちらを見るよりも早く走っていた。

それに、俺は戸惑いを隠せずにいた。

俺は、それに対して、動けなかった。

だけど、そのまま離れてしまったら。

 

「っ」

 

先程の出来事を思い出した。

先程のキラキラによって、思い出してしまった過去の記憶。

マチュが、目の前で死んでしまった記憶が。

だからこそ、俺はこれまでにない脚で走り出した。

そのまま、俺はマチュを後ろから抱き締める。

 

「マチュっ「ニャアンとっ」えっ」

 

するとマチュは、俺から離れようと必死に暴れていた。

けれど、俺は彼女を離したくなかった。

 

「ニャアンとはキラキラを見たよねっ」

「っ」

 

それには俺は返答する事は出来なかった。

あの場で、オメガサイコミュを止める為に、俺は確かにサイコミュを使って無理矢理止めた。

その結果がマチュの。

 

「私とマヴの時には見なかったのにっなんでっ」

 

そう叫ぶ声を、聞きながら、俺は抱き締める力を緩めない。

 

「・・・あの時、放っておいたら、ニャアンは死んでいた」

「なんでっそう思うの」

「知っているからだよ」

「知っているって何を「サイコミュに囚われた人間の末路を」ぇっ」

 

俺の言葉に対して、マチュは戸惑いを隠せなかった。

同時に、俺は雨に当たる事など関係なかった。

 

「・・・ジークアクスが、これまで暴走しなかったのは、マチュのニュータイプが優れていたからだ。良い方向に。それと同じぐらいにニャアンも高いかもしれないけど、あれを放っておけば、死ぬ」

「なんで、そんな事を知っているの、ランガ」

「・・・知っているからだ、ずっと前から」

 

俺はそのままマチュを抱き締めたまま、変わらない。

 

「出来れば、知って欲しくない。けどっ」

「・・・知って欲しくないって、どういうの」

 

すると、俺とは正反対にマチュは、落ち着いた様子で、俺に背を預けていた。

 

「本当の俺。本当の俺はっ俺は」

 

だからこそ、喋れない。

喋ったら。

きっと。

 

「・・・ランガはさ」

「えっ」

「私にとって、ずっと偽物だったの」

「偽物って」

 

その言葉に対して、俺は戸惑いを隠せなかった。

 

「ずっと前は、マチュマチュって、呼んでくれたけど、ある日からアマテさんなんて余所余所しい呼び方をして、距離も離れていた。そんなランガは、私にとってはお母さんの次に息苦しかった。けれど」

 

そう、マチュが俺に体重を預けてくれる。

 

「マチュって、また呼んでくれたあの時から、私にとっては本物だった」

「・・・偽物かもしれないよ」

「偽物、偽物って言うけどさ、私が感じている心は、確かに本物だから」

「・・・」

「だから、教えて。今のランガの本当の事を」

 

その言葉に対して、俺は頷いた。

 

「俺も、分からない事だらけだ」

「うん」

「それでも、聞いてくれるか」

「良いよ」

「俺の戦争を」

ドゥー・ムラサメは生存する?

  • 生存する
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