機動戦士Gundam GQuuuuuux 逆転した世界   作:ボルメテウスさん

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戦争の事実

雨で濡れ、俺はそのままマチュを家まで連れ帰った。

理由は、これからの話は、マチュのお母さんにも聞かれたくなかったから。

 

「・・・ランガが戦争って言ったけどさ」

「あぁ」

「私が知っている限り、ランガはずっとここにいた。なのに、戦争をしていたのって、ゲームの中で?」

「違うよ、本当に戦っていたかもしれない」

「かもって」

「ここの俺じゃないから」

 

それと共に、あの時の事を思い出しながら。

 

「マチュはさ、もしも、あの時の選択が違ったらどうなっていたのか。そんな時ある?」

「そりゃあ、何度だって」

「俺にとって、その選択が選ばれる余裕がないぐらいだったんだ。ここが戦争に巻き込まれて、消えた時から」

「えっ」

 

それはマチュにとっては、理解出来ない話だっただろう。

 

「もしも、1年戦争がジオンじゃなくて連邦が勝っていたら、どうなっていたと思う」

「そんなの、あり得ないよ」

「あぁ、俺も普通は考えていなかったよ。ジオンが勝った歴史なんて」

「ジオンが勝ったって」

「・・・俺は、たぶんあのキラキラの先からこっちに来たんだと思う」

「キラキラの先に」

 

その言葉に、理解出来なかっただろう。

そこから先、俺はこれまでの事を思い出しながら、ぽつりとぽつりと話し続けた。

ティターンズに入った事を。

シローさんとの出会った事を。

エゥーゴへと入った事を。

そして、俺が死んだ事を。

 

「それが、俺がマチュに隠していた事だ」

「・・・それじゃ、ランガが乗っていたあの機体は」

「分からない。なぜか、この世界にもあった俺の相棒だったペイルライダーだ。なんでここにあるのか分からないがな」

 

未だに謎は多くある。

けれど、ペイルライダーは決して量産出来ない機体という訳ではない。

実際に、俺が乗るペイルライダーは、HADESが搭載されている事以外は、他のペイルライダーとは変わりない。

 

「ランガは、その、ペイルライダーに乗ったら、死ぬの」

「操縦して、HADESに殺される事はないよ」

「ランガは、もしもこのまま戦ったら、死んで、またどこかに行くの」

「死なないよ、今度は、マチュを守る為に絶対に」

 

もしも、この世界に来た理由があるとしたら。

それは、マチュを守る為だ。

 

「・・・はぁ、なんか、色々とすっきりしたかも」

「・・・マチュ」

「ニャアンに、謝らないといけないよね」

「そうだな」

「今、考えると八つ当たりだよね、けどさ、結局、キラキラってなんだろうね」

「・・・分からないが、まぁ調べる方法はあるよ」

「調べるって、何を」

「うぅん、まぁ、ジークアクスに乗っていた奴を尋問」

「あぁ、ロッカーで私ごと入った人」

「・・・はぁ」

「あぁ、軍警に追われていた時にね、匿ってくれたけどね」

 

マチュのその話題を聞いて、俺は笑みを浮かべる。

 

「よし、殺そう」

「うわぁ、即断即決!」

「いやぁ、ティターンズに入っていると、こういう汚れ仕事もやっていたからね」

「なんだかランガって、かなり危ない人かもね」

「かもしれない。まぁ、殺しはしないよ、殺しは」

「殺しよりもヤバそうだね。けど、ランガと一緒にいるならば、私も」

 

俺の呟きをマチュは。

 

「いや、人殺しはそんな良いもんじゃないよ、本当に」

「・・・けど」

「俺はマチュが望む限り、絶対に離れるつもりはないよ」

「・・・そっか、だったら、ランガに聞きたい事が一つ」

「なんだ?」

「ランガは本気で殺したい相手っていたの?」

 

それに対して、俺は。

 

「正直に言うと、シイコさんの事を、俺が言える立場じゃないのは分かっている。マチュを殺した奴らが誰なのか、結局分からなかったし」

「うっ、私が殺されたって聞くと、どうしてもなんか嫌な気持ちになるな」

「ごっごめん、けど、そうだな」

 

俺はそれと共に殺したい奴がいるとしたら。

 

「あえて、言うならば2人」

「2人?」

「あぁ、前の世界で戦ったシロッコとバスクかな」

「・・・そいつらって、ヤバいの?」

「シロッコは、このコロニーにいる可能性があるけどな。まぁ、こいつは正面から戦うと駄目だからね」

「そんなに強いの?」

 

それに対して、俺は。

 

「おそらく、俺、シュウジ、マチュの3人で戦っても、勝てる保証はない」

「そこまでなの?」

 

マチュはそう言うが、実際にシロッコは怪物だ。

 

「当たり前だ、あの時も、クワトロ大尉、あぁ向こうの世界のシャア・アズナブルな。この人と一緒に共闘しても、本当に追い込めたかどうか分からないからな」

「うっ、なんか、いきなりとんでもない名前で少し」

「まぁ、シロッコは最悪は戦わないという選択肢もある。けれど、バスク。奴を放っておく事は出来ない」

「・・・そんなにヤバいの?」

「・・・戦争が起きる可能性がある。というよりも」

 

なぜか悪寒がする。

もうすぐ、何か。

嫌な事が始まる。

そんな予感が。

ドゥー・ムラサメは生存する?

  • 生存する
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